TCP ASCII通信設定
Mech-Mind 3D測定システムは、外部デバイスとのTCP ASCII通信をサポートしています。
設定手順
TCP ASCII通信設定を行うには、以下の手順を実行します。
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ツールバーで 通信設定 をクリックします。
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TCP ASCII通信プロトコルの左側にある ▶ をクリックして関連設定を表示します。
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必要に応じて ポート番号 を設定します。
初期値は 5000 です。TCP ASCII 通信サービスを有効にすると、ソフトウェアは指定されたポートで外部機器から送信されたTCP ASCIIコマンドを監視します。
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(オプション)returnコマンドのデータ形式を設定 を参照して returnコマンドのデータ形式 パラメータを設定します。
returnコマンドのデータ形式 パラメータは、ソフトウェアがreturnコマンドに対して返すデータ形式をカスタマイズするために使用されます。
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(オプション)その他のデータ形式を設定 を参照して、その他のデータ形式を設定します。
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通信サービスを起動 します。
次回ソフトウェアを起動した際にTCP ASCII通信サービスを自動で有効化する場合は、サービスを自動的に起動 にチェックを入れます。
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returnコマンドのデータ形式を設定
外部デバイスがreturnコマンドを送信すると、ソフトウェアは設定された returnコマンドのデータ形式 に基づいて結果を返します。
サポートされるデータ形式
return
コマンドの返されたデータは以下のフィールドをサポートしており、必要に応じて組み合わせることができます。
フィールド | 説明 |
---|---|
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画像取得時間を表します。返されたデータ形式は 20200101010101100(2020年1月1日01時01分01秒100ミリ秒)です。 |
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プロジェクト全体の品質判定結果を表します。 |
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特定の測定項目の測定値を表します。 例えば、 |
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通信出力 ウィンドウで設定されたすべての測定項目の測定値を表します。 |
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特定の測定項目の判定結果を表します。 例えば、 |
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通信出力 ウィンドウで設定されたすべての測定項目の判定結果を表します。 |
測定値と判定結果
測定項目の測定値
次の条件を満たす場合にのみ、Mech-MSRは外部デバイスに測定項目の測定値を返します。
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Mech-MSR出力管理 の 通信出力 タブにおいて、測定項目が 出力内容 に追加されています。測定値のIDは小さいものから大きいものへ順に、結果が返される順番となります。
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通信設定 ウィンドウで、returnコマンドのデータ形式 の値に「%value[%id]」または「%value[測定項目のID]」が含まれています。
測定項目の判定結果
測定項目の判定結果は、0がOKを示し、1がNGを示します。以下の条件を満たす場合にのみ、Mech-MSRは外部デバイスに測定項目の判定結果を返します。
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Mech-MSR出力管理 の 通信出力 タブにおいて、測定項目が 出力内容 に追加されています。測定値のIDは小さいものから大きいものへ順に、結果が返される順番となります。
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通信設定 ウィンドウで、returnコマンドのデータ形式 の値に「%judge[%id]」または「%judge[測定項目のID]」が含まれています。
例
通信出力 ウィンドウで3つの測定項目が設定されている場合を仮定します。それぞれのIDは1、2、3です。
例 | 説明 | |
---|---|---|
1 |
データ形式 |
%judge,%value[%id],%judge[%id] |
返された結果 |
0, 100, 0, 200, 0, 300, 0 |
|
マッピング関係 |
%judge, %value[1], %judge[1], %value[2], %judge[2], %value[3], %judge[3] |
|
2 |
データ形式 |
%judge, M%id, %value[%id], %judge[%id] |
返された結果 |
0, M1, 100, 0, M2, 200, 0, M3, 300, 0 |
|
マッピング関係 |
%judge, M1, %value[1], %judge[1], M2, %value[2], %judge[2], M3, %value[3], %judge[3] |
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3 |
データ形式 |
%judge, V%value[%id], J%judge[%id] |
返された結果 |
0, V100, J0, V200, J0, V300, J0 |
|
マッピング関係 |
%judge, V%value[1], J%judge[1], V%value[2], J%judge[2], V%value[3], J%judge[3] |
例2と例3は、文字列の接頭辞を追加する例です。例2では、M%idが出力文字列 M と測定項目のIDを結合して出力します。例3では、V%value[%id] は各測定項目の測定値の前に文字列 V を追加します。J%judge[%id] は各測定項目の判定結果の前に文字列 J を追加します。 |
その他のデータ形式を設定
実際の状況に応じて設定してください。
パラメータ | 説明 |
---|---|
浮動小数点以下の桁数 |
測定値を出力する際に保持する小数桁数を指定します。初期値は4で、設定可能な範囲は0~20です。 |
文字列の区切り文字 |
TCPコマンドリクエスト内のデータ間(コマンド名とパラメータ、またはパラメータ間)の区切り文字を指定します。初期値は英語のコンマ(,)です。一般的な区切り文字はコンマまたはセミコロンです。 |
文字列の終端文字 |
コマンドの終端文字を設定します。初期値は\rです。一般的な終端文字は\n、\rです。 |
無効な値 |
測定項目に測定値や判定結果がない場合のデータ形式を指定します。初期値は「invalid」です。 |