幾何学的特徴と特徴点
以下は、幾何学的特徴と特徴点に関する説明です。
幾何学的特徴
Mech-MSRでは、測定や検査タスクを実行するために、サーフェスデータやプロファイルから点、直線、平面、円などの特徴を抽出することがよくあります。これらの特徴を「幾何学的特徴」と呼びます。
幾何学的特徴は主に以下の種類に分類されます。
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点:平面または空間内の1点で、点と点、または点と直線などの関連測定に使用されます。
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直線:無限に延長可能な直線です。方位の決定や、平面、円、直線などと交差する特徴点を作成して測定を行うために使用されます。
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平面:サーフェスデータに基づいてフィッティングされた平面を指します。点と平面、または直線と平面の交差などの測定に使用されます。
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円:サーフェスデータまたはプロファイルデータに基づいてフィッティングされた円を指します。
幾何学的特徴は通常、測定関連のステップの入力として使用されます。
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特徴点
Mech-MSRでは、通常、特定の領域内の特徴点を使用して寸法や位置を計算します。特徴点は、サーフェスデータやプロファイルから取得され、特定の位置を表し、処理を経て測定タスクが完了します。
下表は、一般的な特徴点の種類を示しています。異なるステップで使用される特徴点の種類は異なる場合があります。
特徴点タイプ | 説明 | 説明図 | ||
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最大Z値 |
領域内でZ座標が最も大きい点。 |
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最小Z値 |
領域内でZ座標が最も小さい点。 |
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最大X値 |
領域内でX座標が最も大きい点。 |
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最小X値 |
領域内でX座標が最も小さい点。 |
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最大Y値 |
領域内でY座標が最も大きい点。 |
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最小Y値 |
領域内でY座標が最も小さい点。 |
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質心 |
領域内のサーフェスデータとZ = 0平面によって形成される立体図形の重心。 |
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平均値 |
領域内の全ての点の均値が位置する点。 |
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コーナー |
領域内のプロファイルのコーナー、すなわちプロファイルの形状が変化する点。複数のコーナーがある場合、最も顕著な形状変化がある点を出力します。 |
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上コーナー |
領域内で最も上に位置するコーナー。 |
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下コーナー |
領域内で最も下に位置するコーナー。 |
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左コーナー |
領域内で最も左に位置するコーナー。 |
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右コーナー |
領域内で最も右に位置するコーナー。 |
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立ち上がりエッジ |
領域内での立ち上がりエッジ。特徴点は必ずしもプロファイル上に位置する必要はありません。 |
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立ち下がりエッジ |
領域内での立ち下がりエッジ。特徴点は必ずしもプロファイル上に位置する必要はありません。 |
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任意エッジ |
領域内での立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジ。特徴点は必ずしもプロファイル上に位置する必要はありません。 |
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中央値 |
領域内の点の中央値が所在する位置。 |
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変曲点 |
領域内のプロファイルにおける凸形状と凹形状のそれぞれの凹点と凸点。
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フィットした線の交点 |
特徴領域1と特徴領域2をそれぞれ設定し、2本の線をフィットさせた後、その2本の線の交点が特徴点となります。 |
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接触点 |
特徴領域1を設定して直線をフィットさせ、特徴領域2を設定して円をフィットさせます。フィットした円の中心を通る直線をフィットした線に対して垂線を引き、その垂線の足が特徴点となります。
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パーセンタイルフィルター |
低パーセンタイル と 高パーセンタイル を設定することで、領域内で低パーセンタイル以下または高パーセンタイル以上の点を除去します。残りの点を平均して特徴点を取得します。 |
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