サンプルプログラム18:MM_S18_Viz_GetUserData

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プログラム概要

機能

ロボットは把持経路と共に、Mech-Visionプロジェクトから出力されたカスタムデータを取得します。

ファイル場所

Mech-VisionとMech-Vizソフトウェアのインストールディレクトリにある Communication Component/Robot_Interface/FANUC/sample/MM_S18_Viz_GetUserData

必要なプロジェクト

Mech-Visionプロジェクト(出力 ステップに カスタムポート に追加する必要があります)、Mech-Vizプロジェクト(ロボットハンド種類がデパレタイズ用吸盤である必要があります)

使用前提

  1. 標準インターフェース通信設定 が完了しました。

  2. 自動キャリブレーション が完了しました。

このサンプルプログラムは参考用です。ユーザーは実際の状況に応じて、このプログラムを基に変更を加える必要があります。このプログラムをそのまま使用しないでください。

プログラム説明

以下はMM_S18_Viz_GetUserDataサンプルプログラムのコードと関連する説明です。

このサンプルは、MM_S15_Viz_GetDoListサンプルに比べて、太字部分のコードのみが追加されています。そのため、MM_S15_Viz_GetDoListサンプルと同じ部分のコードについては、以下で再度説明することはありません(詳細は MM_S15_Viz_GetDoListサンプルの説明 をご参照ください)。
   1:  !-------------------------------- ;
   2:  !FUNCTION: trigger Mech-Viz ;
   3:  !project, then get planned path ;
   4:  !and get custom data from ;
   5:  !Mech-Vision using command 210 ;
   6:  !Mech-Mind, 2023-12-25 ;
   7:  !-------------------------------- ;
   8:   ;
   9:  !set current uframe NO. to 0 ;
  10:  UFRAME_NUM=0 ;
  11:  !set current tool NO. to 1 ;
  12:  UTOOL_NUM=1 ;
  13:  !move to robot home position ;
  14:J P[1] 100% FINE    ;
  15:  !initialize communication ;
  16:  !parameters(initialization is ;
  17:  !required only once) ;
  18:  CALL MM_INIT_SKT('8','127.0.0.1',50000,5) ;
  19:  !move to image-capturing position ;
  20:L P[2] 1000mm/sec FINE    ;
  21:  !trigger Mech-Viz project ;
  22:  CALL MM_START_VIZ(2,10) ;
  23:  !get planned path ;
  24:  CALL MM_GET_PLNDT(0,3,51,52,53) ;
  25:  !check whether planned path has ;
  26:  !been got from Mech-Viz ;
  27:  !successfully ;
  28:  IF R[53]<>2100,JMP LBL[99] ;
  29:  !get gripper control signal list ;
  30:  CALL MM_GET_DL(0,0) ;
  31:  !save waypoints of the planned ;
  32:  !path to local variables one ;
  33:  !by one ;
  34:  CALL MM_GET_PLJOP(1,3,60,61,62,63,64,70) ;
  35:  CALL MM_GET_PLJOP(2,3,61,91,92,93,94,100) ;
  36:  CALL MM_GET_PLJOP(3,3,62,121,122,123,124,130) ;
  37:  !save received custom data of ;
  38:  !2nd point ;
  39:  R[10]=R[94]    ;
  40:  R[11]=R[95]    ;
  41:  R[12]=R[96]    ;
  42:  !follow the planned path to pick ;
  43:  !move to approach waypoint ;
  44:  !of picking ;
  45:J PR[60] 50% FINE    ;
  46:  !move to picking waypoint ;
  47:J PR[61] 10% FINE    ;
  48:  !add object grasping logic here ;
  49:  PAUSE ;
  50:  !set gripper control signal ;
  51:  CALL MM_SET_DL(0)    ;
  52:  !move to departure waypoint ;
  53:  !of picking ;
  54:J PR[62] 50% FINE    ;
  55:  !move to intermediate waypoint ;
  56:  !of placing ;
  57:J P[3] 50% CNT100    ;
  58:  !move to approach waypoint ;
  59:  !of placing ;
  60:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  61:  !move to placing waypoint ;
  62:L P[4] 300mm/sec FINE    ;
  63:  !add object releasing logic here, ;
  64:  !such as "DO[1]=OFF" ;
  65:  PAUSE ;
  66:  !move to departure waypoint ;
  67:  !of placing ;
  68:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  69:  !move back to robot home position ;
  70:J P[1] 100% FINE    ;
  71:  END ;
  72:   ;
  73:  LBL[99:vision error] ;
  74:  !add error handling logic here ;
  75:  !according to different ;
  76:  !error codes ;
  77:  !e.g.: status=2038 means no ;
  78:  !point cloud in ROI ;
  79:  PAUSE ;

上記のサンプルプログラムの処理流れは、下図の通りです。

sample18

下表は追加されたコードとその説明です。コマンド名のリンクをクリックすることで、その詳細な説明を確認できます。

処理流れ コートと説明

経路点のカスタムデータを保存

  37:  !save received custom data of ;
  38:  !2nd point ;
  39:  R[10]=R[94]    ;
  40:  R[11]=R[95]    ;
  41:  R[12]=R[96]    ;
Mech-Vizプロジェクトにおいて、カスタムデータとは、Mech-Visionの「出力」ステップのカスタマイズされたポートから出力されたデータが、Mech-Vizよって転送されて得られるデータを指します。

ロボットは MM_GET_PLNDT コマンドを使用して経路点の「ビジョン処理による移動」の計画結果とカスタムデータを取得し、その後、MM_GET_PLJOP コマンドを通じて経路点の「ビジョン処理による移動」の計画結果とカスタムデータをロボットメモリから指定されたレジスタに保存します。このサンプルでは、把持点(PR[61])のカスタムデータがR[94]から格納されます。

上記のコードは、「ビジョン処理による移動」の経路点(把持点)の3つのカスタムデータR[94]、R[95]、R[96]をそれぞれR[10]、R[11]、R[12]に代入することを意味します。

R[10]、R[11]、R[12]の意味はユーザーが設定できます。例えば、これらの3つの値は、ロボットが把持点に移動する際のXYZ各軸におけるオフセットを表すことができます。

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