KUKAロボットの自動キャリブレーション

現在ご覧いただいているのは未リリースのバージョンです(V2.1.0)。異なるバージョンを参照する場合は、画面右上のボタンから切り替えが可能です。

■ ご利用中のバージョンが分からない場合はお気軽にサポート窓口までご連絡ください。

以下では、KUKAロボットが標準インターフェースでMech-Mindビジョンシステムと通信する際に、自動キャリブレーションを実行する方法について説明します。

事前準備

キャリブレーションの事前準備はカメラの取り付け方式によって異なります。詳細については、以下の内容をご参照ください。

キャリブレーション前の設定

  1. Mech-Visionを起動し、ツールバーの カメラキャリブレーション をクリックします。すると、 キャリブレーション前の設定 画面が表示されます。

  2. キャリブレーション前の確認作業が完了したことを確認し、確認完了 ボタンをクリックし、次へ ボタンをクリックします。

  3. キャリブレーションの実行方法を選択 画面で、 新なキャリブレーションを開始 を選択し、 次へ をクリックします。

  4. キャリブレーションのタスクを選択 画面で、ドロップダウンリストから 適応可能なロボットのハンド・アイ・キャリブレーション を選択し、 ロボット型番を選択 をクリックして型番を選択してから、 次へ をクリックします。

  5. カメラの取り付け方式を選択 画面では、プロジェクトに使用されているカメラの取り付け方式に応じて選択してから、 次へ をクリックします。

  6. 実行モードとロボットの制御方式を選択 画面で、自動キャリブレーション標準インターフェース を選択してから、実行をクリックします。すると、キャリブレーション 画面が表示されます。

キャリブレーションの実行手順

キャリブレーションの実行手順はカメラの取り付け方式によって異なります。詳細については、以下の内容をご参照ください。

注意事項

1. キャリブレーションするためのプログラムを選択

  1. エキスパートへの切替 を参照して、管理者 に登録します。

  2. KRC:\R1\mm フォルダからmm_module.srcを選択し、左下隅の 選択 をクリックしてプログラムの選択が完了します。

    calilbration process1

2.キャリブレーションの初期位置を設定

  1. 手動でロボットをキャリブレーションの初期位置に移動させます。

  2. 「PTP P0 Vel=100 % PDAT0 Tool[1]:Tool1 Base[0]」行をクリックし、カーソルをその行に移動させます。行選択 をクリックすると、その行の前にポインタが表示されますので、タッチアップ をクリックします。

    タッチアップ ボタンが機能せず、エラーが発生した場合は、現在の行の移動コマンドを削除してから、移動コマンドを再作成してください。
    calilbration process2
  3. ポップアップ画面に はい をクリックすると、キャリブレーションの初期位置の設定は完了します。

    calilbration process3

3. キャリブレーションプログラムを実行

開始前に、実行モードの切り替え方法について理解しておく必要があります。以下に具体的な操作方法を示しますが、以降の説明では詳細を省略します。

ティーチペンダントの接続マネージャースイッチを横向きに回し、表示されるモード選択ダイアログで特定の実行モード(たとえば、T1またはAUT)を選択し、その後接続マネージャースイッチを元の位置に戻すと、ロボットの実行モードが切り替わります。

T1は手動低速実行を示し、AUTは自動実行を示します。
change aut1
  1. 前述の手順に従って、T1実行モードに切り替えます。

  2. ティーチペンダントで R をクリックします。表示される画面で プログラムのリセット をクリックします。

    calilbration process4
  3. O をクリックし、ポップアップウィンドウで I をクリックして 駆動系 の状態を I に切り替えます。駆動系の状態がすでに I の場合は、この操作を無視します。

    calilbration process5
  4. プログラムオーバーライド を適切な値に調整し、適切な実行速度を設定し、プログラムを実行する際にはロボットの動作に注意してください。

    calilbration process6
  5. 前述の手順に従って、AUT実行モードに切り替えます。

  6. ティーチペンダントの正面にある 緑色の実行ボタン を繰り返し押して、「PTP P0 Vel=100 % PDAT0 Tool[1]:Tool1 Base[0]」の行(すなわち、ロボットがキャリブレーションの初期位置に到達する)まで実行してください。この時、画面の上部に BCOに達しました のメッセージが表示されます。

    calilbration process7
  7. その後、実行ボタンを再び押してプログラムを続行してください(「R」が緑色に変わると、プログラムが実行中であることを示します)。

    calilbration process8
  8. Mech-Visionの キャリブレーション 画面では、ロボットを接続 の下に「接続済み」の状態が表示され、ボタンが ロボットとの接続を待機中… から 接続を切断 に変わったら、次へ をクリックします。「動作経路を設定」手順に進みます。

    start calilbration1

外部パラメータファイルの切替え

Mech-Visionプロジェクトがカメラの外部パラメータファイルを使用している場合、ハンド・アイ・キャリブレーションが完了したら、Mech-Visionプロジェクトに使用されている外部パラメータファイルを新しいものに切り替える必要があります。

  1. カメラから画像を取得 ステップを選択します。

    change calibration parameter group
  2. ステップパラメータキャリブレーションパラメータグループchange calibration parameter group icon をクリックし、表示される画面で新しい外部パラメータファイルを選択します。

キャリブレーションに関するステータスコード

自動キャリブレーションに標準インターフェース通信を使用する場合、ビジョンシステムからロボットに返されるデータにはステータスコードが含まれます。ステータスコードはコマンドの実行を示すために使用され、以下に示すような正常実行完了のコードとエラーコードがあります。

エラーコード

エラーコード 意味

キャリブレーション:パラメータエラーです

キャリブレーション:Mech-Visionはキャリブレーションするためのフランジ位置姿勢を提供していません

キャリブレーション:Mech-Visionはキャリブレーションするための関節角度を提供していません

キャリブレーション:ロボットがキャリブレーションポイントに到達できませんでした

正常実行完了のコード

正常実行完了のコード 意味

7100

キャリブレーション:ロボットがキャリブレーションポイントに到達しました

7101

キャリブレーション:Mech-Visionから位置姿勢を取得しました

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