Mech-Eye SDK 2.4.0 更新説明
以下では、Mech-Eye SDK 2.4.0 バージョンの新機能や機能最適化、問題修復について説明します。
Mech-Eye Viewer
外部デバイスからの信号の処理性能向上
インラインプロファイル測定器のファームウェアを 2.4.0 バージョンにアップグレードすると、外部デバイスによって入力された信号を処理する性能が大幅に向上します。レベル持続時間と信号間隔への要件が大幅に削減され、タクトタイムも削減されました。
要件の変更は以下の通りです。外部デバイスによるデータ収集についての詳細な説明は、外部デバイスによってデータ収集を制御するをご参照ください。
制御方法 |
レベル信号/信号間隔 |
信号持続時間 |
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2.4.0 以下 |
2.4.0 |
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MEASURE_START とプロファイル数で制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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100ms |
1ms |
MEASURE_START だけで制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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300ms |
1ms |
MEASURE_START ローレベル
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600ms |
100ms |
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MEASURE_START と MEASURE_STOP によってデータ収集を制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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100ms |
1ms |
MEASURE_STOP ハイレベル
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100ms |
1ms |
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MEASURE_STOP の立ち上がりエッジと MEASURE_START 端子の前の立ち上がりエッジとの時間間隔
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300ms |
100ms |
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MEASURE_START の立ち上がりエッジと MEASURE_STOP 端子の前の立ち上がりエッジとの時間間隔
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600ms |
100ms |
エンコーダーと外部デバイスからの信号を確認可能
Mech-Eye Viewer 2.4.0 バージョンにエンコーダー・入力信号ビューア機能を追加し、エンコーダーとその他の外部デバイスからインラインプロファイル測定器に入力する信号を確認します。また、信号が正確に入力されることや入力時間、レベル持続時間などを確認できます。
新しいパラメータ:プロファイルアライメント
スキャンモードにはプロファイルアライメントクラスのパラメータを追加し、Z 方向アライメントと X 方向アライメントが使用でき、プロファイルの Z 軸、X 軸に沿うズレを補正します。
ROI 機能の最適化
これまでの Z 方向 ROIを ROI に更新し、Z 軸と X 軸方向に同時に調整でき、ユーザービリティが向上しました。
X 方向解像度調整可能
X 方向解像度パラメータを調整可能にしました。スキャンデータの Y 方向解像度と X 方向解像度を一致する必要があり、Y 方向解像度の調整が難しい場合に使用できます。
ログ・トラブルシューティングの最適化
Mech-Eye SDK 2.4.0 バージョンでは、ログ機能を最適化し、Mech-Eye Viewer のログを追加しました。より詳細な操作履歴が記録され、エラー発生時のトラブルシューティングに役立ちます。
新たなカスタマイズ座標系ツール
新たなカスタマイズ座標系ツールを使用することでより自由自在な設定が可能になり、より多くのシーンに使用できます。さらに、カスタマイズ座標系における点群データも保存でき、後続のデータ処理量を減らします。
新しいパラメータ:トリガー遅延
これまでの露出遅延パラメータ(スキャンモードのスキャン設定クラス)をトリガー遅延に変更しました。複数台のインラインプロファイル測定器で対象物をスキャンする時、このパラメータを調整して測定器間の干渉を回避できます。
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ワンクリックで Mech-MSR に適用できる形式でデータを保存可能
データ保存ウィンドウに Mech-MSR に適用できる形式でデータを保存しますをオンにすると、Mech-MSR のインラインプロファイル測定器ステップによって画像を読み取れます。
元画像のピクセルのグレースケール値を確認可能
元画像表示画面に露出情報ボタンを追加し、オンにするとグレースケール値が 255 のピクセルと最小グレースケール値以下の無効ピクセルを異なる色で表現します。露出情報は輝度設定クラスのパラメータと最小グレースケール値の調整に役立ち、高品質のプロファイルを取得できます。
プロファイルの強度・シャープネスを確認可能
元画像表示画面に強度とシャープネス曲線ボタンを追加し、オンにするとプロファイルの強度・シャープネスが表示されます。プロファイルの各点の強度とシャープネスを確認でき、輝度設定クラスのパラメータと最小グレースケール値の調整に役立ち、高品質のプロファイルを取得できます。
点群表示画面の最適化
点群表示画面に複数の機能アイコンを追加し、点群と座標系の表示に使用できます。
問題修復
Mech-Eye SDK 2.4.0 バージョンでは、以下の問題を修復しました。
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接続済みのインラインプロファイル測定器が他のクライアントにも接続できる問題を修復しました。
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データ収集中にネットワークの問題で インラインプロファイル測定器 の接続が切れた時にメッセージウィンドウを閉じた後 Mech-Eye Viewer が動かない問題を修復しました。
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インラインプロファイル測定器 の IP アドレスをそれがコンピュータに接続されている LAN ポートの IP アドレスに変更した時に Mech-Eye Viewer が IP アドレス重複メッセージを表示せず、かつその変更を拒否しない問題を修復しました。
