ソリューションアクセス制御

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以下では、「ソリューションアクセス制御」の機能とその使用方法について説明します。

機能

Mech-Visionは「ソリューションアクセス制御」機能を提供しており、ユーザー種類ごとに権限を管理することで、データ漏洩のリスクを効果的に低減し、ソリューションのセキュリティを強化させることができます。

「ソリューションアクセス制御」機能を有効にすると、すべてのユーザーはソリューションにアクセスする前にログインする必要があり、ログインが成功した後に対応する権限を取得できます。

下図に示すように、ユーザーはソリューションにアクセスする前に対応するパスワードを入力する必要があり、ログインが成功すると、対応する権限が得られます。

function diagram

この機能を使用するには、メニューバー  ファイル  ソリューションアクセス制御 をクリックするか、プロジェクトリストでプロジェクト名を右クリックし、ポップアップメニューから ソリューションアクセス制御 をクリックしてください。

function index

ソリューションアクセス制御

以下では、管理者がソリューション権限を管理する方法について説明します。一般的な手順は以下の通りです。

overall workflow
  • ソリューションアクセス制御の有効化:「ソリューションアクセス制御」機能を有効にして、管理者がソリューションアクセスを制御できるようにします。

  • 必要なユーザー種類を設定:既定のユーザー種類の設定、カスタムユーザー種類の追加(オプション)など、必要なユーザー種類を設定します。

  • ユーザー種類の権限を設定:カスタムユーザー種類に必要な権限を設定します。

  • ユーザー種類にアカウントを追加:各ユーザー種類にアカウントを追加します。

ソリューションアクセス制御の有効化

ソフトウェアはデフォルトで「ソリューションアクセス制御」機能を無効にしています。「ソリューションアクセス制御」機能を有効にするには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. プロジェクトリストでソリューション名を右クリックし、ポップアップメニューで ソリューションアクセス制御 をクリックすると、この機能にアクセスできます。

  2. ポップアップウィンドウで、管理者を追加するためにパスワードを入力し、 OK をクリックして、「ソリューションアクセス制御」の画面に入ります。

ソリューションに管理者アカウントが追加されると、「ソリューションアクセス制御」機能が有効になります。その後、ユーザーはソリューションを開く際に、ログイン画面で正しいパスワードを入力する必要があります。

「ソリューションアクセス制御」機能が有効になっていない場合、どのユーザーでもソリューションを開いて任意の操作ができます。

必要なユーザー種類を設定

「ソリューションアクセス制御」機能には、管理者、エンジニア、オペレータ、オブザーバの4つの既定のユーザー種類が組み込まれており、それぞれ異なる操作権限を持ちます。簡単に説明すると以下の通りです。権限に関する詳細な説明は、 付録 をご参照ください。

  • 管理者:ソリューションに関連するすべての権限を持ち、表示権限、操作権限、生産タスク権限、ユーザー種類の管理権限、アカウント管理権限、詳細設定に対応します。

  • エンジニア:表示権限、操作権限、および生産タスク権限を持ちます。

  • オペレーター:表示権限、生産タスク権限、および一部の操作権限を持ちます。

  • オブザーバー:表示権限のみを持ちます。

既定のユーザー種類が現場の要件を満たさない場合、「ソリューションアクセス制御」機能を使用してカスタムユーザー種類を設定することができ、よりカスタマイズされたアクセス制御が実現できます。

既定のユーザー種類を使用

「ソリューションアクセス制御」機能には、4つの既定のユーザー種類が組み込まれています。既定のユーザー種類は名前の変更のみをサポートし、追加や削除はサポートされていません。

既定のユーザー種類の名前を変更する場合は、該当するユーザー種類を右クリックし、 名前の変更 を選択し、ポップアップウィンドウに新しいユーザー種類の名前を入力します。

rename role

カスタムユーザー種類を使用

カスタムユーザー種類を追加する必要がある場合は、カスタムユーザー種類で 追加 をクリックし、ポップアップウィンドウに新しいユーザー種類の名前を入力します。これで新しいユーザー種類が追加されます。

