3D測定・検査ソリューションの概要
3D測定・検査ソリューションとは?
Mech-Mindが独自開発したMech-Eye3Dインラインプロファイル測定器とMech-MSR3D測定・検査ソフトウェアを使用した3D測定・検査ソリューションはユーザーに3D外観寸法測定や高さ測定、3D欠陥検査、計数など、様々な3D測定・検査の応用をご提案します。3C、新エネルギーリチウム電池、自動車、太陽光発電など多岐にわたって活用できます。
3D測定・検査ソリューションの構成
3D測定・検査ソリューションは以下の部分で構成されます。
3Dインラインプロファイル測定器
Mech-Eye3Dインラインプロファイル測定器(以下「インラインプロファイル測定器」)はMech-Mindによって開発され、質の高い強度画像や深度画像、点群を取得でき、Mech-MSRと組み合わせて使用して様々な3D測定・検査の応用に使用できます。
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IPC
IPCとは、Mech-Mindソフトウェアの動作環境を提供するコンピュータ機器を指します。
Mech-Mindが提供する標準的なIPC(推奨)を使用するか、独自のデバイスをIPCとして使用することができます。IPCの詳細については、IPC型番選択 をご参照ください。
Mech-Mindソフトウェア
Mech-Mindソフトウェアは、インラインプロファイル測定器によって取得した対象物の画像データ(強度画像や深度画像、点群)に基づいて3D測定や検査を行い、その結果を外部デバイスに出力します。
本文では、Mech-Mindインラインプロファイル測定器とIPC、Mech-Mindソフトウェア(Mech-Eye ViewerとMech-MSR)を合わせてMech-Mind3D測定システムと呼びます。 |
Mech-Mind 3D測定システムには、以下のソフトウェアが含まれています。
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Mech-Eye Viewer
Mech-Eye ViewerはIPCにインストールされ、インラインプロファイル測定器を設定し、データを見える化するソフトウェアです。ユーザーは、対象物の特徴に応じてインラインプロファイル測定器のパラメータを調整して高品質な強度画像、深度画像および点群を簡単に取得できます。
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Mech-MSR
Mech-MSRはIPCにインストールされ、専門的な3D測定・検査ソフトウェアです。インラインプロファイル測定器と組み合わせて使用して3D外観寸法測定や高さ測定、3D欠陥検査、計数など様々な3D測定・検査に使用できます。複数の測定アルゴリズムと専門的な測定機能が組み込まれており、インターフェイスはシンプルで使いやすいので、エンドツーエンドでワンストップの迅速な導入を実現できます。
3D測定・検査アプリケーションの流れ
3D測定・検査アプリケーションの流れは次の通りです。
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対象物が指定位置に移動すると、外部デバイス(光電センサーなど)がデータ取得をトリガーする信号を送信します。
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インラインプロファイル測定器がその信号を受信した後、Mech-Eye Viewerで設定したパラメータ値に基づいて対象物の画像データを取得した上、深度画像や強度画像、点群を生成します。
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外部デバイスが測定プロジェクトをトリガーし、Mech-MSRは画像データに基づいて測定を行い、測定値を判断して結果を出力します。
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外部デバイスは3D測定システムから測定の結果を取得してそれに基づいて後続の処理を実行します。
3D測定・検査ソリューションの適用シーン
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3D外観寸法測定
対象物の外観寸法(長さ、幅、高さ、穴径)と形状特徴(平面度、真円度、曲率など)を精確に測定します。対象物の材質や反射性、色などを問わずに安定的に測定できます。
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高さ測定
コネクタの表面を基準とし、ピン(PIN)の高さを測定します。ピン表面が非常に小さくても安定して測定できます。
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位置公差
コネクタの表面を基準とし、ピンの位置公差を測定します。ピン表面が非常に小さくても安定して測定できます。
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接着剤塗布経路検査
塗布経路の形状や幅、高さ、断面積、また接着剤の漏れや途切れ、塗りすぎ、泡、位置ずれなどの異常状態を検出します。
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平面度検査
携帯電話のミドルフレーム平面度は全体的な品質に関わります。ミドルフレームから特徴点を抽出して測定を行うことで平面度を評価します。
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穴の位置決め
対象物の穴の位置、直径を検出し、プレス部品に対してその取付穴の形状や寸法、位置が正確であることを確保します。
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3D欠陥検出
深度画像から高さが変化する点を抽出し、高さ情報からワーク表面の欠陥や歪み、凸凹の有無を判断します。
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計数
高速稼働しているラインで製品をリアルタイムで計数します。あらゆる形状やサイズの製品に対応可能です。