Vizティーチング通信設定(RobotWare 7)

現在ご覧いただいているのは未リリースのバージョンです(V2.0.0)。異なるバージョンを参照する場合は、画面右上のボタンから切り替えが可能です。

■ ご利用中のバージョンが分からない場合はお気軽にサポート窓口までご連絡ください。

事前準備

コントローラとシステムバージョンを確認

  • コントローラ:OmniCore。

  • システムバージョン:7.3バージョン以降のRobotWare。

  • システムオプション:3114-1 Multitasking。

詳細は以下の通りです。

  1. ティーチペンダントのホーム画面で 設定  システム をクリックします。

    robotware home
    robotware check1
  2. About をクリックし、 システム詳細 でRobotWareのバージョンが7.3以降であることを確認します。

    robotware check2
  3. システムオプション で3114-1 Multitaskingがインストールされていることを確認します。

    robotware check3
    システムバージョンが要求を満たしていない場合、正常に読み込むことができません。

ネットワーク接続を確立

ハードウェアの接続

下図に示すように、IPCのLANケーブルをコントローラのWANポートに接続します。

robotware connection1

IPアドレス設定

LANケーブルは、WANポートに接続する必要があります。IPアドレスを設定するとき、ロボットのWANポートのIPアドレスとLANポートのIPアドレスと区別するように注意してください。
  1. icon controlpanel をクリックして コントロールパネル を開き、 コントロール  手動 をクリックします。

    robotware manual
  2. ティーチペンダントのホーム画面で 設定  ネットワーク  公共ネットワーク を順番にクリックします。

    robotware home
    robotware connection2
  3. 次のIPアドレスを使う にチェックを入れてから、 IPアドレスサブネットマスクデフォルトゲートウェイ を設定します。ロボットのIPアドレスは、IPCのIPアドレスと同じネットワークセグメントにある必要があります。

    robotware connection3

ファイルの読み込み(自動)

ロボットプログラムの読み込みツールを使用して、ABBロボットにファイルを自動的に読み込むことができます。詳細な手順は以下の通りです。

自動読み込み中にエラーが発生し、解決できない場合は、 ファイルの読み込み(手動) を参照して手動で読み込みを行ってください。
  1. icon controlpanel をクリックして コントロールパネル を開き、 コントロール  自動 をクリックします。

    robotware run4
  2. Mech-VisionおよびMech-VizソフトウェアのインストールディレクトリにあるCommunication Component\tool\Robot Program Loaderフォルダを開き、Robot Program Loaderプログラムをダブルクリックして読み込みツールを起動します。

    auto load files1
    auto load files2
    読み込みツールの言語を変更する場合は、メイン画面右上のドロップダウンリストから他の言語を選択し、新しい言語を有効にするために読み込みツールを再起動します。
  3. ロボットメーカーを ABB に設定し、ロボット実機のIPアドレスを入力し、 接続 をクリックします。

    auto load files3
    接続に失敗した場合は、右下の ネットワーク接続をテスト をクリックしてトラブルシューティングを行ってください。
  4. ABBプログラムの読み込み 画面で、バックアップフォルダを選択し、 バックアップ をクリックします。バックアップに成功すると、ログの下に「バックアップに成功しました」と表示されます。

    auto load files4
    • 後続の読み込みプロセスでエラーが発生した場合、ここでバックアップしたファイルを使用してロボットシステムを リセット できます。

    • 既にVizとの通信プログラムを読み込んだ場合は、Vizとの通信プログラムを再度読み込む前にロボットシステムを リセット する必要があります。

  5. バックアップが成功したら、 Vizとの通信プログラムの読み込み を選択して読み込みプログラムのフォルダを確認します。その後、ロボットのIOボード型番を選択します。この例では IOボードなし を選択します。ユーザーのボード型番は例と異なる場合がありますので、実際の状況に合わせてボード型番を選択してください。これらのパラメータを設定したら、 一括読み込み をクリックします。ファイルがロボットに正常に読み込まれた場合、ログの下に「読み込みに成功しました」と表示されます。

    auto load files5

自動読み込みが成功すると、コントローラが自動的に再起動します。自動読み込みが成功したら、 Vizティーチング通信をテスト に進んで残りの操作を完了してください。

ファイルの読み込み(手動)

