サンプルプログラム9:MM_S9_Viz_RunInAdvance

現在ご覧いただいているのは未リリースのバージョンです(V2.1.0)。異なるバージョンを参照する場合は、画面右上のボタンから切り替えが可能です。

■ ご利用中のバージョンが分からない場合はお気軽にサポート窓口までご連絡ください。

プログラム概要

機能

ロボットは把持時にMech-Vizプロジェクトをトリガーし、その後、分岐設定により配置時にカメラ撮影をトリガーします。これにより、次の経路を事前に計画し、サイクルタイムを短縮します。

ファイル場所

Mech-VisionとMech-Vizソフトウェアのインストールディレクトリにある Communication Component/Robot_Interface/FANUC/sample/MM_S9_Viz_RunInAdvance

必要なプロジェクト

Mech-VisionとMech-Vizプロジェクト

Mech-Vizプロジェクトでは、事前に メッセージによる異なる分岐を設定 ステップを設定する必要があります。

使用前提

  1. 標準インターフェース通信設定 が完了しました。

  2. 自動キャリブレーション が完了しました。

このサンプルプログラムは参考用です。ユーザーは実際の状況に応じて、このプログラムを基に変更を加える必要があります。このプログラムをそのまま使用しないでください。

プログラム説明

以下はMM_S9_Viz_RunInAdvanceサンプルプログラムのコードと関連する説明です。

このサンプルは、MM_S5_Viz_SetBranchサンプルに比べて、次の経路を事前に計画する機能(太字部分のコード)のみが追加されています。そのため、MM_S5_Viz_SetBranchサンプルと同じ部分のコードについては、以下で再度説明することはありません(詳細は MM_S5_Viz_SetBranchサンプルの説明 をご参照ください)。
   1:  !-------------------------------- ;
   2:  !FUNCTION: trigger Mech-Viz ;
   3:  !project then set branch and get ;
   4:  !planned path, trigger Mech-Viz ;
   5:  !project and set branch in ;
   6:  !advance during pick&place proces ;
   7:  !process ;
   8:  !Mech-Mind, 2023-12-25 ;
   9:  !-------------------------------- ;
  10:   ;
  11:  !set current uframe NO. to 0 ;
  12:  UFRAME_NUM=0 ;
  13:  !set current tool NO. to 1 ;
  14:  UTOOL_NUM=1 ;
  15:  !move to robot home position ;
  16:J P[1] 100% FINE    ;
  17:  !initialize communication ;
  18:  !parameters(initialization is ;
  19:  !required only once) ;
  20:  CALL MM_INIT_SKT('8','127.0.0.1',50000,5) ;
  21:  !move to image-capturing position ;
  22:L P[2] 1000mm/sec FINE    ;
  23:  !trigger Mech-Viz project ;
  24:  CALL MM_START_VIZ(2,10) ;
  25:  !set branch, "MM_SET_BCH ;
  26:  !(Branch_Num,Exit_Num)" ;
  27:  CALL MM_SET_BCH(1,1) ;
  28:  LBL[1:LOOP] ;
  29:  !get planned path, 1st argument ;
  30:  !(1) means getting pose in JPs ;
  31:  CALL MM_GET_VIZ(1,51,52,53) ;
  32:  !check whether planned path has ;
  33:  !been got from Mech-Viz ;
  34:  !successfully ;
  35:  IF R[53]<>2100,JMP LBL[99] ;
  36:  !save waypoints of the planned ;
  37:  !path to local variables one ;
  38:  !by one ;
  39:  CALL MM_GET_JPS(1,60,70,80) ;
  40:  CALL MM_GET_JPS(2,61,71,81) ;
  41:  CALL MM_GET_JPS(3,62,72,82) ;
  42:  !follow the planned path to pick ;
  43:  !move to approach waypoint ;
  44:  !of picking ;
  45:J PR[60] 50% FINE    ;
  46:  !move to picking waypoint ;
  47:J PR[61] 10% FINE    ;
  48:  !add object grasping logic here, ;
  49:  !such as "DO[1]=ON" ;
  50:  PAUSE ;
  51:  !trigger Mech-Viz project but not ;
  52:  !to trigger camera capturing ;
  53:  CALL MM_START_VIZ(2,10) ;
  54:  !move to departure waypoint ;
  55:  !of picking ;
  56:J PR[62] 50% FINE    ;
  57:  !move to intermediate waypoint ;
  58:  !of placing ;
  59:J P[3] 50% CNT100    ;
  60:  !move to approach waypoint ;
  61:  !of placing ;
  62:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  63:  !set branch exit port and trigger ;
  64:  !camera capturing when robot ;
  65:  !moves out of camera’s field of ;
  66:  !view ;
  67:  CALL MM_SET_BCH(1,1) ;
  68:  !move to placing waypoint ;
  69:L P[4] 300mm/sec FINE    ;
  70:  !add object releasing logic here, ;
  71:  !such as "DO[1]=OFF" ;
  72:  PAUSE ;
  73:  !move to departure waypoint ;
  74:  !of placing ;
  75:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  76:  !move back to robot home position ;
  77:J P[1] 100% FINE    ;
  78:  JMP LBL[1] ;
  79:  END ;
  80:   ;
  81:  LBL[99:vision error] ;
  82:  !add error handling logic here ;
  83:  !according to different ;
  84:  !error codes ;
  85:  !e.g.: status=2038 means no ;
  86:  !point cloud in ROI ;
  87:  PAUSE ;

