死角フィルターツール
後続の処理に影響が出ないように死角によって生じた間違ったデータを除去します。
対象物表面から反射されるレーザー光は遮られ、死角が出てきます。表面に密集した凸凹がある対象物を処理する場合には、多重反射が発生する可能性があります。多重反射により、死角付近に間違ったデータが発生する恐れがあります。
下図では、オレンジ色の枠にある青い点は間違ったデータです。
対象物 | 点群 |
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死角フィルターツールは、トリガー頻度に基づいてスキャンデータの Y 軸解像度を計算します。 ラインスキャンのトリガーソースパラメータ値がエンコーダーの場合、まずエンコーダー設定ツールでエンコーダー解像度を計算または入力します。そうしないと、死角フィルターツールで自動的に計算された Y 軸解像度が間違う可能性があります。 |
以下の手順でフィルタリングを実行します。
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データ収集エリアのボタンをクリックしてデータを取得します。
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死角フィルターの右の編集ボタンをクリックして死角フィルターツールを開きます。
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移動方向では対象物のインラインプロファイル測定器に対する移動方法を選択します。
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Y 軸解像度を確認または計算します。
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エンコーダーでスキャンをトリガーする時、Y 軸解像度を確認してください。
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固定頻度でスキャンをトリガーする時、移動速度に対象物のインラインプロファイル測定器に対する移動速度を入力してください。Y 軸解像度ボックスに計算された Y 軸解像度が表示されます。
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フィルター強度を設定します。フィルター強度が高いほどより多くの間違ったデータが除去されますが処理の速度は遅くなる可能性があります。
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フィルターボタンをクリックして死角フィルターの効果を確認します。
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効果が要求を満たした場合、適用ボタンをクリックしてから死角フィルターツールを閉じます。
適用ボタンをクリックすると死角フィルターを有効にする機能は自動的にオンになります。次回にデータを収集する時、ツールの設定に従って死角をフィルタリングします。
死角をフィルタリングしない場合、オフにしてからデータを収集してください。
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フィルタリングの効果を改善したい時は、ラインスキャントリガーソースの設定に応じて調整してください。
ラインスキャンのトリガーソース 調整方法 エンコーダー
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手順 5、6 を繰り返す
固定頻度
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手順 5、6 を繰り返す
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Y 軸解像度の計算方法をカスタマイズに変更して初期値を微調整する
それでも改善できない場合はテクニカルサポートにお問い合わせください。
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再度データを収集して死角フィルタリング実行後の深度画像と点群を取得します。