自動読み込みが成功した場合、この部分をスキップできます。

  • ロボットにファイルを手動で読み込む前に、誤操作の後にロボットシステムを リセット するために バックアップ を作成することをお勧めします。

  • 既にVizとの通信プログラムを読み込んだ場合は、Vizとの通信プログラムを再度読み込む前にロボットシステムを リセット する必要があります。

事前準備

Mech-VisionとMech-Vizソフトウェアのインストールディレクトリにある Communication Component/Robot_Server/Robot_FullControl/abb/RobotWare 7 フォルダに格納されるファイルを、USBメモリにコピーします。

フォルダ 説明

config_robware7

Vizティーチングに必要な信号、自動読み込みモジュール、およびタスクタイプを定義するためのロボット構成ファイル

MM_robware7

ロボットプログラムモジュール

バックアップ

誤操作後にロボットシステムを復元するために、読み込む前にバックアップを作成してください。

  1. ホーム画面で 設定  バックアップと復元 をクリックします。

    robotware home
    robotware backup1
  2. バックアップ画面でバックアップ名および場所を変更してから、バックアップ をクリックします。

    robotware backup2
  3. 表示される画面で OK をクリックして、バックアップ操作が完了します。

    robotware backup3

リセット

リセットは システムのリセットRAPIDのリセット に分けられます。

  • システムのリセット は、工場出荷時のシステムパラメータとRAPIDプログラムを復元し、IO構成もリセットします。ボードやその他の通信デバイスがある場合は、システムのリセット後に再構成する必要があります。

  • RAPIDのリセット は、現在のRAPIDプログラムとデータが削除されますが、システムパラメータの構成は保持されます。

RAPIDのリセット

下図に従って RAPIDのリセット が必要であるかどうかを確認します。

reset
  1. ホーム画面で 設定  バックアップと復元 をクリックします。

    robotware home
    robotware backup1
  2. ユーザーデータのリセット 画面で RAPIDのリセット にチェックを入れてから、 リセット をクリックします。

    robotware reset1
  3. 表示される画面で OK をクリックします。

    robotware reset2

システムのリセット(使用にご注意)

  1. ホーム画面で 設定  バックアップと復元 をクリックします。

    robotware home
    robotware backup1
  2. ユーザーデータのリセット 画面で RAPIDとシステムパラメータのリセット にチェックを入れてから、 リセット をクリックします。

    robotware reset3
  3. 表示される画面で OK をクリックします。

    robotware reset2

プログラムの読み込み

開始する前に、ロボットシステムにWizardで作成されたプログラムがないことを確認してください。Wizardは、グラフィカルなプログラミング方法で、モジュールをドラッグ・ドロップすることで迅速にアプリケーションを作成できます。もしロボットシステムにWizardプログラムがある場合は、 RAPIDをリセット する必要があります。また、読み込みが完了したら、Wizardプログラミングを使用しないでください。

  1. RobotStudioを起動します。LANケーブルはコントローラのWANポートに接続されているので、下図に従ってコントローラを追加します。コントローラが追加されると、コントローラ管理ポートに自動的に接続されます。

    load program1
  2. 下図に従ってconfig_robware7フォルダに格納される2つの構成ファイルをインポートします。

    現場ではDSQC 1030プリント基板を使用すれば、DSQC1030.cfg、SYS.cfgを選択してください。

    load program2
  3. 表示される画面で 確認 をそれぞれクリックします。

    load program3
  4. 下図に従って、MM_robware7フォルダ全体をロボットシステムのHOMEパスにコピーします。

    load program4
  5. 下図に従って、RapidSocketsネットワークサービスを起動します。

    load program5
  6. safe_area.modプログラムでは、現場に使用されるロボットの稼働範囲に応じて安全領域の範囲(メートル単位)を変更できます。

  7. 再起動 をクリックし、読み込みを完了します。

    load program6

Vizティーチング通信をテスト

開始する前に、以下のことに注意してください。

  • 同じ名前のMainプログラムがロボットシステムに存在しないことを確認してください。同じ名前のMainプログラムが存在する場合は、別の名前に変更し、同名のプログラムが存在しないようにしてください。

