Mech-Eye SDK 2.5.0 更新説明
以下では、Mech-Eye SDK 2.5.0 バージョンの新機能や機能最適化、問題修復について説明します。
Mech-Eye Viewer
PRO S と PRO M:反射物のコーディングモードに値を追加
その中、より速いの処理時間は前のバージョンより約 500ms 短縮しました。より完全を選択するとより高品質な深度データ、より完全な深度画像と点群を取得できます。コンテナの側面が多重反射するなど、反射が複雑な現場では、より完全を使用することを推奨します。
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新しいパラメータ:アーティファクト除去
点群後処理グループにアーティファクト除去パラメータを追加し、点群にある対象物の輪郭や曲がる箇所のアーティファクトを除去できます。
このパラメータ使用可能なカメラ: DEEP、LSR S、LSR L、LSR XL、PRO S、PRO M、UHP-140、NANO ULTRA、Laser L enhanced。 |
新しいパラメータ:カメラのゲイン(2D画像)
一部の型番の 2Dパラメータグループに 2D画像(テクスチャ)と 2D画像(深度ソース)クループを追加しました。また、2Dパラメータ/2D画像(テクスチャ)グループにカメラのゲインパラメータを追加し、2D画像/2D画像(テクスチャ)の輝度を調整するために使用できます。
深度画像のデータ損失領域
深度画像表示画面にデータ損失領域ボタンを追加しました。このボタンをオンにして深度画像を再度取得すると、データ損失の原因によって異なる色で損失領域が表示され、パラメータ調整に役に立ちます。
新しい内部パラメータツール
内部パラメータツールをより使用しやすくて、かつ修正精度が高くなるように最適化しました。過去の修正データが保存可能で、テクニカルサポートにご相談の際に役に立ちます。
パラメータグループ機能の最適化
テンプレートに基づいたパラメータグループ新規作成とパラメータグループの一括管理が可能になりました。
点群表示画面に測定機能を追加
点群表示画面に補助的機能アイコンを追加し、測定機能の使用・不使用が指定可能になりました。
点群表示画面の最適化
点群表示画面に複数の機能アイコンを追加し、点群と座標系の表示に使用できます。
一部のカメラ型番に対応不能
Mech-Eye SDK 2.5.0 バージョンに対応できない型番
Deep(V3)、Pro S Enhanced(V3)、Pro M Enhanced(V3)、Pro L Enhanced(V3)、Laser L(V3)、Log(V3)
これらのカメラは、ファームウェアを 2.5.0 以上のバージョンにアップグレードできませんが、2.5.0 以下のファームウェアに対応でき、Mech-Eye SDK にも対応できます。
問題の修復
Mech-Eye SDK 2.5.0 バージョンでは、以下の問題を修正しました。
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(たまに起こる)ファームウェアをアップグレードした後、Mech-Eye Viewer の情報カードにアップグレードが依然として一時表示される問題を修復しました。
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IPC に 2 枚のネットワークカードがありますが、ホップ数が少なくてルーターに接続されているネットワークカードが カメラ と同じサブネットにありません。 カメラ の IP アドレスを修正すると、カメラ に接続する時に異常が発生する問題を修復しました。
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ファームウェアアップグレードに成功した後に表示されたメッセージにアップグレード前の情報が残る問題を修復しました。
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画像を収集した後、座標系をカスタマイズして使用する時に点群抜けが発生する問題を修復しました。
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(偶に起こる)パレット満杯シミュレータを使用して直方体を作成する時に、生成された直方体に点群のいずれの部分もそれに含まれない問題を修復しました。
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ソフトウェアを全画面表示すると、データ表示領域の点群タブに点群が正しく表示されない問題を修復しました。
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内部パラメータを修正する時、キャリブレーションボードを正常に撮影できない場合に内部パラメータツールにはエラー発生メッセージが表示されない問題を修復しました。
Mech-Eye API
PRO S、PRO M:Reflective のコーディングモードに値を追加
ProjectorFringeCodingMode(コーディングモード)の Reflective を選択すると新しいパラメータ ProcessingMode(処理モード)が使用できます。
その中、Faster の処理時間は前のバージョンより約 500ms 短縮しました。MoreComplete を選択するとより高品質な深度データを取得でき、より完全な深度画像と点群を取得できます。コンテナの側面が多重反射するなど、反射が複雑な現場では、MoreComplete を使用することを推奨します。
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DEEP:Reflective コーディングモード+MoreComplete 処理モードの速度改善
LaserFringeCodingMode(コーディングモード)の Reflective と LaserProcessingMode(処理モード)の MoreComplete を使用すれば深度データの収集時間が前のバージョンより約 170ms 短縮しました。
LSR シリーズ:Reflective コーディングモード+MoreComplete 処理モードの効果改善
LaserFringeCodingMode(コーディングモード)の Reflective と LaserProcessingMode(処理モード)の MoreComplete を使用すればコンテナ側壁の光反射による深度データ損失の問題を修復しました。
2.4.0 | 2.5.0 |
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新しいパラメータ:アーティファクト除去
