ロボットの絶対精度をチェック

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以下では、ロボットの絶対精度をチェックする方法について説明します。

詳細は以下の通りです。

ロボットの各軸のゼロ位置をチェック

お使いのロボットの取扱説明書に従って、各軸のゼロ位置を確認します。

accuracy error analysis tool robot absolute check zero

ロボットの移動距離の誤差を測定

ティーチペンダントを使用して、ロボットを稼働空間内の固定方向(例えばX方向やY方向)に沿って一定距離を移動させます。移動後、実際の移動距離と比較して差を計算します。

accuracy error analysis tool robot absolute measure distance

例えば、ティーチペンダントでロボットをX方向に1000mm移動させ、その後ロボットの実際の移動距離を測定し、実際の移動距離が998mmである場合、ロボットの移動距離の誤差は2mmとなります。

先端を中心とした回転法によるチェック

accuracy error analysis tool robot absolute rotate

上図に示すように、ロボットの絶対精度をチェックするために、先端を中心とした回転法が用いられます。操作手順は以下の通りです。

  1. ロボットフランジに先端を取り付けます。

  2. 現在の先端のTCP座標をロボットTCPとしてティーチペンダントに入力します。

  3. 他の先端をロボットの稼働空間に追加し、固定します。

  4. ティーチペンダントを使用してロボットを移動させ、ロボットの先端が追加した他の先端と正確にタッチ(先端と先端がタッチ)させます。

  5. ティーチペンダントを使用してロボットを現在のTCPを中心に回転させ、2つの先端の重なりと距離の変動範囲を確認します。

下図では、図1ではロボットのフランジの先端が他の先端と重なっており、これはロボットの絶対精度が良いことを示します。図2では、ロボットのフランジの先端が他の先端とズレながら接触し、ロボットの絶対精度が悪いことを示します。図3では、ロボットのフランジの先端が他の先端と大きくズレながら接触し、ロボットの絶対精度が非常に悪いことを示します。

accuracy error analysis tool robot absolute rotate effect comparison

その他のチェック方法

ロボットの絶対精度は、認識精度と把持精度に影響する主な要因です。前の手順で検出されたロボットの絶対精度が要件を満たさない場合は、まずロボットメーカーに連絡して精度補正を行ってください。

もしメーカーが補正を行えない場合や補正後に要件を満たさない場合は、異なる位置で異なる点群モデルを作成するか、異なる把持位置姿勢をティーチングすることで、ロボットの絶対精度を補正できます。

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