自身で用意したIPCの設定
Mech-Mindでは、自身で用意したデバイス(PCまたはノートパソコン)をIPC(以下「自分のIPC」)として使用し、Mech-Mindソフトウェアをインストールおよび実行することを許可しています。自分のIPCを使用する場合、Mech-Mindは自分のIPCが標準IPCと同等の機能と性能を提供できることを保証していません。
Mech-Mindのソフトウェアが自分のIPCで正常に動作するために、以下の説明に従って設定を完了してください。
Mech-Mindが提供する標準IPCは、出荷前にIPCのシステム設定が完了し、Mech-Mindソフトウェアに必要な標準の実行環境が提供され、ソフトウェアの機能と性能が最適化されています。したがって、Mech-Mindが提供する標準IPCを使用することをお勧めします。Mech-Mindが提供する標準IPCの説明については、 IPCのユーザーズマニュアル をご参照ください。 |
システム要件の確認
Mech-VisionおよびMech-Vizソフトウェア、またはMech-DLKソフトウェアを実行するためのIPCが、システム構成要件(および認証要件)を満たしていることを確認してください。
グラフィックドライバーの確認
Mech-DLKおよびMech-Visionソフトウェアは、ディープラーニングのトレーニングまたは推論にNVIDIAグラフィックスカードの計算能力を必要とし、GPUドライバーのバージョンが最低要件を満たしている必要があります。
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Mech-Vision 1.7.0以降およびMech-DLK 2.3以降のバージョンでは、グラフィックスカードのドライバーバージョンが472.50以上である必要があります。
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Mech-Vision1.6.1および1.6.2バージョンでは、グラフィックスカードのドライバーバージョンが471.68以上である必要があります。
ドライバーバージョンの確認
ドライバーのバージョンを確認するには、次の手順を実行します。
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タスクバーの検索ボックスに NVIDIA コントロールパネル と入力して開きます。
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ホームページでグラフィックスカードの型式やドライバーのバージョンを確認します。
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バージョン番号が472.50より小さい場合は、グラフィックドライバーをアップグレード する必要があります。
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バージョン番号が472.50より大きい場合は、ドライバーのバージョンをアップグレードする必要はありません。
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グラフィックドライバーをアップグレード
グラフィックドライバーをアップグレードするには、次の手順を実行します。
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NVIDIAドライバーのダウンロードサイト にアクセスします。
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製品シリーズ のドロップダウンボックスで正しいグラフィックスカードシリーズを選択し、 製品ファミリー のドロップダウンボックスで型番を選択し、その他の情報が正しいことを確認してから 探す をクリックします。
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その後、 ダウンロード をクリックします。
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ダウンロード 画面で、もう一度 ダウンロード をクリックすると、ドライバーのダウンロードが開始されます。
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ダウンロードが完了したら、ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックして、ドライバーをインストールします。
ドライバーをインストールした後、Mech-Visionを再起動しないと正常に使用できません。 |
CPUの確認
Mech-VisionおよびMech-Vizソフトウェアは、AVX2命令セットに対応したCPUが必要です。
こちら をクリックしてお使いのCPUがAVX2命令セットに対応しているか確認してください。
IPCの地域と言語の設定
IPCで設定された 地域 と 言語 は一致している必要があります。そうでない場合、Mech-VisionまたはMech-Vizソフトウェアを使用すると、ログが文字化けして表示される可能性があります。
IPCの言語設定
IPCの言語がIPCの地域と一致している必要があります。設定するには、次の手順を実行します。
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を選択し、 Windowsの表示言語 で言語を選択します。Windowsの表示言語 で必要な言語がない場合は、次の手順を実行します。
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優先する言語 の下に 言語の追加 をクリックし、 言語の選択画面 にアクセスします。
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検索ボックスで言語または国を入力し、インストールする言語を選択して 次へ をクリックします。すると、 言語機能のインストール 画面にアクセスします。
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自分のWindowsの表示言語として設定する にチェックを入れ、 インストール をクリックするとIPCの表示言語のインストールと切り替えが行われます。
インストール時に 自分のWindowsの表示言語として設定する にチェックが入っていない場合、 Windowsの表示言語 で言語を手動で切り替える必要があります。
Windows Defenderファイアウォールの無効化
ソフトウェアと外部機器(Mech-Eye産業用3Dカメラ、ロボットコントローラ、PLCなど)との通信は、ネットワークインターフェースを介して実現します。Windows Defenderファイアウォールは、ネットワークインターフェースによる通信を阻止することがあります。そのため、それを無効にする必要があります。詳細な手順は次の通りです。
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を選択します。
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表示される画面で Windows Defenderファイアウォールのプロパティ をクリックします。
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ドメインプロファイル タブで 保護されているネットワーク接続 の右側にある カスタマイズ をクリックします。
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表示される画面でネットワーク接続のチェックをすべて外し、 OK をクリックします。
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プライベートプロファイル と パブリックプロファイル タブで手順3と4を実行します。
Windows Updateの停止
Windowsは、更新を実行するためにIPCを強制的にシャットダウンまたは再起動するので正常な使用に影響を与えます。予期しないダウンタイムを防ぐために、Windows Updateを無効にすることを推奨します。
Windows Updateを有効にした場合、IPCが使用中にシャットダウンまたは再起動が発生しないようにWindows Updateのアクティブ時間を設定するなど、措置を講じてください。 |
Windows Update Medic ServiceはWindows更新に発生した問題を修復し、PCの持続的な更新を確保します。Windows Updateを無効にしてもWindows Update Medic ServiceはWindows Updateを有効にします。そのため、Windows Update Medic Serviceを無効にしなければなりません。
Windows Updateの無効化
Windows Updateサービスを無効にするには、次の手順を実行します。
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タスクバーの検索ボックスをクリックし、 サービス を検索して開きます。
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下にスクロールして Windows Update をダブルクリックして Windows Updateのプロパティの画面にアクセスします。
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全般 タブで 停止 をクリックし、 スタートアップの種類 を 無効 に変更してから OK をクリックします。
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回復 タブに切り替え、「最初のエラー」、「次のエラー」および「その後のエラー」を 何もしない に変更してから OK をクリックします。
Windows Update Medic Serviceの無効化
Windows Update Medic Serviceを無効にするには、次の手順を実行します。
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レジストリエディター を開くには、次のいずれかの方法を使用します。
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デスクトップ左下の検索ボックスをクリックし、 レジストリエディター を検索して開きます。
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デスクトップ左下の検索ボックスをクリックし、 regedit を検索して開きます。
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win + Rで実行画面に入り、 regedit と入力して OK をクリックします。
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左側で HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WaaSMedicSvc に入ります。右側で Start を右クリックして 修正 をクリックします。
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表示される画面で 値のデータ を4にして OK をクリックします。すると、画面が閉じられます。
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右側のパネルで FailureActions を右クリックし、 修正 を選択します。
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表示される画面で下図に囲まれている値を 01 に変更し、 OK をクリックします。
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変更が正常に行われたことを確認します。
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タスクバーの検索ボックスをクリックし、 サービス を検索して開きます。
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Windows Update Medic Service をダブルクリックして開きます。全般 タブでスタートアップの種類が 無効 になり、回復 タブでサービスが失敗した場合のコンピューターの応答が全部 何もしない になっていることを確認します。
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