概要
通信プロトコル
標準インターフェースには、外部と接続するためのインターフェースは以下の7種類があります。実際のニーズに応じてインターフェースを選択できます。
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TCP Server
Communication Componentは、外部と接続するためのインターフェースとしてTCP Serverを提供します。ASCIIやHEXのデータ送信に対応しています。
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Siemens PLC Client
Siemens S7シリーズのPLCと通信するとき、Communication Componentから、SNAP7プロトコルに基づいたPLC Clientが提供され、通信インターフェースとして使用されます。
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PROFINET
Communication Component は、PROFINETスレーブとしてPROFINET産業用ネットワークに接続することができます。PROFINET通信するために、いくつかの条件があります:
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IPCはPCI-eボードの搭載に対応しているかどうか、事前にご確認ください。
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HMS INpact 40 PIR ボードの搭載およびIxxat VCI ドライバのインストールが必要です。
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1.5.0以降のバージョンのCommunication Componentを使ってください。ソフトウェアから提供したGSDデバイス記述ファイルを使用してください。
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PROFINET通信は、標準的なビッグエンドデータフォーマットを使用しています。データは32ビットのDINT位置姿勢データを含んであります。PROFINETマスター(特にロボットコントローラ)は32ビット整数の送受信をサポートする必要があります。
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EtherNet/IP
Communication Componentは、EtherNet/IPスレーブとしてEtherNet/IP産業用ネットワークに接続することができます。EtherNet/IP通信するために、いくつかの条件があります:
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IPCはPCI-eボードの搭載に対応しているかどうか、事前にご確認ください。
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HMS INpact 40 EIPボードの搭載およびIxxat VCI ドライバのインストールが必要です。
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1.5.1以降のバージョンのCommunication Componentを使ってください。ソフトウェアから提供したEDSデバイス記述ファイルを使用してください。
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EtherNet/IP通信は、標準的なビッグエンドデータフォーマットを使用しています。データは32ビットのDINT位置姿勢データを含んであります。EtherNet/IPマスター(特にロボットコントローラ)は32ビット整数の送受信をサポートする必要があります。
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Modbus TCP SLAVE
Communication Componentはスレーブデバイスとして使用でき、マスターデバイスとのデータ通信用の標準インターフェースオプションMODBUS TCP SLAVEを提供します。この機能を使用するには、1.6.1バージョン以降のCommunication Componentが必要です。
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Mitsubishi MC Client
Communication Component はスレーブデバイスとして使用でき、MC(MELSEC通信)プロトコルでマスターデバイスと通信するための標準インターフェースオプションMitsubishi MC Clientを提供します。この機能を使用するには、1.7.2バージョン以降の Communication Component が必要です。
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UDP Server
Communication Component はサーバーとして使用でき、UDPプロトコルでクライアントと通信するための標準インターフェースオプション「UDP Server」を提供します。この機能を使用するには、1.7.2バージョン以降の Communication Component が必要です。
標準インターフェースの機能
通信には、統一されたデータ単位が必要です。
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Mech-Vision関連
- コマンド101:Mech-Visionを起動
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対応するMech-Visionプロジェクトの実行をトリガーして、カメラ撮影と画像処理を行うために使用されます。このコマンドは、Mech-Visionのみ使用し、Mech-Vizを使用しない場合に使います。
- コマンド102:ビジョン目標点を取得
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ビジョン認識結果を読み取るために使用されます。このコマンドは、Mech-Visionのみ使用し、Mech-Vizを使用しない場合に使います。
- コマンド103:Mech-Visionパラメータレシピの切替
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このコマンドは、Mech-Visionプロジェクトに保存されたパラメータレシピ(パラメータの設定)を切り替えるために使用されます。複数の部品を認識する際に、モデル認識やDLモデルファイルなど、異なるプロジェクトパラメータを切り替えるために使用されます。
- コマンド105:Mech-Visionの「経路計画」ステップの結果を取得
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Mech-Visionでステップ「経路計画」から衝突のない動作経路を取得します。
- コマンド110:Mech-Visionからカスタマイズされたデータを取得
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このコマンドは、Mech-Visionのステップ「出力」からカスタマイズされたデータ型のデータを受け取るために使用されます。このコマンドが実行されるたびに、1つの位置姿勢とそれに対応するラベル、スコアなど (存在する場合) のみがビジョン結果から取得されます。複数の位置姿勢を受け取る必要がある場合は、このコマンドを複数回実行してください。
Mech-Viz関連
- コマンド201:Mech-Vizを起動
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Mech-Vizプロジェクトを起動し、対応するMech-Visionプロジェクトを呼び出し、ロボットの動作経路を計画するために使用されます。このコマンドは、Mech-VisionとMech-Vizの両方を使用する場合に使います。
- コマンド202:Mech-Vizを停止
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手動でMech-Vizを終了させます。
- コマンド203:Mech-Vizの分岐を選択
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Mech-Vizプロジェクト内に「メッセージによって異なる分岐を実行」ステップがある場合に、指定された出口に行くように制御することができます。
- コマンド204:移動インデックスを設定
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Mech-Vizプロジェクト内の移動ステップのインデックスを設定するために使用されます。インデックスパラメータ付きの移動ステップは、リストによる移動、グリッドによる移動、カスタマイズのパレットパターンおよび事前計画したパレットパターンが含まれています。
- コマンド205:計画経路を取得
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Mech-Vizプロジェクトによって計画されたロボットの動作経路を取得するために使用されます。
- コマンド206:DOリストを取得
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Mech-Vizから吸盤を制御するデジタル出力リストを取得します。複数把持における吸盤の制御に使用するために使用されます。
- コマンド207:Mech-Vizステップパラメータの読み取り
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このコマンドは、指定したステップの指定したパラメータの値を読み取るために使用されます。Communication Componentで
をクリックして、読み取るステップIDとパラメータ名を指定します。 - コマンド208:Mech-Vizのステップパラメータを設定
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このコマンドは、指定したステップの指定したパラメータの値を設定するために使用されます。Communication Componentで
をクリックして、どのステップのどのパラメータを設定し、どの値を設定するかを指定します。 - コマンド210:移動目標点とビジョン処理による計画結果を取得
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このコマンドは、Mech-Vizによって計画された単一の目標点を取得するために使用されます。目標点は、ビジョン移動目標点または他の移動ステップの目標点にすることができます。目標点には、位置姿勢、速度、ツール情報、ワーク情報などを含めることができます。
動的なデータ受信
- コマンド501:対象物の寸法をMech-Visionに入力
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このコマンドは、対象物の3Dサイズを設定するために使用されます。Mech-Visionプロジェクトで、「対象物の寸法を読み込む」ステップがあり、対象物の寸法(例:箱の寸法:長さ、幅、高さ)を外部から入力する必要がある場合、このコマンドが使われます。
- コマンド502:Mech-VizにTCPを入力
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Mech-Vizプロジェクトで動的に変化する移動目標点を設定します。Mech-Vizプロジェクトに「外部移動」ステップが必要です。
カスタマイズ通知
- コマンド601:通知
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ユーザーはこのコマンドを実行する必要がありません。Mech-Viz / Mech-Vision プロジェクトが「通知」に実行されると、Communication Componentは定義されたメッセージをクライアントに送信します。
サンプル紹介
標準インターフェースのサンプルについては、 標準インターフェース通信 をご参照ください。