その他のカスタムユーザー種類の設定については、 ユーザー種類の管理 をご参照ください。

カスタムユーザー種類の権限を設定

既定のユーザー種類の権限は固定され、変更できません。権限設定はカスタムユーザー種類にのみ対応しています。

カスタムユーザー種類に権限を設定するには、該当するユーザー種類を選択した後、権限設定画面で権限を設定できます。権限の設定が完了したら、 保存 をクリックする必要があります。

permission management

ユーザー種類にアカウントを追加

ユーザー種類の設定が完了したら、そのユーザー種類にアカウントを追加する必要があります。ユーザー種類を選択した後、アカウントの追加はアカウント管理画面で行います。アカウントの追加方法は次の2つがあります。詳細は以下の通りです。

単一アカウントの追加

アカウント情報リストの上部にある アカウントを追加 ボタンをクリックし、ポップアップウィンドウにアカウントのパスワードを入力すると、ユーザー種類に1つのアカウントが追加されます。

add one

アカウントの一括インポート

アカウントを追加 ボタンの右側にある batch import icon ボタンをクリックし、 一括インポート を選択し、新しいウィンドウに表示される指示に従って操作します。

batch import

アカウントの一括インポート時には、以下の事項に注意してください。

  • 2007年以前のExcelファイル(.xls拡張子のファイル)からの内容のインポートはサポートされていません。

  • 以前に存在しないヘッダーデータを追加できません。新しいヘッダーデータをインポートする場合は、既存のアカウントを削除してから再度インポートする必要があります。

これで、ソリューションアクセス制御に関連する操作が完了しました。その他の操作についての詳細は、以下の説明をご参照ください。

その他の操作

ユーザー種類の管理

カスタムユーザー種類は追加、削除、および名前の変更がサポートされています。詳細は下表の通りです。

設定項目 説明 説明図

既定のユーザー種類をカスタムユーザー種類にコピー

既定のユーザー種類を右クリックし、ポップアップメニューから カスタムユーザー種類としてコピー を選択し、ポップアップウィンドウに新しいユーザー種類の名前を入力します。

copy role

追加済みのカスタムユーザー種類を右クリックし、ポップアップメニューから ユーザー種類をコピー を選択し、ポップアップウィンドウに新しいユーザー種類の名前を入力します。

copy existing

カスタムユーザー種類を削除

ユーザー種類を右クリックし、ポップアップメニューから ユーザー種類を削除 を選択します。

delete role

カスタムユーザー種類の名前を変更

ユーザー種類を右クリックし、ポップアップメニューから 名前の変更 を選択し、ポップアップウィンドウに新しいユーザー種類の名前を入力します。

rename custom role

アカウント管理

アカウント情報リストのヘッダーを設定

デフォルトのアカウント情報リストのヘッダーが要件を満たさない場合、ヘッダーを編集することができます。

その他 ボタンをクリックし、 ヘッダーを設定 を選択して「ヘッダーを設定」ウィンドウでヘッダーを追加できます。

set heading

下図は、「名前」列が追加された後のアカウント情報を示しています。

add heading

アカウントのパスワードをリセット

アカウントパスワードを忘れた場合は、管理者に連絡してアカウントパスワードをリセットすることができます。管理者は以下のようにパスワードをリセットします。

アカウント情報リストの右側にある edit account password icon ボタンをクリックし、ポップアップウィンドウに新しいパスワードを入力し、 OK をクリックします。

reset acount password

単一アカウントを削除

アカウントを削除するには、アカウント情報リストの右側にある delete account icon ボタンをクリックし、ポップアップウィンドウで OK をクリックします。

