繰り返し精度の検証

現在ご覧いただいているのは最新版の内容です(V1.3.0)。異なるバージョンを参照する場合は、画面右上のボタンから切り替えが可能です。

■ ご利用中のバージョンが分からない場合や、サポートが必要な場合はお気軽にサポート窓口までご連絡ください。

本節では、システムの本稼働開始前に、インライン測定システムの繰り返し精度を検証する方法について説明します。

繰り返し精度は測定機器の再現性を示すものであり、同一条件における測定結果の一致度を表します。インライン測定システムの繰り返し精度は測定結果の信頼性と安定性に直接影響するため、システムの本稼働前に必ず繰り返し精度テストを行い、システムが安定かつ信頼性の高い測定結果を継続的に出力できることを確認しま。これにより、その後のデータ分析および品質管理の要件が満たされます。

段階の目標

本段階の目標は、システムが静的、半動的、および動的な状態のいずれにおいても、プロジェクトの要求を満たす繰り返し精度を備えているかを確認することです。

開始条件

繰り返し精度テストを開始する前に、以下の条件を満たしておくことを推奨します。

  • システムハードウェア、ネットワーク、プロジェクトの設定が完了していること。

  • ロボット、Mech-MSR および Mech-Metrics の3つのエンドによる統合テストが正常に完了していること。

  • 測定プロセスが安定して実行し、結果データを継続的に出力できること。

繰返し精度テスト

繰返し精度テストとは、同一条件下で同一の測定対象に対して複数回測定を行い、測定結果のばらつきや一貫性を評価する試験を指します。

静的繰返し精度テスト

静的繰返し精度テストでは、ワークを治具で固定した状態で、ロボットがカメラを搭載して対象特徴の測定位置まで移動します。このときロボットは静止したままとなり、カメラが同一位置で複数回撮影を行います。例えば、1つのワークに5つの特徴があり、そのワークに対して静的繰返し精度テストを実施する場合の手順は以下のとおりです。

  1. ワーク固定:治具を使用してワークを固定します。

  2. ロボット移動:ロボットを特徴1の測定位置まで移動します。

  3. 画像取得:カメラで特徴1を20回撮影し、特徴1のテストを完了します。

  4. 手順2~3を繰り返す:残り4つの特徴について同様のテストを実施します。これで当該ワークの静的繰返し精度テストは完了です。

半動的繰り返し精度テスト

半動的繰返し精度テストでは、ワークを治具で固定した状態で、ロボットがカメラを搭載して各特徴の測定位置へ順次移動しながら撮影を行います。1回の撮影サイクルが完了した後、同じ動作を繰り返して残りのサイクルを実施します。例えば、1つのワークに5つの特徴がある場合、手順は以下のとおりです。

  1. ワーク固定:治具を使用してワークを固定します。

  2. 1回目サイクルの撮影:ロボットが特徴1→特徴2→特徴3→特徴4→特徴5の順に移動し、1回目サイクルの撮影を行います。

  3. 繰り返し実施:手順2を繰り返し、残り19サイクルの撮影を行います。これで当該ワークの半動的繰返し精度テストは完了です。

動的繰返し精度テスト

動的繰返し精度テストは、基本的な流れは半動的繰返し精度テストと同じですが、各サイクルごとにワークを再装着する点が異なります。ワークを固定した後、ロボットがカメラを搭載して各特徴の測定位置へ順次移動し、撮影を行います。例えば、1つのワークに5つの特徴がある場合、手順は以下のとおりです。

  1. ワーク固定:治具を使用してワークを固定します。

  2. 1回目サイクルの撮影:ロボットが特徴1→特徴2→特徴3→特徴4→特徴5の順に移動し、1回目サイクルの撮影を行います。

  3. 再装着:ワークを治具へ再装着します。

  4. 繰り返し実施:手順2~3を繰り返し、残り19サイクルの撮影を行います。これで当該ワークの動的繰返し精度テストは完了です。

Mech-Metrics は、繰り返し精度テスト機能(静的、半動的、動的を含む)を提供しています。システムが測定要件を満たしていることを確認するため、各テストを順次実施してください。

コアタスク

本段階では、以下の順序で検証を完了することを推奨します。

  1. 静的繰り返し精度テストを実行し、理想的な条件下におけるシステムの安定性を確認します。具体的な操作については、静的繰り返し精度テストをご参照ください。

  2. 半動的繰り返し精度テストを実行し、一部の動作条件下におけるシステムの安定性を確認します。具体的な操作については、半動的繰り返し精度テストをご参照ください。

  3. 動的繰り返し精度テストを実行し、完全な動作サイクル内におけるシステムの安定性を確認します。具体的な操作については、動的繰り返し精度テストをご参照ください。

  4. 各テスト結果とプロジェクトの要件を比較し、次の段階に進む条件を満たしているか判断します。

完了基準

本段階の完了時には、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 静的、半動的、および動的な繰り返し精度の結果がすべて得られていること。

  • 繰り返し精度の結果がプロジェクト契約または検収の要件を満たしていること。

  • 結果が要件を満たさない場合、問題の原因が特定され、是正措置が完了していること。

  • 繰り返し精度の検証に合格した後、相関性分析と補正の段階に進みます。

この情報は役に立ちましたか?

ご意見・ご要望がございましたら、以下よりお寄せください:

Mech-Mindは、お客様のプライバシーを重視しています

このサイトでは最高の体験を提供するために Cookie を使用しています。サイトの閲覧を続ける場合、Cookie の使用に同意したことになります。「拒否する」を選択すると、このサイトを訪れた際に追跡や記憶が行われないように単独の Cookie が使用されます。