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コンピュータネットワークカードに異なるネットワークセグメントの IP アドレスを設定した場合、Mech-Eye Viewer の IP 設定ウィンドウのコンピュータの IP 設定エリアでこのネットワークカードの最初の IP アドレスが表示され、インラインプロファイル測定器を接続する時に最後の IP アドレスが使用される問題を修復しました。
Mech-Eye API
外部デバイスからの信号の処理性能向上
インラインプロファイル測定器のファームウェアを 2.4.0 バージョンにアップグレードすると、外部デバイスによって入力された信号を処理する性能が大幅に向上します。レベル持続時間と信号間隔への要件が大幅に削減され、タクトタイムも削減されました。
要件の変更は以下の通りです。外部デバイスによるデータ収集についての詳細な説明は、外部デバイスによってデータ収集を制御するをご参照ください。
制御方法 |
レベル信号/信号間隔 |
信号持続時間 |
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---|---|---|---|
2.4.0 以下 |
2.4.0 |
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MEASURE_START とプロファイル数で制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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100ms |
1ms |
MEASURE_START だけで制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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300ms |
1ms |
MEASURE_START ローレベル
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600ms |
100ms |
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MEASURE_START と MEASURE_STOP によってデータ収集を制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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100ms |
1ms |
MEASURE_STOP ハイレベル
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100ms |
1ms |
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MEASURE_STOP の立ち上がりエッジと MEASURE_START 端子の前の立ち上がりエッジとの時間間隔
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300ms |
100ms |
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MEASURE_START の立ち上がりエッジと MEASURE_STOP 端子の前の立ち上がりエッジとの時間間隔
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600ms |
100ms |
新しいパラメータ:ノイズ除去
Mech-Eye SDK 2.4.0 バージョンにノイズ除去パラメータを追加し、深度画像と点群のノイズを除去します。Mech-Eye API では EnableNoiseRemoval パラメータを使用してノイズ除去機能を利用して NoiseRemovalIntensity パラメータで除去の強度を調整できます。
サンプルプログラムは、インストールパスまたは GitHub から入手できます。 各言語の使用ガイドについては、サンプルプログラム使用ガイドをお読みください。 |
新しいパラメータ:死角フィルターとプロファイルアライメント
Mech-Eye SDK 2.4.0 バージョンに死角フィルター、Z 方向アライメント、X 方向アライメントパラメータを追加しました。死角フィルターは後続の処理に影響が出ないように死角によって生じた間違ったデータを除去します。Z 方向アライメントと X 方向アライメントはプロファイルの Z 軸、X 軸に沿うズレを補正します。
Mech-Eye Viewer で設定した後、Mech-Eye API で以下のパラメータを使用して上記の機能を利用できます。
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EnableBlindSpotFiltering:死角フィルターを有効にします。
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EnableZAxisAlignment:Z 方向アライメントを有効にします。
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EnableXAxisAlignment:X 方向アライメントを有効にします。
サンプルプログラムは、インストールパスまたは GitHub から入手できます。 各言語の使用ガイドについては、サンプルプログラム使用ガイドをお読みください。 |
ROI 機能の最適化
これまでの ZDirectionRoi パラメータ(Z 方向 ROI)を ROI に更新し、Z 軸と X 軸方向に同時に調整でき、ユーザービリティが向上しました。
X 方向解像度調整可能
XAxisResolution(X 方向解像度)パラメータを調整可能にしました。スキャンデータの Y 方向解像度と X 方向解像度を一致する必要があり、Y 方向解像度の調整が難しい場合に使用できます。
新しいパラメータ:トリガー遅延
これまでのExposureDelay パラメータを TriggerDelay(トリガー遅延) に変更しました。複数台のインラインプロファイル測定器で対象物をスキャンする時、このパラメータを調整して測定器間の干渉を回避できます。
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ProfilerBatch 状態を確認可能
以下の新しいメソッドを使用して ProfileBatch
対象の flag 値を取得してプロファイルの状態を確認できます。これらのメソッドで取得したばかりのプロファイルのデータの損失が発生したかを確認できます。
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全ての flag 値を取得する
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C++
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C#
