Mech-Eye SDK 2.5.0 更新説明

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以下では、Mech-Eye SDK 2.5.0 バージョンの新機能や機能最適化、問題修復について説明します。

Mech-Eye Viewer

新しい型番 LNX-75150 リリース

LNX-7500 シリーズに新しい型番 LNX-75150 を追加し、異なる視野に対応でき、より高精度なソリューションをご利用いただけます。LNX-75150 は、ノートパソコン、タブレット PC、自動車部品、鋳物、射出成形部品などの寸法測定や欠陥検出に適用できます。当該型番の技術仕様は、インラインプロファイル測定器型番の比較をお読みください。

パラメータグループ機能の最適化

点群表示画面に測定機能を追加

点群表示画面に補助的機能アイコンmeasurement iconを追加し、測定機能の使用・不使用が指定可能になりました。

パラメータの最適化:プロファイル数

スキャンモードのスキャン設定グループのプロファイル数パラメータをアップグレードし、設定可能な最小値は 1 になりました。

新しいパラメータ:外れ値除去

プロファイルモードのプロファイル処理グループに外れ値除去パラメータを追加し、各プロファイルの外れ値を除去できます。

新しいパラメータ:データ収集方式

スキャンモードのトリガー設定グループにデータ収集方式を追加しました。このパラメータを連続モードに設定し、かつ連続キャプチャボタンcontinuous capを押してデータ収集をトリガーすると、インラインプロファイル測定器は対象物をスキャンし続け、持続的に固定長のデータセグメントを返信します。詳細はデータ収集をトリガーするプロセスをご覧ください。

パラメータ可視化の最適化

以下のパラメータの可視性を初級から専門またはグルに変更しました。

データのモード パラメータ名 可視性(2.5.0 バージョン)

プロファイルモード

レーザーラインの最小幅

専門

レーザーラインの最大幅

専門

プロファイル補完時エッジ保護

グル

リサンプリング

グル

リサンプリングエッジ保護

グル

スキャンモード

タイムアウト時間

専門

X 方向アライメント

専門

Z 方向アライメント

専門

死角フィルター

専門

ノイズ除去

専門

問題の修復

Mech-Eye SDK 2.5.0 バージョンでは、以下の問題を修正しました。

  • (たまに起こる)ファームウェアをアップグレードした後、Mech-Eye Viewer の情報カードにアップグレードが依然として一時表示される問題を修復しました。

  • IPC に 2 枚のネットワークカードがありますが、ホップ数が少なくてルーターに接続されているネットワークカードが インラインプロファイル測定器 と同じサブネットにありません。 インラインプロファイル測定器 の IP アドレスを修正すると、インラインプロファイル測定器 に接続する時に異常が発生する問題を修復しました。

  • レーザーラインの最小幅を 2 以上に設定し、かつレーザーラインが元画像の中央に移動した時に、測定器がスキャンモードではレーザーラインを抽出できず、出力する深度画像と強度画像に無効な点が出てくる問題を修復しました。

  • (偶に起こる):測定器の露出モードHDR に設定し、かつ露出時間の長さが降順で設定されていない場合、スキャン モードでデータを収集できない問題を修復しました。

Mech-Eye API

新しいパラメータ:外れ値除去

Profile Processing グループに外れ値除去パラメータを追加し、各プロファイルの外れ値を除去できます。Mech-Eye API では EnableOutlierRemoval パラメータを使用して外れ値除去機能を使用し、OutlierRemovalIntensity により除去の強度を調整することができます。

新しいパラメータ:データ収集方式

DataAcquisitionMethod(データ収集方式)パラメータを追加し、対象物をスキャンし続けることができます。このパラメータを NoneStop(連続モード)に設定し、かつ連続キャプチャボタンcontinuous capを押してデータ収集をトリガーすると、インラインプロファイル測定器は対象物をスキャンし続け、持続的に固定長のデータセグメントを返信します。詳細はデータ収集をトリガーするプロセスをご覧ください。

サンプルコードは、インストールパスまたは GitHub から入手できます。 各言語の使用ガイドについては、サンプルコード使用ガイドをお読みください。

パラメータの最適化:プロファイル数

ScanLineCount(プロファイル数)パラメータをアップグレードし、設定可能な最小値は 1 になりました。

対象物に複数台のインラインプロファイル測定器を併用可能

対象物をスキャンするために複数台のインラインプロファイル測定器の併用が可能になりました。キャリブレーションの結果、データ組合せの結果及び組合わせた深度画像を出力できます。キャリブレーション実行ときに現場のニーズに応じてキャリブレーションブロックを設計する必要があります。その設計については、キャリブレーションブロックの設計・加工ガイドをご覧ください。

サンプルコードは、インストールパスまたは GitHub から入手できます。 各言語の使用ガイドについては、サンプルコード使用ガイドをお読みください。

イベント登録メカニズムに対応可能

以下のイベントが監視可能に:

  • データ収集開始(EventFrameStart)

  • ライントリガーロス(EventLineTriggerMissed)

