スキャンデータの Y 軸解像度
スキャンデータの Y 軸解像度は、隣接する 2 点が対象物移動方向に沿う距離です。また隣接する 2 本のプロファイルの距離でもあります。Y 軸解像度は、スキャンデータの精度と強度画像、深度画像の対象物のアスペクト比を決めます。
スキャンをトリガーする頻度は、隣接する 2 本のプロファイルの距離を決め、さらにはスキャンデータの Y 軸解像度を決めます。
パラメータを調整してスキャンデータの Y 軸解像度を期待値に変更することが可能です。
ラインスキャントリガーモードによって、スキャンをトリガーする頻度に影響するパラメータが異なります。
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固定頻度でトリガーする場合、トリガー頻度がスキャンの頻度を決めます。
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エンコーダーによってトリガーする場合、トリガー信号カウントモードとトリガー間隔がスキャンの頻度を決めます。
Y 軸解像度に対する上記のパラメータ設定の作用を説明します。
トリガー頻度
固定頻度でスキャンをトリガーする場合、期待された値を取得するための解像度のトリガー頻度値を計算することができます。以下の公式を参考してください。
Y 軸解像度(μm) = 対象物がインラインプロファイル測定器に対する移動速度(μm/s) ÷ トリガー頻度
トリガー信号カウントモードとトリガー間隔
エンコーダーでスキャンをトリガーする場合、期待された値を取得するための解像度のトリガー信号カウントモードとトリガー頻度の値を計算することができます。以下の公式を参考にしてください。
Y 軸解像度(μm) = エンコーダー解像度(μm/s) × トリガー頻度÷トリガー信号カウントモード × 4
そのうち、エンコーダー解像度は下図の信号が示す対象物のインラインプロファイル測定器に対する移動距離です。μm を単位とします。
以下の計算は、上記の公式を使用してパラメータ値を取得する方法を示します。パラメータの詳細説明を参考にしてください。
計算例
エンコーダー解像度は 4μm で、20μm の Y 軸解像度が期待されます。
20 = 4 × トリガー頻度 ÷ トリガー信号カウントモード × 4
つまり、1.25 × トリガー信号カウントモード = トリガー頻度。
それで以下のパラメータ値に設定します。
トリガー信号カウントモード | トリガー間隔 |
---|---|
1× |
1.25(整数の 1 または 2 に設定) |
2× |
2.5(整数の 2 または 3 に設定) |
4× |
5 |
パラメータの詳細説明
トリガー信号カウントモードとトリガー間隔が共同でスキャンをトリガーする頻度を決定します。
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トリガー信号カウントモードは各エンコーダー信号周期に計数する信号の数を決定します。計数の信号はトリガー信号です。
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トリガー間隔はラインスキャンをトリガーする隔たり、つまりラインスキャンを実行するために使用するトリガー信号の数を決定します。
上記の 2つのパラメータを組合わせて調整して使用するとスキャンをトリガーする頻度を細かく調整できます。
以下では例をあげます。オレンジ色は計数される信号(トリガー信号)を示し、濃いオレンジ色はスキャンをトリガーする信号を示します。
トリガー信号カウントモードを 1× に設定した後 | ||
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トリガー間隔を 1 に設定した時、各信号周期は 1 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー間隔を 2 に設定した時、2つの信号周期は 1 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー間隔を 3 に設定した時、3つの信号周期は 1 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー信号カウントモードを 2× に設定した後 | ||
---|---|---|
トリガー間隔を 1 に設定した時、各信号周期は 2 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー間隔を 2 に設定した時、各信号周期は 1 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー間隔を 3 に設定した時、1.5 の信号周期は 1 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー信号カウントモードを 4× に設定した後 | ||
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トリガー間隔を 1 に設定した時、各信号周期は 4 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー間隔を 2 に設定した時、各信号周期は 2 回のラインスキャンをトリガーする |
トリガー間隔を 3 に設定した時、3 の信号周期は 4 回のラインスキャンをトリガーする |
以下にようにまとめます。
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トリガー信号カウントモードを 4× に設定するとより高い頻度でラインスキャンをトリガーします。また、全てのエンコーダー信号は計数されるのでトリガー間隔を調整することでより細かく頻度を調整できます。
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[トリガー信号カウントモード÷トリガー間隔]の値が等しい場合にスキャンをトリガーする頻度も等しいです。例えば、この 2つのパラメータを以下のように設定すると各信号周期ごとに 1 回のラインスキャンをトリガーします。
トリガー信号カウントモード トリガー間隔 1×
1
2×
2
4×
4