キャリブレーションの実行手順
視野を広げて視覚的な死角を回避するために、同じステーションで複数台のインラインプロファイル測定器を使用して対象物をスキャンすることがあります。この場合に、まずキャリブレーションを行う必要があります。キャリブレーションブロックと測定器の配置、パラメータ調整、キャリブレーションの 3つの段階に分けて説明します。
キャリブレーションブロックと測定器の配置
以下のように準備作業を完了させます。
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以下のようにキャリブレーションブロックと測定器を配置して位置を調整します。
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測定器が照射するレーザーラインが錐台の表面に垂直します。
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錐台がプロファイル測定器の視野の中央にあります。
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錐台の 4 辺が発射されるレーザー線に平行します。
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ブロックベースの底面が測定器の基準距離(下図の RD)にあります。
現場の条件など制限される場合に、ブロックを測定器の方へ少し移動しても構いません。
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スキャン範囲を確認:スキャン開始位置と終了位置は、錐台底面の辺までの距離が辺長の半分以上にしてください。開始位置と終了位置はいずれも下図のように青いエリアにあります。
スキャン範囲を決めたあと、レーザーラインがスキャン開始位置にあるようにステージを調整します。これでパラメータ調整時にデータ収集やデータ確認が容易になります。
レイアウト
並列
対向
イメージ図
スキャン開始・終了位置
左側の測定器
右側の測定器
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キャリブレーションブロックの表面と測定器レンズを清掃し、ほころや汚れによる干渉を低減します。
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キャリブレーションブロックの付近に撮影に干渉する反射性物体がないようにします。もしあれば、それを取り除くか、遮ってください。
パラメータ調整
パラメータ調整ガイドに従って測定器のパラメータを調整します。
キャリブレーション
以下の手順でキャリブレーションを行ってください。
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ウォームアップ:電源投入後、調整済みパラメータグループを適用して実際の現場条件で 1 時間以上データを連続的に収集します。
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複数台のインラインプロファイル測定器のキャリブレーション
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Mech-MSR を使用する時は、キャリブレーションのシーンを確認し、ガイドに従ってキャリブレーションを実行します。
キャリブレーション時は、データ収集トリガーを参考してデータを収集してください。
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Mech-Eye API を使用する時、MultipleProfilersCalibration を参照してください。
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キャリブレーション時は、データ収集トリガーを参考してデータを収集してください。
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moveDirSign パラメータ値は測定器に対する対象物の移動方向に関わります。
対象物移動方向
受光部からレーザー照射器へ
レーザー照射器から受光部へ
moveDirSign パラメータ値
True
False
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