サーフェスからプロファイルを抽出

機能

サーフェスデータから1本のプロファイルを抽出します。2つの特徴点を結んだ線、または特徴領域の中央線を使用して、XOY平面に垂直な断面を形成します。その断面とサーフェスデータの交線を抽出してプロファイルを生成します。

サーフェスから抽出された交線の向きは不定ですが、このステップで最終的に出力されるプロファイルはXOZ平面上にあり、始点のX座標は0となります。

feature region for profile

output profile

特徴領域を使用してプロファイルを抽出

ステップによって出力されたプロファイル

使用フロー

このステップの使用フローは下図のようになります。以下では、そのフローについて説明します。

extract surface section process
  1. 入力データを選択します。プロジェクト編集エリアで対応するステップのポートを接続するか、パラメータ設定エリアの 入力欄 で対応する入力データを選択します。

  2. プロファイルの抽出方法 を選択します。

  3. その他のパラメータ を設定します。

  4. 出力欄出力項目 にチェックを入れ、出力項目の左側にある ▶ をクリックして展開します。その後、合格範囲の 最小値最大値 を入力します。

  5. ステップを実行し、実行結果を確認 します。

パラメータ説明

まず、プロファイルの抽出方法 を決定する必要があります。サーフェスデータからプロファイルを抽出する方法として、特徴領域 または 特徴点 を選択できます。

  • 特徴領域

    特徴領域を設定し、その特徴領域の中心線が位置するXOY平面に垂直な断面を形成します。この断面がサーフェスデータと交差することでプロファイルが生成されます(下図の赤線)。ここで、特徴領域の中心線とは、特徴領域の初期位置における空間座標系のY軸方向の2辺の中点を結ぶ線です。

    特徴領域の設定方法については、特徴領域 をご参照ください。

    sectioning feature region 2d

    sectioning feature region

    2D画像

    3D画像

  • 特徴点

    サーフェスデータから2つのデータ点を特徴点として選択します。これらの2つの特徴点を結ぶ線が位置するXOY平面に垂直な断面を形成し、その断面がサーフェスデータと交差することでプロファイルが生成されます(下図の赤線)。プロファイルの端点は選択した2つの特徴点(下図の2つの黄色い点)となります。

    このステップでは2つの特徴点入力ポートが追加されますので、対応するポートを接続するか、またはパラメータ設定エリアの 入力欄 から入力データを選択する必要があります。

    sectioning feature points 2d

    sectioning feature points

    2D画像

    3D画像

特徴点 は、交線の端点を指定してサーフェスに垂直な平面を形成するための正確な位置情報を提供します。端点の位置が明確に分かっている場合、特徴点を使用する方が適しています。

特徴領域 は、断面の位置を自由に定義できる柔軟な方法を提供します。 広範囲な領域からプロファイルを抽出したい場合や、端点を指定する必要がない場合に適しています。

次に、選択したプロファイルの抽出方法に基づいて、関連するパラメータを調整します。

プロファイルの抽出方法が「特徴領域」の場合

パラメータ 説明

特徴領域

サーフェスデータからプロファイルを抽出する範囲を指します。プロファイルの抽出方法が 特徴領域 の場合にのみ表示されます。

特徴領域の設定方法については、特徴領域 をご参照ください。

平均プロファイル

このパラメータにチェックを入れない場合、平均処理は行われず、交線上の各元のデータ点(空である場合もある)を直接使用してプロファイルを生成します。

このパラメータにチェックを入れる場合、特徴領域の中心線方向に垂直な方向に沿って、特徴領域の長さ範囲内でZ値の平均を計算します。平均処理後のデータ点(空である場合もある)がプロファイルを構成します。

average profile

最小有効点数

平均プロファイル パラメータにチェックを入れた場合にのみ表示されます。

このパラメータは、特徴領域の長さ範囲内で有効なデータ点の割合を制限するために使用されます。実際の有効データ点の割合が設定値よりも低い場合、その位置のデータ点は存在しないと判断されます。

プロファイル上でデータ点が存在しないと判断された場合、その領域が非常に疎である可能性があります。

ディテールを表示

このパラメータにチェックを入れると、生成されたプロファイルが元のデータ上に表示されます。

プロファイルの抽出方法が「特徴点」の場合

パラメータ 説明

平均プロファイル

このパラメータにチェックを入れない場合、平均処理は行われず、ステップは交線上の各元のデータ点(空である場合もある)を直接使用してプロファイルを生成します。

このパラメータにチェックを入れる場合、特徴点を結ぶ線に垂直な方向に沿って、平均幅 の範囲内でZ値の平均を計算します。平均処理後のデータ点(空である場合もある)がプロファイルを構成します。

平均幅

特徴点を結ぶ線に垂直な方向で平均処理を行う場合、考慮されるピクセル幅を指定します。

平均プロファイル パラメータにチェックを入れた場合にのみ表示されます。

最小有効点数

平均プロファイル パラメータにチェックを入れた場合にのみ表示されます。

このパラメータは、平均幅 の範囲内で有効なデータ点の割合を制限するために使用されます。実際の有効データ点の割合が設定値よりも低い場合、その位置のデータ点は存在しないと判断されます。

プロファイル上でデータ点が存在しないと判断された場合、その領域が非常に疎である可能性があります。

ディテールを表示

このパラメータにチェックを入れると、生成されたプロファイルが元のデータ上に表示されます。

出力説明

出力項目にチェックを入れると、ステップに対応する出力ポートが追加されます。ステップ実行後に対応するデータが出力されます。実際の測定ニーズに応じて、適切な出力項目を選択できます。

出力項目が展開可能な場合(左側に ▶ が表示される)、チェックを入れた後、展開して 最小値最大値 を設定してその項目の合格範囲を決定する必要があります。出力値が合格範囲内であれば、その測定項目は合格(OK)と見なされ、範囲外であれば不合格(NG)と見なされます。

出力項目 説明

プロファイル

生成されたプロファイル。

始点のX座標

プロファイルの開始点座標のX値。

終点のX座標

プロファイルの終了点座標のX値。

始点のY座標

プロファイルの開始点座標のY値。

終点のY座標

プロファイルの終了点座標のY値。

回転角度

抽出されたプロファイルがZ軸回りに反時計回りに回転した角度(X軸正方向との角度)。

トラブルシューティング

  • 各ステップで共通のエラーコードについては、エラーコード一覧 をご参照ください。

  • エラーコードとエラーメッセージが一致しない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。

CV-W2201

エラー:「最小有効点数」パラメータが正しく設定されていません。

考えられる原因:「最小有効点数」が0~1の範囲外に設定されています。

解決策:「最小有効点数」を0~1の範囲内に調整してください。

CV-W2202

エラー:ステップの入力項目「特徴点1」が無効です。

解決策:入力項目「特徴点1」を確認し、有効な特徴点を設定してください。

CV-W2203

エラー:ステップの入力項目「特徴点2」が無効です。

解決策:入力項目「特徴点2」を確認し、有効な特徴点を設定してください。

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