パラメータ調整

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ここでは、複数台のインラインプロファイル測定器のキャリブレーション実行時のパラメータ調整手順を説明します。まず、プロファイルモードのパラメータを調整してからスキャンモードのを調整します。強度画像と深度画像、点群はプロファイルの全体的な品質を反映するので、プロファイルモードのパラメータを調整しければならない場合があります。

以下のように各測定器のパラメータを調整してください。

プロファイルモードのパラメータを調整する

以下のように操作します。

  1. 複数台プロファイル測定器のキャリブレーションモデルを基にパラメータグループを新規作成します。以下のことを確認します:

    • 補正グループ傾き補正を使用高さ補正を使用ボタンはオフになっています。

    • 以下のパラメータは初期値に設定します:

      グループ パラメータ名 初期値

      輝度設定

      アナログゲイン

      デジタルゲイン

      0

      プロファイル処理

      フィルター

      なし

      欠損値補完

      0

      プロファイル補完時エッジ保護

      3

      リサンプリング

      最も近い

      リサンプリングエッジ保護

      3

  2. プロファイルモードをクリックし、元画像の表示画面で露出情報と強度とシャープネス曲線ボタンをオンにします。

  3. データ収集エリアのsingle capボタンをクリックしてデータを取得します。

  4. データ品質を確認します。

    • 収集したデータが要求を満たしていると確認したら、プロファイルモードでのパラメータ調整は完了します。次の流れに進みます。

      • プロファイルにノイズや外れ値がありません。

      • 錐台側面のプロファイル抽出点が連続しており、大量な点群ぬけがありません。

        lateral face continuous

        lateral face noncontinuous

        ok icon側面のプロファイルが連続している

        ng icon側面のプロファイルが連続していない

      • 可能な限り、錐台側面のプロファイル抽出点の強度を 20 以上にします。強度曲線にカーソルを合わせて抽出点の強度値を確認できます。

        profile ok

      • 露出情報をオンにすると錐台上面の底面のプロファイルにある各ピクセル列に 1~3つのグレースケールが 255(赤)の点があります。

        profile ok exposure info

    • 収集したデータに以下の問題がある場合、それぞれの解決法を参考してパラメータを調整して手順 3 を繰り返してください。

      事象 解決策

      プロファイル輝度が低い:

      • 錐台側面のプロファイルが連続していない

      • 錐台側面のプロファイル抽出点の強度値が 20 以下

      • 錐台上面と底面のプロファイルの各ピクセル列にある露出過度点の平均数が 1~3 以下

      • 輝度設定グループの露出時間を高くします。

        露出モードHDR に設定しないでください。

      • 露出時間だけを調整しても改善できない場合に、輝度設定グループのレーザー出力を調整してください。

      プロファイル輝度が高い:

      • 錐台上面と底面のプロファイルの各ピクセル列にある露出過度点の平均数が 3つ以上

      • 輝度設定グループの露出時間を低くします。

        露出モードHDR に設定しないでください。

      • 輝度設定グループのレーザー出力を低くします。

      プロファイルに輝度が過度に高い部分と過度に低い部分がある:

      • 錐台側面のプロファイルが連続していない

      • 錐台側面のプロファイル抽出点の強度値が 20 以下

      • 錐台上面と底面のプロファイルの各ピクセル列にある露出過度点の平均数が 3つ以上

      • 輝度設定グループの露出時間を高くし、錐台側面のプロファイルが要件を満たすようにします。また、錐台上面と底面のプロファイルの輝度を抑えます。

        露出モードHDR に設定しないでください。

      プロファイル付近に外れ値がある

      • キャリブレーションブロックの表面と測定器レンズを清掃し、ほころや汚れによる干渉を低減します。

      • プロファイル処理グループの外れ値除去を調整します。

      光反射により、プロファイル付近にノイズが発生

      • 反射性物体を取り除くか、遮ります。

      • 反射性物体を取り除けないまたは遮れない場合は、マスクを適用するか ROI を調整してください。

        ROI を設定する時、キャリブレーションブロックが ROI 内に収まるようにしてください。キャリブレーション時と使用中には再度 ROI を調整できません。

スキャンモードのパラメータを調整する

以下のように操作します。

  1. 以下のガイドに従ってトリガー設定グループのパラメータを設定します:

    パラメータ名 パラメータ値

    データ取得方式

    フレームモード

    データ取得トリガーソース

    外部トリガーまたはソフトトリガー

    ラインスキャンのトリガーソース

    エンコーダー

    • キャリブレーション時は、データ収集トリガーを参考してデータを収集してください。データ収集トリガーソースソフトトリガーに設定した場合、測定器が全部データ収集準備完了してから次の手順に進む前に 1~2 秒待ってください。

    • 精度確保のため、ラインスキャントリガーソース固定頻度に設定しないでください。

    • 全ての測定器を、上記のパラメータが一致するようにしてください。

  2. スキャンデータの Y 軸解像度に基づいてエンコーダー設定グループのパラメータ設定値を計算して適用します。

    全ての測定器の X 軸解像度が一致し、かつスキャンデータの Y 軸解像度も一致するようにしてください。
  3. スキャン設定グループのプロファイル数パラメータ設定値を計算して設定します。

    1. スキャン開始位置と終了位置との距離、つまりスキャン範囲を測定します。

    2. キャリブレーションブロック全体をスキャンするために必要なプロファイル数を計算:プロファイル数=スキャン範囲÷スキャンデータの Y 軸解像度

    3. 計算した値を値を切り捨て(適当にプロファイル数を減らしてもいい)、それをプロファイル数設定値とします。

    例えば、400mm のスキャン範囲、0.105mm のスキャンデータの Y 軸解像度の場合、プロファイル数=400÷0.105=3809.5238。値を切り捨て、プロファイル数を 3809 に設定します。またはプロファイル数を減らしてプロファイル数を 3800 に設定してもいいです。

  4. 以下のグループのパラメータをオフにしてください:プロファイルアライメント補正フィルター

  5. データ収集エリアのsingle capボタンをクリックしてデータを取得します。

  6. データ品質を確認します。

    • 点群と深度画像が完全で、キャリブレーションブロックの 6つの特徴面(下図では 1~6)が収まり、かつその他の面がないと、スキャンモードのパラメータ調整が完了です。

      feature plane

      image normal

      キャリブレーションブロックの 6つの特徴面

      ok icon点群が完全で 6つの特徴面が収まっている

    • 収集したデータに以下の問題がある場合、それぞれの解決法を参考してパラメータを調整して手順 5 を繰り返してください。

      事象 解決策

      extra plane

      余分な表面がある

      マスク機能を適用して余分な表面を遮るか ROI を調整します。

      ROI を設定する時、キャリブレーションブロックが ROI 内に収まるようにしてください。キャリブレーション時と使用中には再度 ROI を調整できません。

      massive point loss

      大量点群抜け

      プロファイルモードをクリックしてから、

      • 輝度設定グループの露出時間を高くします。

      • プロジェクト処理グループの外れ値除去を低くします。

      feature point loss

      特徴面の点群抜け

      キャリブレーションブロックの位置を調整して 6つの特徴面が全部視野に収まっているようにします。

      fov overlap

      測定器の視野が重り、レーザーライン干渉により点群のレイヤー分けが発生

      トリガー遅延パラメータを設定します。

      • このパラメータは、グル可視性でしか使用できません。

      • このパラメータを、最初にレーザーを照射する測定器の露出時間値の 1.5 倍に設定し、現場の条件に合わせて調整するようお勧めします。

      外れ値発生

      • キャリブレーションブロックの表面と測定器レンズを清掃し、ほころや汚れによる干渉を低減します。

      • プロファイルモードをクリックし、プロファイル処理グループの外れ値除去を高くします。

      光反射により点群付近にノイズ発生

      • 反射性物体を取り除くか、遮ります。

      • 反射性物体を取り除けないまたは遮れない場合は、マスクを適用してください。

  7. パラメータグループの変更を保存します。

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