  • StopMoveコマンドにはQuick属性がありません。

ポインタのリセット

  1. ホーム画面で 実働 をクリックします。

    robotware run
  2. 左側にある タスク をクリックするとタスク一覧が表示されます。右側にある 詳細設定 をクリックすると詳細なオプションが表示されます。

    robotware run1
  3. タスク一覧からT_ROB1を選択してから、 プログラムポインタをメインにリセットをクリックします。

    robotware run2
  4. 表示される画面で はい をクリックします。

    robotware run3

プログラムを実行

  1. icon controlpanel をクリックして コントロールパネル を開き、 コントロール  自動 をクリックします。

    robotware run4
  2. 表示される画面で確認をクリックします。

    robotware run5
  3. モータオン  再生をクリックして、プログラムを実行します。

    robotware run6
  4. 画面の左上隅にあるメッセージ をクリックしてメッセージ画面を展開します。下図のようなメッセージが表示されたら、ロボット側プログラムの読み込みが完了したことを意味します。

    robotware run7

Mech-Vizプロジェクトの作成

  1. Mech-Vizを起動し、キーボードで Ctrl+N を押してプロジェクトを新規作成します。下図のような画面で、お使いのロボットのブランドや型番に応じてロボットモデルを選択します。

    Unnamed image
  2. キーボードの Ctrl+S を押して、プロジェクトを保存するためのフォルダを新規作成または選択します。

  3. Mech-Vizの左側パネルでプロジェクトを右クリックし、 自動的に読み込む にチェックを入れます。

    Unnamed image

ロボットを接続

  1. Mech-Vizのツールバーで Vizティーチングによりロボットを接続 をクリックします。

  2. ロボットIPアドレス にロボット実機のIPアドレスを入力し(図中のIPアドレスは説明のためのものです)、 ロボットを接続 をクリックします。

    Unnamed image

    Mech-Vizがロボット実機との接続に成功すると、現在のステータスが 接続済み と表示され、ツールバーのアイコンが青から緑に変わります。

    Unnamed image

    接続に失敗した場合、設定されたロボットIPアドレスが正しいか確認してください。

ロボットを移動

  1. Mech-Vizのツールバーで速度と加速度を5%に設定します。

    Unnamed image
  2. ツールバーの ロボットを同期させる をクリックして選択状態にすると、仮想空間の仮想ロボットの位置姿勢がロボット実機の位置姿勢に同期されます。その後、 ロボットを同期させる をもう一度クリックして、選択状態を解除します。

    Unnamed image
  3. ロボット タブで、J1の関節角度を調整します(例:0°から3°に変更)。すると、仮想ロボットの位置姿勢が変更されます。

    Unnamed image
  4. ロボット実機を移動 をクリックし、ロボット実機の位置姿勢が変更されたかどうかを確認します。ロボット実機が仮想ロボットの位置姿勢に移動すると、Vizティーチング通信ができることを示します。

    ロボットを操作する際は、人の安全を確保してください。緊急時には、ティーチペンダントの緊急停止ボタンを押してください!
    Unnamed image

トラブルと対処法

読み込みが完了しても接続できない場合は、次のことを確認してください。

  • IPC側:

    • ファイアウォールがオフになっていることを確認します。

    • CMDコマンドプロンプトを介してロボットIPにpingを実行できることを確認します。

    • その他のウイルス対策ソフトの影響を受けていないことを確認してください。

    • 異なるIPネットワークセグメント上のIPCの2つのLANポート間に競合がないことを確認します。

    • ルーターを介して接続している場合は、他のLANケーブルの干渉を排除します。

  • ロボット側:

    • LANケーブルがコントローラのWANポートに正しく接続されていることを確認します。

    • ロボットのIPが正しく設定されていることを確認します。WANポートのIPが設定され、他のLANポートのIPは設定されていないことに注意してください。

    • ロボットが「プログラムの実行」を実行しました。

Mech-Mindは、お客様のプライバシーを重視しています

このサイトでは最高の体験を提供するために Cookie を使用しています。サイトの閲覧を続ける場合、Cookie の使用に同意したことになります。「拒否する」を選択すると、このサイトを訪れた際に追跡や記憶が行われないように単独の Cookie が使用されます。