標準インターフェース通信が失敗した場合の対処法
Mech-Mindビジョンシステムとロボットが標準インターフェース通信を行う際、接続ができなかった場合、以下のような問題が原因である可能性があります。以下の順序で各設定項目が正しいか確認してください。
1. ネットワークによるエラー
1.1. ロボットのIPアドレスが使用中のLANポートと一致していない
問題
一部のロボットでは、CPUボードに2つのLANポート(例:ポート1とポート2)が搭載されています。LANケーブルをポート1に接続しましたが、ロボットのIPアドレスを設定する際、ポート2のIPアドレスに設定しました。
解決策
コントローラを開き、設定したIPアドレスはLANケーブルが接続しているポートに対応していることを確認してください。
1.2. IPCのIPアドレスが使用中のLANポートと一致していない
問題
一部のIPCでは、CPUボードに2つのLANポート(例:ポート1とポート2)が搭載されています。LANケーブルをポート1に接続しましたが、ロボットのIPアドレスを設定する際、ポート2のIPアドレスに設定しました。
解決策
IPCのLANケーブルを何度か抜き差しし、ネットワークアダプターでLANポートの接続状態を確認することで、それぞれの対応関係を特定してください。
1.3. IPCのファイアウォール設定が正しくない
問題
ファイアウォールは、ビジョンシステムとロボット間の通信が悪意あるものとして誤検出した場合があります。
解決策
すべてのファイアウォールを無効にするか、ファイアウォール規則を設定してください。詳細は、ファイアウォールによる通信エラーの解決方法 をご参照ください。
1.4. ルーター設定が正しくない
問題
ルーター設定が正しくない場合、通信障害が起きます。
解決策
ルーターを経由せずに、ビジョンシステムとロボットと直接に接続し、通信状況を確認してください。直接接続の場合、通信ができれば、またルーター経由時の通信状況を確認してください。もしルーターを使用した後、通信接続に失敗しましたら、ルーターのユーザーズマニュアルを参照してルーター設定を確認してください。
1.5. IPCとロボットのIPアドレスは同じネットワークセグメントに設定されていない
問題
IPCとロボットのIPアドレスまたはサブネットマスクが正しく設定されていないため、両者のネットワークセグメントが一致せず、通信エラーが発生しました。
解決策
まず、IPCとロボットのIPアドレスとサブネットマスクが同じネットワークセグメントに設定されていることを確認してください。次に、両者のIPアドレスが通信できるかどうかを確認 してください。通信ができれば、設定されたIPアドレスが正しいことを示します。
1.6. ロボット通信設定が正しくない
問題
ロボット通信設定が正しくないため、通信エラーが発生しました。
解決策
ここでのプロトコル、IPアドレス、ポート番号が正しく設定されたことを確認してください。詳細は、IPアドレスとポートの設定 をご参照ください。
2. 標準インターフェースプログラムによるエラー
2.1. プログラムの読み込み中、他のプログラムがフォアグラウンド・バックグラウンドで実行している
問題
標準インターフェース通信プログラムを読み込む際、ロボット内に同じ名前を持つプログラムがある場合、そのプログラムが実行中であるため、読み込みが失敗しました。
解決策
ロボットのティーチペンダントで、実行中のプログラムを終了することをお勧めします。