アップグレードに関する注意事項
2.1.1 バージョンへのアップグレード
Mech-Vision & Mech-Vizは、バージョン2.0.0~2.1.0から直接2.1.1にアップグレードできます。過去バージョンで作成されたプロジェクトは引き続き使用可能ですが、一部に互換性の問題が存在します。詳細については、Mech-Vision 2.1.1バージョンへのアップグレード および Mech-Viz 2.1.1バージョンへのアップグレード をご参照ください。
Mech-Vision & Mech-Viz 2.1.1バージョンは、Mech-Vision & Mech-Viz 2.0.0以前のバージョンと互換性がありません。アップグレードを行う場合は、まずデータをバックアップした上で、バージョン 2.1.1 へアップグレードしてください。アップグレード後は、プロジェクトを2.0.0バージョンへアップグレードする方法 を参照し、過去バージョンで作成されたMech-VisionソリューションおよびMech-Vizプロジェクトをアップグレードしてください。
Mech-Vision 2.1.1バージョンへのアップグレード
Mech-Visionを2.1.1バージョンにアップグレードする際、以下の点にご注意ください。
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Mech-Vision 2.1.1バージョンでは、出力 および 経路計画 ステップのポート接続に関する最適化が行われています。過去バージョンで作成されたソリューションでは、ステップに対してオプションポートが接続されている場合、新バージョンにアップグレードするとポートの並び順が変更されることにより、以下のような問題が発生する可能性があります。
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オプションポートの型が左側のオプションポートと一致している場合、元のデータフローが誤って左側のオプションポートに接続される可能性があります(下図参照)。
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オプションポートの型が左側の他のオプションポートと一致していない場合、データフローが切断される可能性があります(下図参照)。この場合、手動で入力ポートを再接続する必要があります。
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ソリューションアクセス制御 機能を使用する際の注意事項は以下の通りです。
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バージョン2.0.0以前のソフトウェアでアクセス権限設定を行ったソリューションは、2.1.1バージョンのソフトウェアでは開くことができません。
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バージョン2.0.0〜2.1.0で作成されたソリューションを2.1.1バージョンで開いた場合、ユーザー名とパスワードが重複していて、かつ権限レベルが低いアカウントは自動的に削除されます。
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2.1.1バージョンのソフトウェアでソリューションを開いた後は、2.0.0や2.1.0バージョンでそのソリューションを再度開かないでください。そうすると、ソリューションアクセス制御が正しく機能しなくなる可能性があります。過去バージョンで開く必要がある場合は、事前にソリューションをバックアップしてください。
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Mech-Vision 2.1.1バージョンでは、一部のステップが削除されています。以下に対応する代替ステップを示します。
番号 削除されたステップ 代替ステップ 1
複数の把持位置姿勢にマッピング
2
対象物の位置姿勢を予測(Sim2Pick)
なし
Mech-Viz 2.1.1バージョンへのアップグレード
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過去バージョンのソフトウェアでは、「ビジョン処理による移動」ステップの 段ボール箱のデパレタイジング モードにおいて、180°の対称性がデフォルトで有効になっていました。Mech-Viz 2.1.1バージョンでは、段ボール箱に対して180°対称性はデフォルトで適用されなくなりました。2.1.1へのアップグレード後も、過去バージョンと同じ把持効果を得るためには、ワークライブラリで段ボール箱に把持位置姿勢の配列を設定してください。
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Mech-Viz 2.1.1バージョンでは衝突検出のロジックが最適化され、特定の条件下での検出基準がより厳しくなっています。過去バージョンでは衝突なしと判断されていた経路が、2.1.1にアップグレードした後、「把持されているワークとの衝突」と判定され、経路計画に失敗する場合があります。その際は、以下の手順で対応してください。
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衝突検出 パネルを開き、よくある問題と解決法 内の 問題2 の右側スイッチをオンにします。
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パラメータ分割 をクリックし、把持後に衝突を検出しない経路の長さ を調整します。
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