出力管理に関する操作

以下では、出力管理に関する操作について説明します。

出力管理は次の2つの主要機能を提供します。

  • 品質判定:プロジェクトの測定データを評価し、測定対象物が事前に設定した品質基準または規格を満たしているかどうかを判断します。品質判定は、各測定項目を総合的に評価し、最終的にプロジェクト全体の品質判定結果を得ることができます。ユーザーは、総合的な判定ルールやカスタム判定ルールを設定して品質判定を行うことができます。

  • 通信出力:外部へのカスタマイズ出力内容を設定します。Mech-MSRソフトウェアはデフォルトでプロジェクト全体の品質判定結果のみを出力します。この機能を使用すると、特定の測定項目の測定結果(判定結果および測定値)を出力内容に追加できます。

  • 品質判定通信出力 は、各プロジェクトごとに個別に設定する必要があります。

  • プロジェクトを実行すると、プロジェクト全体の品質判定結果(OKまたはNG)が プロジェクト編集エリア の上方に表示されます。品質判定 が設定されていない場合、プロジェクト全体の品質判定結果はデフォルトでOKと見なされます。

以下では、主に次の操作について説明します。

プロジェクトに総合判定ルールを設定

総合判定ルールは、複数の測定項目の測定データを総合的に判定します。測定項目のいずれかが不合格(NG)となった場合、プロジェクト全体の判定結果はNGになります。すべての測定項目が合格(OK)であった場合のみ、プロジェクト全体の判定結果がOKになります。

総合判定ルールを設定するには、以下の手順を実行します。

  1. Mech-MSRソフトウェアのツールバーから 出力管理  品質判定 を選択します。

  2. 品質判定 タブで、設定したい プロジェクト を選択し、総合判定 を選択します。

  3. ステップと測定項目を選択 の下に、総合判定に使用される測定項目にチェックを入れ、適用 をクリックします。

    add comprehensive rule
  • 設定が完了すると、選択した プロジェクトの状態 が「未設定」から「設定済み」に変更されます。

  • この手順は、総合判定に使用される測定項目を変更する場合にも使用できます。

プロジェクトにカスタム判定ルールを設定

カスタム判定ルールは、より複雑な品質判定ニーズに対応するために使用されます。ユーザーは複数の判定ルールを設定でき、それぞれの判定ルールには複数の測定項目を含めることができます。

判定ルールと測定項目の対応関係は次の通りです。

  • 同一判定ルール内のすべての測定項目が不合格の場合、その判定ルールは不合格(NG)となります。

  • いずれかの判定ルールが不合格(NG)の場合、プロジェクト全体の品質判定ルールが不合格(NG)となります。

プロジェクトにカスタム判定ルールを設定するには、以下の手順を実行します。

  1. Mech-MSRソフトウェアのツールバーから 出力管理  品質判定 を選択します。

  2. 品質判定 タブで、設定したい プロジェクト を選択し、カスタム判定 を選択します。

    add custom rule
  3. 判定ルール の下に ルール追加 をクリックします。

  4. ステップと測定項目を選択 ウィンドウがポップアップされ、必要な測定項目にチェックを入れて OK をクリックします。

    add custom rule
  5. 上記の2つの手順を繰り返して判定ルールを追加し、適用 をクリックします。

    add custom rule 2

カスタム判定ルールを削除するには、判定ルール の下でその判定ルールの delete ボタンをクリックし、適用 をクリックします。


1つのプロジェクト内で、同一の測定項目は1つのカスタム判定ルールにのみ含めることができます。他のカスタム判定ルールに測定項目を追加する場合は、まず現在のルールからその測定項目を削除し、別のルールに追加する必要があります。

カスタム判定ルールから測定項目を削除するには、判定ルール の下でその測定項目の delete をクリックし、適用 をクリックします。

カスタム判定ルールに測定項目を追加するには、以下の手順を実行します。

  1. 判定ルール の下で、判定ルールの後の edit をクリックします。

  2. ステップと測定項目を選択 ダイアログがポップアップされ、追加したい測定項目にチェックを入れて OK をクリックします。

  3. 適用 をクリックします。

測定項目をプロジェクトの出力内容に追加

測定項目をプロジェクトの出力内容に追加するには、以下の手順を実行します。

  1. Mech-MSRソフトウェアのツールバーから 出力管理  通信出力 を選択します。

  2. 通信出力 タブで、必要な プロジェクト を選択し、出力内容 の右にある 追加 をクリックします。

    communication output
  3. ステップと測定項目を選択 ウィンドウがポップアップされ、必要な測定項目にチェックを入れて OK をクリックします。

    select output measurement items
  4. 出力内容 の下で、測定項目の 補償値の補正 を必要に応じて設定します。

    • 出力内容 の下で、測定項目の名前の前にあるID値は、現在のプロジェクト出力内容におけるその測定項目の順序を示します。

    • 測定項目に 補償値の補正 を設定した場合、関連するステップの 結果出力パネル には、その測定項目の補正前と補正後の測定値が同時に表示されます。

  5. PLCレジスタ設定 を行います。単一の測定項目に対して、出力される測定値は、開始アドレス から設定された 長さ に基づいて配置されます。

    • 通信プロトコルがTCP ASCIIの場合、PLCレジスタ設定は必要ありません。

    • 長さは、単一測定項目に対応する測定数です。追加されたすべての測定項目の測定値の数の合計は、64を超えないように設定します。

    plc register settings
  6. 設定が完了したら、適用 をクリックします。

測定項目をプロジェクトの出力内容から削除するには、出力内容 の下で該当する測定項目の delete をクリックし、適用 をクリックします。

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