外部デバイスによってデータ収集を制御する
本節では、インラインプロファイル測定器によるデータ収集をトリガーするし、ビジョンシステムと統合する方法を紹介します。
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入力端子
外部デバイスを使用してインラインプロファイル測定器を制御してデータを収集する時、外部デバイスの信号ケーブルをコントローラーの入力端子に接続する必要があります。
ここで以下の入力端子を使用します。
No. | 端子名 |
---|---|
9 |
LEVELCONTROL_ENABLE |
10 |
MEASURE_START |
11 |
MEASURE_STOP |
13~16 |
入力信号のコモン |
外部デバイスによってデータ収集を制御する方法について
LEVELCONTROL_ENABLE 端子にケーブルを接続するかによって、以下の 2 種類の外部デバイスを介するデータ収集方法に対応可能です。
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エッジトリガー:LEVELCONTROL_ENABLE 端子にケーブルを接続しない方法。エッジトリガーは、信号電圧の変化によってデータ収集をトリガーします。立ち上がりエッジ(信号の電位がロー レベルからハイレベルへ遷移する)・立ち下がりエッジ(信号の電位がハイレベルからローレベルへ遷移する)が発生するとトリガーします。
データ収集の開始・終了を制御する方式によってこの方法はさらに以下の 2 種類に分けられます。
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エッジトリガー方法、MEASURE_START と MEASURE_STOP 端子の信号によってそれぞれデータ収集の開始と終了を制御します。
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エッジトリガー方法、MEASURE_START 端子の信号によって収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集を終了します。
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レベルリガー:LEVELCONTROL_ENABLE 端子にケーブルを接続する。レベルトリガーは、信号電圧の安定的状態によってデータ収集をトリガーします。MEASURE_START端子の信号がハイレベルである時(エンコーダー・入力信号ビューアで確認できる)にデータを収集し、信号が別の状態に変わるまたは設定したプロファイル数をスキャンした後収集を終了します。
LEVELCONTROL_ENABLE 端子にケーブルを接続した後、MEASURE_STOP 端子は使用できません。 データ収集の開始・終了を制御する方式によってこの方法はさらに以下の 2 種類に分けられます。
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レベルトリガー、MEASURE_START 端子の信号だけでデータ収集を開始、終了します。
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レベルトリガー、MEASURE_START 端子の信号で収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集を終了します。
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外部デバイスからの信号によってデータ収集を制御する方法を以下の例で説明します。
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エッジトリガー方法、MEASURE_START と MEASURE_STOP 端子の信号によってそれぞれデータ収集の開始と終了を制御します。
例長くていくつかの ROI をスキャンする必要がある対象物を処理します。対象物の位置に応じて PLC の 2つの I/O 端子によってそれぞれデータ収集の開始と終了を制御します。
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エッジトリガー方法、MEASURE_START 端子の信号によって収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集を終了します。
例寸法とスキャン開始位置が固定にされた対象物を処理します。対象物がスキャン開始位置に到着すると、光電スイッチから照射される光が遮断され、光電スイッチは測定器に信号を送信してデータ収集を開始します。一定数の行数をスキャンすると、測定器はデータ収集を停止します。
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レベルトリガー、MEASURE_START 端子の信号だけでデータ収集を開始、終了します。
例寸法が異なる対象物を処理します。対象物がスキャン開始位置に到着すると、光電スイッチから照射される光が遮断され、光電スイッチは測定器に信号を送信してデータ収集を開始します(エンコーダー・入力信号ビューアでは MEASURE_START の信号がハイレベルに遷移する)。対象物が移動し、光が遮断されなくなります。この時光電スイッチは測定器に信号を送信してデータ収集を終了します(エンコーダー・入力信号ビューアではこの信号がローレベルに遷移する)。
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レベルトリガー、MEASURE_START 端子の信号で収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集を終了します。
例寸法とスキャン開始位置が固定にされた対象物を処理します。スキャン開始位置に到着すると、光電スイッチが照射する光を遮断し、光電スイッチが測定器に信号を送信してデータ収集を開始します(エンコーダー・入力信号ビューアでは MEASURE_START 端子の信号がハイレベルに遷移する)。一定数の行数をスキャンすると、測定器はデータ収集を停止します。
以下では制御方法をそれぞれ説明します。
エッジトリガー方法、MEASURE_START と MEASURE_STOP 端子の信号によってそれぞれデータ収集の開始と終了を制御する
MEASURE_START と MEASURE_STOP端子の信号によってそれぞれデータ収集の開始と終了を制御します。
以下の例を参考して信号ケーブルを接続し、測定器にデータ収集を制御する信号を送信します。
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外部デバイスの信号ケーブルをコントローラーの端子に接続します。
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入力信号のコモン端子(端子 13~16)のいずれかに接続します。
