既存キャリブレーション結果の組合せ
Mech-MSRメイン画面のツールバーから 複数台プロファイル測定器のキャリブレーション をクリックし、表示される画面で 準備完了 をクリックします。その後、既存キャリブレーション結果の組合せ を選択し、キャリブレーションを実行 をクリックすると、複数グループのキャリブレーション済みの結果の組合せ 画面が表示されます。
組み合わせ前に、複数の有効な単一グループのキャリブレーション結果があることを確認してください。 |
組み合わせ手順
キャリブレーション結果を組み合せるには、以下の手順を実行します。
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既存キャリブレーション結果 のリストから、実際のシーンに応じて複数のキャリブレーション結果(最大3グループ)を選択します。
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異なるグループに少なくとも1台の共用プロファイル測定器が含まれており、その測定器の方向およびパラメータがすべてのグループで完全に一致していることを確認してください。
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各測定器のトリガー設定、解像度設定、および 関心領域(ROI)の設定 が完全に一致していることを確認してください。
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右下のドロップダウンリストからメインプロファイル測定器を選択します。
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保存 をクリックし、表示されるウィンドウで名前と保存先を設定すると、組み合わせが完了します。
組み合わせ例
キャリブレーション結果の組み合わせ方法には複数の選択肢があります。以下はその一例です。 |
シーン1:4台の並列配置の測定器
視野を広げるために、並列に配置された4台の測定器を使用しています。

上記の図に示すように、測定器をA、B、C、Dとします。通常、以下の方法でキャリブレーションを実施できます。
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単一グループのキャリブレーション:並列のレイアウトでは、4台の測定器を一度にキャリブレーションできます。この場合、4つの並列の錐台を含むキャリブレーションブロックが1つ必要です。
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既存キャリブレーション結果の組合せ:4台の測定器を複数のグループに分けてキャリブレーションし、その結果を組み合わせます。この場合、少なくとも2つの並列の錐台を含むキャリブレーションブロックが必要です。
既に2つの並列の錐台を含むキャリブレーションブロックがある場合は、新たにキャリブレーションブロックを準備する手間を省き、組み合わせ方法を選択できます。
可能な単一グループのキャリブレーション結果の組み合わせ方法として、AB + BC + CD、AC + BD + BC、AD + BC + AB、AD + BC + CDがあります。最適な方法は AB + BC + CD で、2つの並列の錐台を含むキャリブレーションブロック1つで済みます。
- 注意事項
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既存のキャリブレーションブロックや、その加工の難易度に基づいて組み合わせ方法を選択し、キャリブレーションブロックの設計および加工作業を可能な限り減らすことを推奨します。
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AB + CDの組み合わせ方法では、A、B、C、D間の位置関係を確定することができません。選択したキャリブレーション結果がA、B、C、Dを連結し、全体として一つの連続した構造を形成するようにする必要があります。そのため、各グループが少なくとも1台のプロファイル測定器を共有していることを確認してください。
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シーン2:2グループの対面配置の測定器
対象物の厚さを測定するために、2グループの対面のレイアウトで配置されたプロファイル測定器を使用しています。

上記の図に示すように、測定器をA、B、C、Dとします。以下の組み合わせ方法が選択できます。
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2グループの並列 + 1グループの対面:AB + CD + ACまたはBD
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2グループの対面 + 1グループの並列:AC + BD + ABまたはCD
上記の2つの方法では、キャリブレーションブロックの要件は完全に一致しており、どちらの方法でもキャリブレーションを完了できます。しかし、並列に配置された測定器には重なる視野があるため、より高精度なキャリブレーション結果を確保するには AB + CD + ACまたはBD の方法を推奨します。
- 注意事項
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視野が重なる測定器を1つのグループとしてキャリブレーションを行うことが優先されます。