スーパーマーケットに適応可能なパラメータ

使用する把持設定ファイルは Supermarket_Seg_RGBSuction となります。読み込み後に調整可能なパラメータが表示されます。

このモデルを使用する場合、GeForce GTX 10シリーズを推奨し、ビデオメモリは4G以上が必要です。このステップを初めて実行すると、グラフィックカードに応じてモデルが最適化され、その処理には15分から35分程度かかります。

調整ロジック

  1. 稼働距離 を設定して、カメラがデータを取得する範囲を制限します。

  2. 輪郭検出(自動配置と特殊形状部品) グループのパラメータを調整して、輪郭外の予測点に把持を行うかどうかを選択します。

  3. スーパーマーケットのシーンでは、対象物が一般的にバラ積みされています。 積み重ねられた対象物の検出 によって、積み重ねられた対象物と積み重ねられていない対象物に分類されます。

  4. 位置姿勢処理 グループのパラメータを調整して、対象物の損傷を防ぐために、ロボットがZ軸に沿って上方にオフセットする距離を制御します。

  5. 吸盤の設定 グループのパラメータを調整し、吸盤をグループ化します。

  6. 位置姿勢のソート論理 グループのパラメータを調整し、把持順序を調整します。

パラメータの調整説明

稼働距離

最小稼働距離

パラメータ説明:このパラメータは、カメラからシーン内の対象物までの最小距離(ミリメートル単位)を指定するために使用されます。箱を使用する場合は、このパラメータをカメラ底面から箱の上面までの距離に設定してください。実際の状況に応じて設定してください。

初期値:0mm

設定可能な範囲:0~3000mm

最大稼働距離

パラメータ説明:このパラメータは、カメラからシーン内の対象物までの最大距離(ミリメートル単位)を指定するために使用されます。箱を使用する場合は、このパラメータをカメラ底面から箱の底面までの距離に設定してください。実際の状況に応じて設定してください。

初期値:3000mm

設定可能な範囲:0~3000mm

輪郭検出(自動配置と特殊形状部品)

外側輪郭が優先

パラメータ説明:このパラメータは、検出された対象物の外側輪郭を検出するために使用されます。対象物の輪郭が整っているほど把持の優先度は高く、輪郭が整っていないほど把持の優先度は低くなります。

初期値:チェックを入れる

調整アドバイス:重なり検出に対して高い要件がない場合、把持率を向上させ、把持時に頻繁な箱交換を避けるために、このパラメータにチェックを入れることを推奨します。重なり検出に対して高い要件がある場合、積み重ねられていない対象物のみを把持するために、このパラメータチェックを入れないことを推奨します。

積み重ねられた対象物の検出

対象物の最大数

パラメータ説明:このパラメータは、把持する積み重ねられた対象物の最大数を指定するために使用されます。

初期値:6

設定可能な範囲:0~10

調整アドバイス:実際の状況に応じて設定してくだい。

位置姿勢処理

Z軸に沿って上にオフセット

パラメータ説明:このパラメータは、把持中にロボットが対象物を押しつぶさないようにするために、把持位置姿勢からZ軸方向上方への距離を設定するために使用されます。単位はミリメートル(mm)です。

初期値:0

設定可能な範囲:0~10mm

調整アドバイス:実際の状況に応じて設定してくだい。

吸盤の設定

マスクの重さによって割り当てる

パラメータ説明:このパラメータは、重さによって対象物をグループ化するために使用されます。吸盤設定はグループによって異なります。

オプション:

  • 割り当てられない:初期値となります。グループ分けは行わず、1つのグループのみがあります。

  • 2つのグループ:パラメータ 重さのしきい値1 によって、対象物を2つのグループに分けます。

  • 3つのグループ:パラメータ 重さのしきい値1重さのしきい値2 によって、対象物を3つのグループに分けます。

重さのしきい値1/重さのしきい値2

パラメータ説明:マスクをグループ化するための重さのしきい値で、単位はミリメートルです。

初期値:0mm

設定可能な範囲:0~200mm

  • マスクの重さによって割り当てる2つのグループ の場合、 重さのしきい値1 を設定できます。詳細は以下の通りです。

    • マスクの重さ < 重さのしきい値1の場合、1番目のグループに割り当てられます。

    • マスクの重さ > 重さのしきい値1の場合、2番目のグループに割り当てられます。

  • マスクの重さによって割り当てる3つのグループ の場合、 重さのしきい値1重さのしきい値2 を設定できます。また、 重さのしきい値2重さのしきい値1 より大きい必要があります。詳細は以下の通りです。

    • マスクの重さ < 重さのしきい値1の場合、1番目のグループに割り当てられます。

    • 重さのしきい値1 < マスクの重さ < 重さのしきい値2の場合、2番目のグループに割り当てられます。

    • 重さのしきい値2 < マスクの重さの場合、3番目のグループに割り当てられます。

マスクのスパンによって割り当てる

パラメータ説明:このパラメータは、スパンによって対象物をグループ化するために使用されます。吸盤設定はグループによって異なります。

オプション:

  • 割り当てられない:初期値となります。グループ分けは行わず、1つのグループのみがあります。

  • 2つのグループ:パラメータ マスクのスパンしきい値 によって、マスクを2つのグループに分けます。

マスクのスパンしきい値

パラメータ説明:マスクをグループ化するためのスパンしきい値で、単位はミリメートルです。

初期値:0mm

設定可能な範囲:0~200mm

このパラメータは、 マスクのスパンによって割り当てる2つのグループ の場合にのみ設定できます。詳細は以下の通りです。

  • マスクのスパン < マスクのスパンしきい値の場合、1番目のグループに割り当てられます。

  • マスクのスパン > マスクのスパンしきい値の場合、2番目のグループに割り当てられます。

位置姿勢のソート論理

認識された位置姿勢は、位置姿勢スコアに従って降順にソートされます。位置姿勢スコアの計算公式は、位置姿勢スコア = 位置姿勢高さ × 位置姿勢高さの重み + 吸盤サイズ × 吸盤サイズの重み + 対象物長さ × 対象物長さの重み となります。

位置姿勢高さの重み

パラメータ説明:このパラメータは、対象物を把持するときの位置姿勢高さの重みを設定するために使用されます。高い対象物を優先的に把持します。この重みによって、ソートにおける割合が調整されます。

初期値:3

設定可能な範囲:0~5

吸盤のサイズの重み

パラメータ説明:このパラメータは、対象物を把持するときの吸盤サイズの重みを設定するために使用されます。大きな吸盤で把持する必要のある対象物を優先的に把持します。この重みによってソートにおける割合が調整されます。

初期値:1

設定可能な範囲:0~5

対象物の長さの重み

パラメータ説明:このパラメータは、対象物を把持するときの対象物長さの重みを設定するために使用されます。長い対象物を優先的に把持します。この重みによって、ソートにおける割合が調整されます。

初期値:1

設定可能な範囲:0~5

可視化設定

このパラメータは、データの表示のみに使用されます。

有効化

パラメータ説明:チェックを入れると、 デバッグ結果出力 画面で選択した 可視化のパラメータ の結果を確認できます。

初期値:チェックを入れる。

可視化のパラメータ

パラメータ説明:このパラメータは、可視化する項目を指定するために使用されます。

オプション:

  • 最終スコア

  • 位置姿勢の高さ

  • 吸盤直径

  • 対象物の長さ

初期値:最終スコア

このパラメータは、 有効化 にチェックを入れた場合にのみ設定できます。