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端子 10 MEASURE_START に接続します。データを収集する前に、エンコーダー・入力信号ビューア端子の信号がローレベルであることを確認してください。
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端子 11 MEASURE_STOP に接続します。データを収集する前に、エンコーダー・入力信号ビューア端子の信号がローレベルであることを確認してください。
PNP NPN -
コントローラーの端子に番号が付いてあります。番号を確認して接続してください。
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I/O モジュールの OUT 信号ケーブルの①と②(図の番号は参考だけを目的とする)は測定器の MEASURE_START と MEASURE_STOP 端子に信号を出力します。
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入出力回路は、入出力回路をご参照ください。
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以下の画像とグラフを参照して MEASURE_START と MEASURE_STOP 端子の信号を調整してデータ収集の開始と終了を制御します。
番号 データ収集の操作 端子と信号 信号持続時間 ①
ラウンド 1 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにしてからまたローレベルにする
MEASURE_START 端子のハイレベル信号の持続時間は 1ms 以上である必要がある
②
現在のラウンドのデータ収集を終了する
MEASURE_STOP 端子の信号をローレベルからハイレベルにしてからまたローレベルにする
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MEASURE_STOP の立ち上がりエッジと前の MEASURE_START 端子の立ち上がりエッジとの時間間隔は 100ms 以上である必要がある
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MEASURE_STOP 端子のハイレベル信号の持続時間は 1ms 以上である必要がある
③
ラウンド 2 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにしてからまたローレベルにする
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MEASURE_START の立ち上がりエッジと前の MEASURE_STOP 端子の立ち上がりエッジとの時間間隔は 100ms 以上である必要がある
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MEASURE_START 端子のハイレベル信号の持続時間は 1ms 以上である必要がある
④
現在のラウンドのデータ収集を終了する
MEASURE_STOP 端子の信号をローレベルからハイレベルにしてからまたローレベルにする
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MEASURE_STOP の立ち上がりエッジと前の MEASURE_START 端子の立ち上がりエッジとの時間間隔は 100ms 以上である必要がある
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MEASURE_STOP 端子のハイレベル信号の持続時間は 1ms 以上である必要がある
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エッジトリガー方法、MEASURE_START 端子の信号によって収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集終了を制御する
MEASURE_START 端子の信号で収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集を終了します。
以下の例を参考して信号ケーブルを接続し、測定器にデータ収集を制御する信号を送信します。
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外部デバイスの信号ケーブルをコントローラーの端子に接続します。
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入力信号のコモン端子(端子 13~16)のいずれかに接続します。
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端子 10 MEASURE_START に接続します。データを収集する前に、エンコーダー・入力信号ビューア端子の信号がローレベルであることを確認してください。
PNP NPN -
コントローラーの端子に番号が付いてあります。番号を確認して接続してください。
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この方法は、MEASURE_STOP 端子の信号を使用しないので端子 11 MEASURE_STOP端子に接続する必要はありません。
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入出力回路は、入出力回路をご参照ください。
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以下の画像とグラフを参照してプロファイル数を適切に設定します。MEASURE_START 端子のレベル信号を調整してデータ収集の開始・終了を制御します。
番号 データ収集の操作 端子と信号 信号持続時間 ①
ラウンド 1 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにしてからまたローレベルにする
MEASURE_START 端子のハイレベル信号の持続時間は 1ms 以上である必要がある
②
現在のラウンドのデータ収集を終了する
インラインプロファイル測定器が設定したプロファイル数を取得した後、データ収集は自動的に終了する
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③
ラウンド 2 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにしてからまたローレベルにする
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MEASURE_START 端子の 2つの立ち上がりエッジ間に十分な時間間隔があることを確認してください
