サンプルプログラム13:MM_S13_Vis_MoveInAdvance

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プログラム概要

機能

Mech-Visionプロジェクトをトリガーした後、ロボットがカメラ撮影が完了した時点で移動でき、Mech-Visionプロジェクトの実行が終了するのを待機する必要はありません。このサンプルは、カメラがEIH方式で取り付けられている場合に適しています。

ファイル場所

Mech-VisionとMech-Vizソフトウェアのインストールディレクトリにある Communication Component/Robot_Interface/FANUC/sample/MM_S13_Vis_MoveInAdvance

必要なプロジェクト

Mech-Visionプロジェクト(EIHカメラ取り付け方式)

使用前提

  1. 標準インターフェース通信設定 が完了しました。

  2. 自動キャリブレーション が完了しました。

このサンプルプログラムは参考用です。ユーザーは実際の状況に応じて、このプログラムを基に変更を加える必要があります。このプログラムをそのまま使用しないでください。

プログラム説明

以下はMM_S13_Vis_MoveInAdvanceサンプルプログラムのコードと関連する説明です。

このサンプルは、MM_S1_Vis_Basicサンプルに比べて、「撮影完了後に移動できる」機能(太字部分のコード)のみが追加されています。そのため、MM_S1_Vis_Basicサンプルと同じ部分のコードについては、以下で再度説明することはありません(詳細は MM_S1_Vis_Basicサンプルの説明 をご参照ください)。
   1:  !-------------------------------- ;
   2:  !FUNCTION: trigger Mech-Vision ;
   3:  !then move to wait position and ;
   4:  !get vision pose in EIH setup ;
   5:  !Mech-Mind, 2023-12-25 ;
   6:  !-------------------------------- ;
   7:   ;
   8:  !set current uframe NO. to 0 ;
   9:  UFRAME_NUM=0 ;
  10:  !set current tool NO. to 1 ;
  11:  UTOOL_NUM=1 ;
  12:  !move to robot home position ;
  13:J P[1] 100% FINE    ;
  14:  !initialize communication ;
  15:  !parameters(initialization is ;
  16:  !required only once) ;
  17:  CALL MM_INIT_SKT('8','127.0.0.1',50000,5) ;
  18:  !move to image-capturing position ;
  19:L P[2] 1000mm/sec FINE    ;
  20:  !trigger NO.1 Mech-Vision project ;
  21:  CALL MM_START_VIS(1,0,1,10) ;
  22:  !move to wait position for ;
  23:  !picking ;
  24:J P[3] 50% CNT100    ;
  25:  !get vision result from NO.1 ;
  26:  !Mech-Vision project ;
  27:  CALL MM_GET_VIS(1,51,53) ;
  28:  !check whether vision result has ;
  29:  !been got from Mech-Vision ;
  30:  !successfully ;
  31:  IF R[53]<>1100,JMP LBL[99] ;
  32:  !save first vision point data to ;
  33:  !local variables ;
  34:  CALL MM_GET_POS(1,60,70,80) ;
  35:  !move to intermediate waypoint ;
  36:  !of picking ;
  37:J P[4] 50% CNT100    ;
  38:  !move to approach waypoint ;
  39:  !of picking ;
  40:L PR[60] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[1]    ;
  41:  !move to picking waypoint ;
  42:L PR[60] 300mm/sec FINE    ;
  43:  !add object grasping logic here, ;
  44:  !such as "DO[1]=ON" ;
  45:  PAUSE ;
  46:  !move to departure waypoint ;
  47:  !of picking ;
  48:L PR[60] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[1]    ;
  49:  !move to intermediate waypoint ;
  50:  !of placing ;
  51:J P[5] 50% CNT100    ;
  52:  !move to approach waypoint ;
  53:  !of placing ;
  54:L P[6] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  55:  !move to placing waypoint ;
  56:L P[6] 300mm/sec FINE    ;
  57:  !add object releasing logic here, ;
  58:  !such as "DO[1]=OFF" ;
  59:  PAUSE ;
  60:  !move to departure waypoint ;
  61:  !of placing ;
  62:L P[6] 1000mm/sec FINE Tool_Offset,PR[2]    ;
  63:  !move back to robot home position ;
  64:J P[1] 100% FINE    ;
  65:  END ;
  66:   ;
  67:  LBL[99:vision error] ;
  68:  !add error handling logic here ;
  69:  !according to different ;
  70:  !error codes ;
  71:  !e.g.: status=1003 means no ;
  72:  !point cloud in ROI ;
  73:  !e.g.: status=1002 means no ;
  74:  !vision results ;
  75:  PAUSE ;

上記のサンプルプログラムの処理流れは、下図の通りです。

sample13

下表は、「撮影完了後に移動できる」機能のコードとその説明です。コマンド名のリンクをクリックすることで、その詳細な説明を確認できます。

処理流れ コートと説明

ロボットが撮影完了後に移動できる

  20:  !trigger NO.1 Mech-Vision project ;
  21:  CALL MM_START_VIS(1,0,1,10) ;
  • MM_START_VIS:Mech-Visionプロジェクトの実行をトリガーするためのコマンド。

  • 1:Mech-Visionプロジェクト番号。

  • 0:Mech-Visionプロジェクトがすべてのビジョンポイントを返すことを期待します。

  • 1:ロボットの現在の関節角度とフランジ位置姿勢をMech-Visionプロジェクトに送信します。カメラの取り付け方式がEIHの場合、ここは通常1に設定されます。

  • 10:位置レジスタPR[10]の番号。このレジスタはカスタマイズされた関節角度データを保存します。本サンプルではこのデータに実際の用途はありませんが、位置レジスタの番号を必ず設定する必要があります。

EIHシーンでは、Mech-Visionプロジェクトの実行が終了するのを待たずに、カメラの撮影完了後にロボットが移動できるようにするために、Mech-Visionソフトウェア内で ロボット通信設定  次へ  詳細設定 を選択し、撮影完了後、「1102:トリガー成功」を返す にチェックを入れます。これにより、ロボットはMech-Visionプロジェクトをトリガーし、「1102:トリガー成功」を受信した後、移動を開始できるようになり、サイクルタイムを短縮できます。

下図ような設定を行わない場合、Mech-Visionプロジェクトが正常に実行されると、ビジョンシステムは直ちに「1102」ステータスコードをロボットに返します。このとき、ロボットは撮影が完了したかどうか判断できないため、移動することはできません。したがって、ロボットはMech-Visionプロジェクトが終了するのを待つ必要があります。

ビジョンシステムから返された「1102」ステータスコードは、MM_START_VISコマンド内部で処理されます。下図のような設定を完了した場合、MM_START_VISコマンドンの実行が完了した後、ロボットは移動を開始できます。
configure communication
  22:  !move to wait position for ;
  23:  !picking ;
  24:J P[3] 50% CNT100    ;

上記のコードは、撮影後にロボットが把持の待機点(P[3]、ティーチング法でこの点を事前に設定する必要があります)に移動できることを意味します。これにより、Mech-Visionプロジェクトの実行とロボットの移動を並行して行うことができ、サイクルタイムを短縮することができます。

MM_S1_Vis_Basic サンプルとの違いに注意する必要があります。MM_S1_Vis_Basicサンプルでは、ロボットはMech-Visionプロジェクトの実行が終了した後に移動できますが、本サンプルではロボットはカメラの撮影が完了した後にすぐに移動できるようになっています。

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