サーフェス点のフィルタリング(法線ベクトルによる)
使用フロー
このステップの使用フローは下図のようになります。以下では、そのフローについて説明します。

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入力データを選択します。プロジェクト編集エリアで対応するステップのポートを接続するか、パラメータ設定エリアの 入力欄 で対応する入力データを選択します。
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特徴領域を使用するかどうかを選択します。詳細については、特徴領域を使用 をご参照ください。
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角度フィルタリングパラメータを調整します。
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その他のパラメータを調整します。
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出力項目 サーフェスデータ にチェックを入れます。デフォルトではチェックが入っています。
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ステップを実行し、実行結果を確認 します。
パラメータ説明
まず、特徴領域を使用 するかどうかを決定する必要があります。特徴領域は、サーフェス点のフィルタリング範囲を制限するために使用されます。
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チェックを入れない(初期値):ステップは全体のサーフェスデータを処理します。
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チェックを入れる:ステップは、特徴領域内または特徴領域外のデータのみを処理します。この場合、以下のパラメータを設定する必要があります。
パラメータ 説明 特徴領域モード
特徴領域内または特徴領域外のデータに対してサーフェス点フィルタリングを行うかを選択します。
オプション:特徴領域内のデータを使用、特徴領域外のデータを使用
特徴領域
特徴領域の設定方法については、特徴領域 をご参照ください。
フィルタリングされていないデータを保持
チェックを入れると、フィルタリングされなかったデータも出力に含めます。デフォルトでチェックが入っていません。
その後、実際のニーズに応じて 角度フィルタリング関連パラメータ および 法線ベクトル計算パラメータ を設定します。
角度フィルタリング関連パラメータ
![]() |
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上図では、OAは法線ベクトル、OBは法線ベクトルのXOY平面への投影、∠aは法線ベクトルの角度、∠bは投影後の法線ベクトルの角度です。 |
パラメータ | 説明 | ||
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法線ベクトルの最小角度 |
法線ベクトルがZ軸に対して許容される最小角度。 |
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法線ベクトルの最大角度 |
法線ベクトルがZ軸に対して許容される最大角度。 |
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法線ベクトルの投影後の最小角度 |
法線ベクトルのXOY平面への投影を、Z軸を中心に時計回りに回転させた際、X軸の正方向に対して許容される最小角度。 |
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法線ベクトルの投影後の最大角度 |
法線ベクトルのXOY平面への投影を、Z軸を中心に時計回りに回転させた際、X軸の正方向に対して許容される最大角度。
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ノイズ除去レベル |
法線ベクトルの計算時にノイズが生じる可能性があり、ノイズに対する許容度に基づいて除去レベルを選択する必要があります。 オプション:除去しない、低、中、高 |
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平滑化サイズ |
フィルタリングウィンドウのサイズを設定します。法線ベクトルをフィルタリングする前にサーフェスデータに対して平均フィルタを適用して、ノイズによる法線ベクトルの急激な変化を防ぎます。初期値は1pxです。 |
トラブルシューティング
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CV-W3001
エラー:「平滑化サイズ」パラメータが正しく設定されていません。
考えられる原因:「平滑化サイズ」パラメータ値は1未満です。
解決策:「平滑化サイズ」パラメータ値を1以上に設定してください。
CV-W3002
エラー:「法線ベクトルの最小/最大角度」パラメータが正しく設定されていません。
考えられる原因:「法線ベクトルの最小/最大角度」パラメータが0°~90°の範囲内にありません。
解決策:「法線ベクトルの最小/最大角度」パラメータを再設定し、それが0°~90°の範囲内にあることを確認してください。
CV-W3003
エラー:「法線ベクトルの投影後の最小/最大角度」パラメータが正しく設定されていません。
考えられる原因:「法線ベクトルの投影後の最小/最大角度」パラメータが0°~360°の範囲内にありません。
解決策:「法線ベクトルの投影後の最小/最大角度」パラメータを再設定し、それが0°~360°の範囲内にあることを確認してください。