必要な時間間隔はプロファイル数とスキャン速度のよって変化する。プロファイル数とスキャン速度が最大値になると、必要な時間間隔は最大 3~4 秒になる。 -
MEASURE_START 端子のハイレベル信号の持続時間は 1ms 以上である必要がある
④
現在のラウンドのデータ収集を終了する
インラインプロファイル測定器が設定したプロファイル数を取得した後、データ収集は自動的に終了する
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レベルトリガー、MEASURE_START 端子の信号だけでデータ収集を開始、終了します。
MEASURE_START 端子の信号だけでデータ収集を開始、終了します。
以下の例を参考して信号ケーブルを接続し、測定器にデータ収集を制御する信号を送信します。
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外部デバイスの信号ケーブルをコントローラーの端子に接続します。
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入力信号のコモン端子(端子 13~16)のいずれかに接続します。
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端子 9 LEVELCONTROL_ENABLE に接続します。エンコーダー・入力信号ビューア端子の信号がハイレベルであることを確認してください。
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端子 10 MEASURE_START に接続します。データを収集する前に、エンコーダー・入力信号ビューア端子の信号がローレベルであることを確認してください。
PNP NPN -
コントローラーの端子に番号が付いてあります。番号を確認して接続してください。
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入出力回路は、入出力回路をご参照ください。
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以下の画像とグラフを参照して MEASURE_START 端子のレベル信号を調整してデータ収集の開始・終了を制御します。
番号 データ収集の操作 端子と信号 信号持続時間 ①
ラウンド 1 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにする
MEASURE_START 端子のハイレベル信号の持続時間は 100ms 以上である必要がある
②
現在のラウンドのデータ収集を終了する
MEASURE_START 端子の信号をハイレベルからローレベルにする
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③
ラウンド 2 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにする
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MEASURE_START 端子のローレベル信号の持続時間は 100ms 以上である必要がある
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MEASURE_START 端子のハイレベル信号の持続時間は 100ms 以上である必要がある
④
現在のラウンドのデータ収集を終了する
MEASURE_START 端子の信号をハイレベルからローレベルにする
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レベルトリガー、MEASURE_START 端子の信号で収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集終了を制御する
MEASURE_START 端子の信号で収集を開始し、プロファイル数パラメータで収集を終了します。
以下の例を参考して信号ケーブルを接続し、測定器にデータ収集を制御する信号を送信します。
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外部デバイスの信号ケーブルをコントローラーの端子に接続します。
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入力信号のコモン端子(端子 13~16)のいずれかに接続します。
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端子 9 LEVELCONTROL_ENABLE に接続します。エンコーダー・入力信号ビューア端子の信号がハイレベルであることを確認してください。
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端子 10 MEASURE_START に接続します。データを収集する前に、エンコーダー・入力信号ビューア端子の信号がローレベルであることを確認してください。
PNP NPN -
コントローラーの端子に番号が付いてあります。番号を確認して接続してください。
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入出力回路は、入出力回路をご参照ください。
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以下の画像とグラフを参照してプロファイル数を適切に設定します。MEASURE_START 端子のレベル信号を調整してデータ収集の開始・終了を制御します。
番号 データ収集の操作 端子と信号 信号持続時間 ①
ラウンド 1 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにしてからまたローレベルにする
MEASURE_START 端子の信号がハイレベルで続く時間が測定器がスキャンを完了する(プロファイル数パラメータの設定値を完了)にかかる時間より長くしてください
②
現在のラウンドのデータ収集を終了する
インラインプロファイル測定器が設定したプロファイル数を取得した後、データ収集は自動的に終了する
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③
ラウンド 2 開始
MEASURE_START 端子の信号をローレベルからハイレベルにする
MEASURE_START 端子の信号がハイレベルで続く時間が測定器がスキャンを完了する(プロファイル数パラメータの設定値を完了)にかかる時間より長くしてください
④
現在のラウンドのデータ収集を終了する
インラインプロファイル測定器が設定したプロファイル数を取得した後、データ収集は自動的に終了する
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次の手順
制御ロジックを選択し、かつハードウェアを接続した後、データ収集をトリガーするプロセスからご参照して次の手順を実行し、外部からの信号によってトリガーします。