サンプルプログラム15:MM_S15_Viz_GetDoList

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プログラム概要

機能

ロボットが把持経路とDO信号を取得した後、把持点に移動してDO信号を設定し、把持を行います。通常、ロボットハンドが複数のブロック吸盤を使用するデパレタイジングシーンに適しています。

ファイル場所

Mech-VisionとMech-Vizソフトウェアのインストールディレクトリにある Communication Component/Robot_Interface/FANUC/sample/MM_S15_Viz_GetDoList

必要なプロジェクト

Mech-Visionプロジェクト、Mech-Vizプロジェクト(ロボットハンド種類がデパレタイズ用吸盤である必要があります)

使用前提

  1. 標準インターフェース通信設定 が完了しました。

  2. 自動キャリブレーション が完了しました。

このサンプルプログラムは参考用です。ユーザーは実際の状況に応じて、このプログラムを基に変更を加える必要があります。このプログラムをそのまま使用しないでください。

プログラム説明

以下はMM_S15_Viz_GetDoListサンプルプログラムのコードと関連する説明です。

このサンプルは、MM_S2_Viz_Basicサンプルに比べて、太字部分のコードのみが追加されています。そのため、MM_S2_Viz_Basicサンプルと同じ部分のコードについては、以下で再度説明することはありません(詳細は MM_S2_Viz_Basicサンプルの説明 をご参照ください)。
   1:  !-------------------------------- ;
   2:  !FUNCTION: trigger Mech-Viz ;
   3:  !project, then get planned path ;
   4:  !and gripper control signal using ;
   5:  !command 210 ;
   6:  !Mech-Mind, 2023-12-25 ;
   7:  !-------------------------------- ;
   8:   ;
   9:  !set current uframe NO. to 0 ;
  10:  UFRAME_NUM=0 ;
  11:  !set current tool NO. to 1 ;
  12:  UTOOL_NUM=1 ;
  13:  !move to robot home position ;
  14:J P[1] 100% FINE    ;
  15:  !initialize communication ;
  16:  !parameters(initialization is ;
  17:  !required only once) ;
  18:  CALL MM_INIT_SKT('8','127.0.0.1',50000,5) ;
  19:  !move to image-capturing position ;
  20:L P[2] 1000mm/sec FINE    ;
  21:  !trigger Mech-Viz project ;
  22:  CALL MM_START_VIZ(2,10) ;
  23:  !get planned path ;
  24:  CALL MM_GET_PLNDT(0,3,51,52,53) ;
  25:  !check whether planned path has ;
  26:  !been got from Mech-Viz ;
  27:  !successfully ;
  28:  IF R[53]<>2100,JMP LBL[99] ;
  29:  !get gripper control signal list ;
  30:  CALL MM_GET_DL(0,0) ;
  31:  !save waypoints of the planned ;
  32:  !path to local variables one ;
  33:  !by one ;
  34:  CALL MM_GET_PLJOP(1,3,60,61,62,63,64,70) ;
  35:  CALL MM_GET_PLJOP(2,3,61,91,92,93,94,100) ;
  36:  CALL MM_GET_PLJOP(3,3,62,121,122,123,124,130) ;
  37:  !follow the planned path to pick ;
  38:  !move to approach waypoint ;
  39:  !of picking ;
  40:J PR[60] 50% FINE    ;
  41:  !move to picking waypoint ;
  42:J PR[61] 10% FINE    ;
  43:  !add object grasping logic here ;
  44:  PAUSE ;
  45:  !set gripper control signal ;
  46:  CALL MM_SET_DL(0) ;
  47:  !move to departure waypoint ;
  48:  !of picking ;
  49:J PR[62] 50% FINE    ;
  50:  !move to intermediate waypoint ;
  51:  !of placing ;
  52:J P[3] 50% CNT100    ;
  53:  !move to approach waypoint ;
  54:  !of placing ;
  55:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  56:  !move to placing waypoint ;
  57:L P[4] 300mm/sec FINE    ;
  58:  !add object releasing logic here, ;
  59:  !such as "DO[1]=OFF" ;
  60:  PAUSE ;
  61:  !move to departure waypoint ;
  62:  !of placing ;
  63:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  64:  !move back to robot home position ;
  65:J P[1] 100% FINE    ;
  66:  END ;
  67:   ;
  68:  LBL[99:vision error] ;
  69:  !add error handling logic here ;
  70:  !according to different ;
  71:  !error codes ;
  72:  !e.g.: status=2038 means no ;
  73:  !point cloud in ROI ;
  74:  PAUSE ;

