「衝突検出」パネルの「問題1」の右にあるスイッチをオンにすると、プロジェクトの実行が遅くなる
問題:
衝突検出 パネルで、よくある問題と解決法 にある 問題1 のスイッチをオンにした後、Mech-Vizプロジェクトの実行速度が低下します。
問題が発生するバージョン:
Mech-Viz 2.X バージョン
考えられる原因:
Mech-Vizの衝突検出パネルで、点群衝突検出 が有効になっています。この状態で 問題1 の右にあるスイッチを オン にすると、対象物を把持しようとするたびに、Mech-Vizが受信した元の点群から目標ワークの点群が除去されます。点群除去には時間がかかります。認識された対象物の数が多すぎて、さらに異なる物体に対して把持計画が常に失敗する場合、ソフトウェアは異なる対象物に対して複数回の点群除去計算を実行し、プロジェクトの実行速度が遅くなります。
解決策:
ロボットハンドと把持するのワークが密接に接触し、衝突検出アラームが発生する可能性がある場合にのみ、このスイッチをオンにします。
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この機能が必須ではない場合、問題一 の右にあるスイッチをオフにします。
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吸盤を使用して段ボール箱のデパレタイジングを行う場合、吸盤は必ずしも対象の段ボール箱に密着します。そのため、誤検出を防ぐために 問題1 の右にあるスイッチを オン にして目標ワークの点群を除去する必要があります。この場合、以下の方法でタクトタイムを最適化できます。
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Mech-Visionの 点群ダウンサンプリング ステップを使用して点群のダウンサンプリングを行います。
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Mech-Visionで3D ROIを設定して不要な領域の点群を除去します。
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Mech-Visionの 位置姿勢を一括調整(V2) ステップを使用して位置姿勢のソートとフィルタリングを行います。これにより、把持成功率の高い位置姿勢を優先に把持し、Mech-Vizに送信するワーク点群の数を制限します。
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