通信コンポーネント 1.8バージョンの更新説明
以下では、1.8バージョンの通信コンポーネントの新機能や機能最適化、問題修復について説明します。
通信コンポーネント 1.8.0バージョンの更新説明
以下では、1.8.0バージョンの通信コンポーネントの新機能や機能最適化、問題修復について説明します。
1.8.0バージョンから、Mech-VisionまたはMech-Vizの起動時に、Mech-Centerはビジョンシステムの通信コンポーネントのみとしてバックグラウンドで実行されます。標準インターフェース通信とAdapter通信に関する設定はMech-Visionで、Vizティーチング通信に関する設定はMech-Vizで実行する必要があります。 |
新機能
標準インターフェース通信の新機能
標準インターフェース通信に以下の機能が追加されました。
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複数ポートと複数DBブロックに対応します。
1台のIPCを複数のカメラに接続し、外部機器による複数のカメラ/セルの独立制御を実現する場合に適用可能です。
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TCP/IP通信は、並行プロジェクトのデータ処理のために最大4つのポートを設定できます。ロボット側が複数のポートに接続する必要がある場合、ロボット側のプログラムは各ポートのデータがグローバル変数を共有しないことを確保する必要があります。
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シーメンスのPLC通信では、並行プロジェクトのデータ処理のために最大4つのデータブロック(DBブロック)を設定できます。
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標準インターフェースコマンドを追加します。
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100コマンド:Mech-Visionプロジェクトを実行して結果を取得(プロジェクトの実行・パッケージレシピの切替・ビジョン結果または計画された経路の取得)
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200コマンド:Mech-Vizプロジェクトを実行して計画された経路を取得(プロジェクトの実行・分岐出口の設定・計画された経路の取得)
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106コマンド:Mech-Visionから吸盤のDO信号リストを取得
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111コマンド:Mech-Visionから「ビジョン処理による移動」の計画結果を取得
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SCARA(スカラ)4軸ロボットの標準インターフェース通信をサポートします。
機能最適化
標準インターフェース通信について
1.8.0バージョンの通信コンポーネントでは、標準インターフェース通信が以下のように最適化されました。
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ABBロボットの標準インターフェースのサンプルが変更され、通信を確立および切断するためにMM_Open_SocketとMM_Close_Socketをメインプログラムで使用する必要があります。
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FANUC、KUKA、ABB、YASKAWA、およびKAWASAKIの5つのロボットメーカーの標準インターフェースのサンプルプログラムに以下の変更を加えました。
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mm_get_vizdata、mm_get_visdata、mm_get_vispath、mm_get_plandata、およびmm_get_dydataの5つのプログラムからlastdataパラメータを削除し、すべてのビジョンデータを受信するまで、プログラム内でループするように変更しました。
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mm_get_dolistおよびmm_get_plandataプログラムにresourceパラメータを追加し、DO信号または「ビジョン処理による移動」の計画結果の出力先(Mech-VisionまたはMech-Viz})を区別できるようにしました。
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Mech-VisionまたはMech-Vizプロジェクトの「通知」ステップで設定されたメッセージを受信するためのmm_get_notify関数を追加しました。
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Mech-Vizプロジェクトの実行を停止するためのmm_stop_viz関数を追加しました。
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ネットワーク通信をテストするためのmm_com_testサンプルプログラムを追加しました。
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