上記のサンプルプログラムの処理流れは、下図の通りです。

sample15

下表は太字部分のコードとその説明です。コマンド名のリンクをクリックすることで、その詳細な説明を確認できます。

処理流れ コートと説明

計画された経路を取得

  23:  !get planned path ;
  24:  CALL MM_GET_PLNDT(0,3,51,52,53) ;
  • MM_GET_PLNDT:計画された経路を取得するためのコマンド。このコマンドを使用して取得した「ビジョン処理による移動」の経路点は、位置姿勢に加えて、「ビジョン処理による移動」の計画結果やカスタムデータ(ある場合)も含まれます。一方、MM_GET_VIZ コマンドを使用して取得した「ビジョン処理による移動」の経路点には、「ビジョン処理による移動」の計画結果やカスタムデータは含まれていません。

  • 0:Mech-Vizから計画された経路を取得します。

  • 3:期待される返されるデータ形式。「位置姿勢(関節角度形式)、移動方式、ロボットハンド番号、速度、Mech-Vizの「ビジョン処理による移動」の計画結果、カスタムデータ項目1、…、カスタムデータ項目N」といった形式でデータを返します。

  • 51:数値レジスタR[51]の番号。このレジスタはビジョンシステムから返された経路点の数を保存します。

  • 52:数値レジスタR[52]の番号。このレジスタは、「ビジョン処理による移動」の経路点(把持点)が経路全体における位置番号を保存します。

  • 53:数値レジスタR[53]の番号。このレジスタはコマンド実行のステータスコードを保存します。

吸盤のDO信号を取得

  29:  !get gripper control signal list ;
  30:  CALL MM_GET_DL(0,0) ;
  • MM_GET_DL:吸盤のDO信号を取得するためのコマンド。

  • 最初の0:DO信号の出力先を指定します。つまり、Mech-Vizから複数ブロック吸盤のDO信号を取得します。

  • 2番目の0:計画されたすべての吸盤のDO信号を取得します。

計画された経路を保存

  31:  !save waypoints of the planned ;
  32:  !path to local variables one ;
  33:  !by one ;
  34:  CALL MM_GET_PLJOP(1,3,60,61,62,63,64,70) ;
  35:  CALL MM_GET_PLJOP(2,3,61,91,92,93,94,100) ;
  36:  CALL MM_GET_PLJOP(3,3,62,121,122,123,124,130) ;
  • MM_GET_PLJOP:「ビジョン処理による移動」の計画結果またはカスタムデータを保存するためのコマンド。

  • 1:最初の経路点を保存します。

  • 3:MM_GET_PLNDT コマンド内の2番目のパラメータ値。

  • 60:位置レジスタPR[60]の番号。このレジスタは最初の経路点の位置姿勢を保存します。

  • 61:数値レジスタR[61]の番号。このレジスタは最初の経路点に対応する移動方式を保存します。

  • 62:数値レジスタR[62]の番号。このレジスタは最初の経路点に対応するロボットハンド番号を保存します。

  • 63:数値レジスタR[63]の番号。このレジスタは最初の経路点に対応する速度を保存します。

  • 64:番号が64から始まる数値レジスタ。このレジスタは、最初の経路点に対応するカスタムデータを数値レジスタR[64]から順番に保存します。

  • 70:番号が70から始まる数値レジスタ。このレジスタは、最初の経路点に対応する「ビジョン処理による移動」ステップの計画結果を数値レジスタR[70]から順番に保存します。

「CALL MM_GET_PLJOP(1,3,60,61,62,63,64,70)」コマンドは、最初の経路点の位置姿勢、移動方式、ロボットハンド番号、速度、カスタムデータ、「ビジョン処理による移動」の計画結果をそれぞれ指定されたレジスタに保存することを意味します。

このサンプルでは、Mech-Vizで計画された経路に3つの経路点が含まれていると仮定しています。最初の経路点は「把持のアプローチ点(PR[60])」、2番目の経路点は「把持点(PR[61])」、3番目の経路点は「把持の離れる点(PR[62])」です。Mech-Vizプロジェクトで作成されたワークフローに応じて、プログラムを適切に変更し、経路を保存する必要があります。

把持点に移動して把持を実行

  41:  !move to picking waypoint ;
  42:J PR[61] 10% FINE    ;
  43:  !add object grasping logic here ;
  44:  PAUSE ;
  45:  !set gripper control signal ;
  46:  CALL MM_SET_DL(0) ;
  • MM_SET_DL:吸盤のDO信号を設定するためのコマンド。

  • 0:計画された吸盤のDO信号をすべて設定します。

上記のコードは、ロボットが把持点(PR[61])に移動した後、MM_SET_DLコマンドを使用して吸盤のDO信号を設定し、把持を完了することを意味します。

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