温度ドリフト分析の実行

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本節では、温度ドリフト補正の効果を確認するための温度ドリフト分析の実行方法について説明します。

温度ドリフト

温度ドリフトとは、温度変化に伴って測定値が変動する現象を指します。インライン測定においては、カメラ、ロボット、治具、あるいは周囲環境の温度変化によって発生し、時間の経過とともに測定の安定性および精度へ影響を与える場合があります。

温度ドリフトロッド

温度ドリフトロッドとは、インライン測定セル内に固定設置された基準ロッドを指します。このロッドには複数のキャリブレーションボールが取り付けられています。ロボットベースとの相対位置関係が一定であるため、温度ドリフト補正の基準対象として利用されます。

温度ドリフト補正ソリューション

温度ドリフト補正ソリューションとは、ロボットベースが固定されていることを前提として、固定設置された温度ドリフトロッド上のキャリブレーションボールを定期的に測定し、キャリブレーションボールとロボットとの不変な相対位置関係を利用して温度ドリフト補正モデルを継続的に更新する手法です。更新された補正モデルに基づいて、ロボットリンク長や関節角度オフセットなどのシステムパラメータを補正し、ワーク各測定点の測定結果に対してリアルタイム補正を行います。

温度ドリフト分析機能を使用する前に、あらかじめ以下の設定を完了してください。

  1. Mech-Metricsでワークの属性設定を行う際に、ワークカテゴリとして温度ドリフトロッドを選択します。

  2. 温度ドリフトロッドの特徴を作成し、各特徴に対応する Mech-MSR プロジェクトおよびパラメータレシピを割り当てます。

  3. Mech-MSR の温度ドリフト補正ツールを使用してロボットとプロジェクトを関連付け、各プロジェクトに対して温度ドリフト補正を有効にするかどうかを選択します。

温度ドリフト分析機能を使用するには、以下の手順を実行します。

  1. Mech-Metrics ソフトウェア設定画面の分析と補正タブの下にある温度ドリフト分析をクリックします。

    enter thermal drift analysis
  2. 左側のフィルター設定エリアで、必要に応じて以下のフィルター条件を設定します。

    filter settings
    • ワーク名:ドロップダウンリストから分析対象の温度ドリフトロッドを選択します。

    • 最新項目/時間範囲:データのフィルタリング方式を選択します。最新項目を選択すると、直近の測定件数でフィルタリングします。時間範囲を選択すると、開始・終了の日時を設定して指定時間範囲内の測定データをフィルタリングします。

  3. 分析をクリックします。右側に温度ドリフト補正結果のグラフが表示されます。

    analysis result
    • XYZ、または3Dタブをクリックすると、各方向または総合的な補正前後の差分値を個別に確認できます。

    • グラフ内の緑色の点は補正後の差分値を、黄色の点は補正前の差分値を表します。

  4. (オプション)グラフの右上にある初期温度トレンドを表示にチェックを入れると、グラフにカメラ温度の曲線が追加表示されます。

    show temperature trend
    • グラフ内の青色の点はカメラ温度を表し、縦軸の右側に温度単位(°C)が表示されます。

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