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Python
int mmind::eye::ProfileBatch::getFlag() const;
int ProfileBatch.GetFlag() const;
get_flag(self: ProfileBatch) -> int
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1つの flag 値を確認する
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C++
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C#
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Python
bool mmind::eye::ProfileBatch::checkFlag(mmind::eye::ProfileBatch::BatchFlag) const;
bool ProfileBatch.CheckFlag(ProfileBatch.BatchFlag);
check_flag(self: ProfileBatch, flag: int) -> bool
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問題修復
Mech-Eye SDK 2.4.0 バージョンでは、以下の問題を修復しました。
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接続済みのインラインプロファイル測定器が他のクライアントにも接続できる問題を修復しました。
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プロファイル数に設定した数の通りにプロファイルを取得し、対象物とインラインプロファイル測定器の相対移動も停止した後、取得したデータの損失が発生します。この時 Mech-Eye API は設定した数を待つためタイムアウトになる問題を修復しました。
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discoverProfilers()
メソッドを使用しても接続可能な測定器がない時に Receive Data error が表示されて終了できない問題を修復しました。 -
TriggerWithSoftwareAndEncoder サンプルプログラムに保存された点群の Y 方向解像度が間違う問題を修復しました。
GenICam インターフェース
外部デバイスからの信号の処理性能向上
インラインプロファイル測定器のファームウェアを 2.4.0 バージョンにアップグレードすると、外部デバイスによって入力された信号を処理する性能が大幅に向上します。レベル持続時間と信号間隔への要件が大幅に削減され、タクトタイムも削減されました。
要件の変更は以下の通りです。外部デバイスによるデータ収集についての詳細な説明は、外部デバイスによってデータ収集を制御するをご参照ください。
制御方法 |
レベル信号/信号間隔 |
信号持続時間 |
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2.4.0 以下 |
2.4.0 |
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MEASURE_START とプロファイル数で制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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100ms |
1ms |
MEASURE_START だけで制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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300ms |
1ms |
MEASURE_START ローレベル
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600ms |
100ms |
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MEASURE_START と MEASURE_STOP によってデータ収集を制御する |
MEASURE_START ハイレベル
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100ms |
1ms |
MEASURE_STOP ハイレベル
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100ms |
1ms |
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MEASURE_STOP の立ち上がりエッジと MEASURE_START 端子の前の立ち上がりエッジとの時間間隔
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300ms |
100ms |
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MEASURE_START の立ち上がりエッジと MEASURE_STOP 端子の前の立ち上がりエッジとの時間間隔
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600ms |
100ms |
ROI 機能の最適化
これまでの Z 方向 ROI(ZDirectionRoi パラメータ) を ROI に更新し、Z 軸と X 軸方向に同時に調整でき、ユーザービリティが向上しました。以下のパラメータで ROI の位置とサイズを調整できます。
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XAxisWidth:ROI の X 方向幅を設定します。
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XAxisCenterPosition:ROI の X 方向中心位置を設定します。
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ZAxisHeight:ROI の Z 方向の高さを設定します。
X 方向解像度調整可能
XAxisResolution(X 方向解像度)パラメータを調整可能にしました。スキャンデータの Y 方向解像度と X 方向解像度を一致する必要があり、Y 方向解像度の調整が難しい場合に使用できます。
新しいパラメータ:トリガー遅延
これまでのExposureDelay パラメータを TriggerDelay(トリガー遅延) に変更しました。複数台のインラインプロファイル測定器で対象物をスキャンする時、このパラメータを調整して測定器間の干渉を回避できます。
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