アカウントを削除すると、そのアカウントはソリューションの表示権限がなくなります。

アカウントを一括削除

アカウントを一括削除するには、アカウント情報リストの右側にある その他 ボタンをクリックし、 一括削除 を選択します。

この時、チェックボックスが表示されますので、削除するアカウントにチェックを入れ、右上の 削除 ボタンをクリックすると、アカウントが一括削除されます。

batch delete

カスタムユーザー種類の権限を管理

既定のユーザー種類の権限は固定され、変更できません。カスタムユーザー種類の権限の変更のみがサポートされています。

権限を変更

権限の設定後に権限を変更する必要がある場合は、右上の 権限設定 をクリックして権限設定画面に入ります。その画面で権限のチェックボックスをオンまたはオフにして 保存 をクリックします。

modify permission

権限をリセット

権限の設定後に権限をリセットする必要がある場合は、右上の 権限設定 をクリックして権限設定画面に入ります。右下の リセット ボタンをクリックして 保存 をクリックします。

リセット後、そのユーザー種類の権限は初期値に戻ります。

reset permission

詳細設定

詳細設定には、「すべてのアカウントを削除」、「非アクティブ時の自動ログアウト」、「ログイン設定」の機能があり、実際の要件に応じて使用できます。

番号 機能 操作説明

1

すべてのアカウントを削除

すべてのユーザー種類情報とカスタムユーザー種類の設定をクリアし、ソリューション権限制御を無効にします。

2

非アクティブ時の自動ログアウト

設定された「自動ログアウトする時間」内に操作がない場合、アカウントは自動的にログアウトされます。設定可能な時間範囲は1~120分です。

3

ログイン設定

ログインの背景スタイルを設定します。

付録

権限に関する詳細な説明については、下表をご参照ください。

種類 権限 詳細

表示権限

生産ステータス

オペレーターインターフェイスで 生産ステータスを表示 します。

操作ガイド

オペレーターインターフェイスで マニュアルを閲覧 します。

生産ログ

オペレーターインターフェイスで 生産ログを表示 します。

実行画面

オペレーターインターフェイスで実行画面を確認して 生産結果を表示 します。

操作権限

プロジェクトを実行

Mech-Visionのメイン画面およびオペレーターインターフェイスでプロジェクトを実行します。

保守運用

オペレーターインターフェイスでカメラ管理、 バックアップ管理トラブルシューティング を行います。

ソフトウェアを終了

Mech-Visionソフトウェアを終了します。

ソフトウェアのウィンドウサイズを調整

ソフトウェアウィンドウを最大化または最小化します。

デバックツール

Mech-Visionのメニューバー、ツールバー、ステップライブラリ、プロジェクトアシスタント、デバッグ結果出力などを操作します。

プロジェクトとパラメータを変更

プロジェクトの削除、プロジェクトの名前変更、ステップパラメータの変更、ステップの説明の表示などを行います。

生産タスクの権限

生産タスクの切替え(手動)

オペレーターインターフェイスで生産タスクを切り替えて ワーク種類を変更 します。

生産タスクを編集

オペレーターインターフェイスで生産タスクを編集して 新しい種類のワークを追加 します。

ソリューションの制御権限

ソリューションの制御権限

ソリューションに権限制御を適用し、ユーザー種類の管理と権限設定を実行します。

ユーザー種類の管理

ユーザー種類を追加

ユーザー種類を追加します。

ユーザー種類を削除

ユーザー種類を削除します。

ユーザー種類をコピー

ユーザー種類をコピーします。

名前を変更

ユーザー種類の名前を変更します。

権限設定

ユーザー種類の権限を設定します。

アカウント管理

アカウントを追加

ユーザー種類にアカウントを追加します。

アカウントを編集

アカウント情報を編集します。

ヘッダーを設定

ヘッダーの追加など、ヘッダー情報を設定します。

詳細設定

すべてのアカウントを削除

すべての既定およびカスタムユーザー種類のアカウント情報をクリアし、すべてのカスタムユーザー種類を削除し、ソリューションアクセス制御を無効にします。

非アクティブ時の自動ログアウト

自動ログアウトする時間を設定して、アカウントが非アクティブの場合に自動的にログアウトします。

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