  • 入力信号ポ端子レベル変化(Line[X]RisingEdge Line[X]FallingEdge)

    [X]は端子番号。設定可能な範囲:1~6。

以上のイベントを登録して有効にすると、クライアント側ではイベントの状態を自動的に監視し、検出した時に対応する関数を呼び出します。

インラインプロファイル測定器検索時間のタイムアウトパラメータを追加

discoverProfilers()メソッドに、タイムアウトパラメータtimeoutMs を追加し、初期値は 5000 になっています。ネットワークの状況に応じてタイムアウト時間を指定できます。

dll バージョン情報表示可能

ログのインターフェースを追加

dll ファイルのバージョン情報を表示可能になりました。

以下のメソッドを利用してインターフェース呼び出し情報をログで確認できます。

  • C++

  • C#

  • Python

ErrorStatus mmind::eye::exportLogs(const std::string& dstPath, bool coverIfExist);
var errorStatus = Log.ExportLogs(string dstPath, bool coverIfExist)
status = export_logs(dstPath, coverIfExist)

デバイス名のフィールドを追加

ProfilerInfo 構造体に以下のフィールドを追加し、デバイス名を取得可能になりました。

  • C++

  • C#

  • Python

std::string deviceName;
public string DeviceName { get; set; }
device_name = property(_profiler.ProfilerInfo_device_name_get, _profiler.ProfilerInfo_device_name_set)

ROS インターフェース対応可能

Mech-Eye SDK は ROS インターフェースに対応でき、ロボットと測定器との通信を実現します。

GitHub から ROS インターフェースを取得可能

問題の修復

Mech-Eye SDK 2.5.0 バージョンでは、以下の問題を修正しました。

  • IPC に 2 枚のネットワークカードがありますが、ホップ数が少なくてルーターに接続されているネットワークカードが インラインプロファイル測定器 と同じサブネットにありません。 インラインプロファイル測定器 の IP アドレスを修正すると、インラインプロファイル測定器 に接続する時に異常が発生する問題を修復しました。

GenICam インターフェース

IP 設定ツール:サンプルコードを追加

modify_ip_configurations が利用可能で、測定器の IP 設定(IP アドレスやサブネットマスク、ゲートウェイ)を修正できます。

イベント登録メカニズムに対応可能

以下のイベントが監視可能に:

  • データ収集開始(EventFrameStart)

  • ライントリガーロス(EventLineTriggerMissed)

  • 入力信号ポ端子レベル変化(Line[X]RisingEdge Line[X]FallingEdge)

    [X]は端子番号。設定可能な範囲:1~6。

以上のイベントを登録して有効にすると、クライアント側ではイベントの状態を自動的に監視し、検出した時にメッセージを表示します。

HALCON サンプルプログラムの使用ガイドをお読み、サンプルプログラムを入手してください。

新しいパラメータ:外れ値除去

Profile Processing グループに外れ値除去パラメータを追加し、各プロファイルの外れ値を除去できます。Mech-Eye API では EnableOutlierRemoval パラメータを使用して外れ値除去機能を使用し、OutlierRemovalIntensity により除去の強度を調整することができます。

パラメータの最適化:プロファイル数

Height(プロファイル数)パラメータをアップグレードし、設定可能な最小値は 1 になりました。

パラメータ可視化の最適化

以下のパラメータの可視性を初級から専門またはグルに変更しました。

GenICam 対応ソフトウェアのグループ GenICam 対応ソフトウェアのパラメータ名 Mech-Eye Viewer のパラメータ名 可視性(2.5.0 バージョン)

Profile Extraction

MinLaserLineWidth

レーザーラインの最小幅

専門

MaxLaserLineWidth

レーザーラインの最大幅

専門

Profile Processing

GapFillingEdgePreservation

プロファイル補完時エッジ保護

グル

Resampling

リサンプリング

グル

ResamplingEdgePreservation

リサンプリングエッジ保護

グル

AcquisitionControl

DepthTimeout

タイムアウト時間

専門

問題の修復

Mech-Eye SDK 2.5.0 バージョンでは、以下の問題を修正しました。

  • LaserPower パラメータクラスの表示が間違う問題を修復しました。

  • IPC と インラインプロファイル測定器 が同じ LAN 上の異なるサブネットにある時、GenICam 対応ソフトウェアではインラインプロファイル測定器 が表示されない問題を修復しました。

  • 複数のパラメータグループがあり、その内外部トリガーを使用するパラメータがある(DataAcquisitionTriggerSource=1)場合、使用しているパラメータグループの TriggerModeoff にして UserSetSave によってパラメータを保存し、UserSetLoad によってパラメータグループを再度ロードすると TriggerMode が依然として on のままである問題を修復しました。

  • HALCON サンプルコードの threshold 演算子には、HALCON 19.11 以前のバージョンではサポートされていない max パラメータが含まれているため、ルーチンの実行時にエラーが発生する問題を修復しました。

  • ComponentSelector パラメータを Range に、PixelFormatMono8 に設定した時にデータを収集できない問題を修復しました。

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