上記のサンプルプログラムの処理流れは、下図の通りです。

sample9

以下は、次の経路を事前に計画するコードとその説明です。

処理流れ コートと説明

ループで次の経路を事前に計画(把持→次の把持経路を計画→配置)

  28:  LBL[1:LOOP] ;
  ...
  78:  JMP LBL[1] ;

上記のコードは、プログラムがLBL[1]で示すコードを繰り返し実行することを意味します。

  29:  !get planned path, 1st argument ;
  30:  !(1) means getting pose in JPs ;
  31:  CALL MM_GET_VIZ(1,51,52,53) ;
  32:  !check whether planned path has ;
  33:  !been got from Mech-Viz ;
  34:  !successfully ;
  35:  IF R[53]<>2100,JMP LBL[99] ;

上記のコードは、ロボットが MM_GET_VIZ コマンドを使用してMech-Vizが計画された経路を取得することを意味します。

  36:  !save waypoints of the planned ;
  37:  !path to local variables one ;
  38:  !by one ;
  39:  CALL MM_GET_JPS(1,60,70,80) ;
  40:  CALL MM_GET_JPS(2,61,71,81) ;
  41:  CALL MM_GET_JPS(3,62,72,82) ;

上記のコードは、ロボットが MM_GET_JPS コマンドを使用して計画された経路を指定されたレジスタに保存することを意味します。このサンプルでは、PR[60]、PR[61]、PR[62]がそれぞれ把持のアプローチ点、把持点、把持の離れる点であると仮定しています。

  42:  !follow the planned path to pick ;
  43:  !move to approach waypoint ;
  44:  !of picking ;
  45:J PR[60] 50% FINE    ;
  46:  !move to picking waypoint ;
  47:J PR[61] 10% FINE    ;
  48:  !add object grasping logic here, ;
  49:  !such as "DO[1]=ON" ;
  50:  PAUSE ;

上記のコードは、ロボットが把持のアプローチ点、把持点、把持の離れる点の順に移動し、DOコマンド(例えばDO[1]=ON)を設定することでロボットハンドを制御し、把持を実行することを意味します。

  51:  !trigger Mech-Viz project but not ;
  52:  !to trigger camera capturing ;
  53:  CALL MM_START_VIZ(2,10) ;

上記のコードは、ロボットが MM_START_VIZ コマンドを使用してMech-Vizプロジェクトを再度トリガーします。この時点で、ロボットは計画された把持経路を取得し、把持点に移動しているため、配置が完了するのを待つことなく、事前にMech-Vizプロジェクトをトリガーして次の経路を計画することができます。

Mech-Vizプロジェクトが実行されると、「メッセージによって異なる分岐を実行」ステップに実行した際、MM_SET_BCH コマンドによってその分岐出口が設定されるのを待機します。また、「ビジョン処理による認識」ステップ(カメラ撮影を実行)は、「メッセージによって異なる分岐を実行」ステップのいずれかの分岐に設定されているため、この時点ではカメラは撮影を実行していません。
  54:  !move to departure waypoint ;
  55:  !of picking ;
  56:J PR[62] 50% FINE    ;
  57:  !move to intermediate waypoint ;
  58:  !of placing ;
  59:J P[3] 50% CNT100    ;
  60:  !move to approach waypoint ;
  61:  !of placing ;
  62:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;

上記のコードは、ロボットが把持の離れる点(PR[62])、中間点(P[3])、配置のアプローチ点(Tool_Offset,PR[2])の順に移動することを意味します。

  63:  !set branch exit port and trigger ;
  64:  !camera capturing when robot ;
  65:  !moves out of camera's field of ;
  66:  !view ;
  67:  CALL MM_SET_BCH(1,1) ;

上記のコードは、ロボットが MM_SET_BCH コマンドを使用して「メッセージによって異なる分岐を実行」ステップの出口を設定することを意味します。この分岐出口では、「ビジョン処理による認識」ステップが実行され、Mech-Vizはビジョン認識の結果に基づいて次の把持経路を事前に計画します。

  68:  !move to placing waypoint ;
  69:L P[4] 300mm/sec FINE    ;
  70:  !add object releasing logic here, ;
  71:  !such as "DO[1]=OFF" ;
  72:  PAUSE ;
  73:  !move to departure waypoint ;
  74:  !of placing ;
  75:L P[4] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  76:  !move back to robot home position ;
  77:J P[1] 100% FINE    ;

上記のコードは、ロボットが配置点(P[4])に移動して配置を行い(例えばDO[1]=OFF)、その後、配置の離れる点(Tool_Offset,PR[2])、Home位置の順に移動することを意味します。

Mech-Mindは、お客様のプライバシーを重視しています

このサイトでは最高の体験を提供するために Cookie を使用しています。サイトの閲覧を続ける場合、Cookie の使用に同意したことになります。「拒否する」を選択すると、このサイトを訪れた際に追跡や記憶が行われないように単独の Cookie が使用されます。