アーティファクト除去パラメータを追加し、点群にある対象物の輪郭や曲がる箇所のアーティファクトを除去できます。
このパラメータ使用可能なカメラ: DEEP、LSR S、LSR L、LSR XL、PRO S、PRO M、UHP-140、NANO ULTRA、Laser L enhanced。 |
カメラ検索時間のタイムアウトパラメータを追加
discoverCameras()
メソッドに、タイムアウトパラメータtimeoutMs
を追加し、初期値は 5000 になっています。ネットワークの状況に応じてタイムアウト時間を指定できます。
ログのインターフェースを追加
以下のメソッドを利用してインターフェース呼び出し情報をログで確認できます。
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C++
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C#
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Python
ErrorStatus mmind::eye::exportLogs(const std::string& dstPath, bool coverIfExist);
var errorStatus = Log.ExportLogs(string dstPath, bool coverIfExist)
status = export_logs(dstPath, coverIfExist)
デバイス名のフィールドを追加
CameraInfo 構造体に以下のフィールドを追加し、デバイス名を取得可能になりました。
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C++
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C#
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Python
std::string deviceName;
public string DeviceName { get; set; }
device_name = property(_area_scan_3d_camera.CameraInfo_device_name_get, _area_scan_3d_camera.CameraInfo_device_name_set)
仮想デバイスファイルを保存する方法をさらに追加
以下のメソッドを使用してカメラによって取得したデータを仮想デバイスファイルとして保存することができます。
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C++
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C#
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Python
ErrorStatus Camera::saveVirtualDeviceFile(const std::string& fileName);
ErrorStatus Camera.saveVirtualDeviceFile(string fileName)
Camera.save_virtual_device_file(self, fileName)
イベント登録メカニズムに対応可能
以下のイベントが監視可能に:
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投光ユニット温度異常(EventLaserUnitTemperatureAbnormal)
投光ユニットの温度異常イベントに対するコールバック関数を定義して登録すると、クライアントプログラムは投光ユニットの温度を自動的に監視し、異常が検出されたときに対応する関数を呼び出します。
LSR S と LSR L、LSR XL、DEEP のみがこのイベントに対応可能です。
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電源ボードの電圧異常(EventVoltageAbnormal)
電源ボードの電圧異常イベントに対するコールバック関数を定義して登録すると、クライアントプログラムは電源ボードの電圧を自動的に監視し、異常が検出されたときに対応する関数を呼び出します。
サンプルコードは、インストールパスまたは GitHub から入手できます。 各言語の使用ガイドについては、サンプルコード使用ガイドをお読みください。 |
ハンド・アイ・キャリブレーション:サンプルコードを追加
C# と Python 言語のハンド・アイ・キャリブレーションのサンプルコードを追加しました。
サンプルコードは、インストールパスまたは GitHub から入手できます。 各言語の使用ガイドについては、サンプルコード使用ガイドをお読みください。 |
GenICam インターフェース
PRO S、PRO M:Reflective のコーディングモードに値を追加
ProjectorFringeCodingMode(コーディングモード)の Reflective を選択すると新しいパラメータ ProcessingMode(処理モード)が使用できます。
その中、Faster の処理時間は前のバージョンより約 500ms 短縮しました。MoreComplete を選択するとより高品質な深度データを取得でき、より完全な深度画像と点群を取得できます。コンテナの側面が多重反射するなど、反射が複雑な現場では、MoreComplete を使用することを推奨します。
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DEEP:Reflective コーディングモード+MoreComplete 処理モードの速度改善
LaserFringeCodingMode(コーディングモード)の Reflective と LaserProcessingMode(処理モード)の MoreComplete を使用すれば深度データの収集時間が前のバージョンより約 170ms 短縮しました。
LSR シリーズ:Reflective コーディングモード+MoreComplete 処理モードの効果改善
LaserFringeCodingMode(コーディングモード)の Reflective と LaserProcessingMode(処理モード)の MoreComplete を使用すればコンテナ側壁の光反射による深度データ損失の問題を修復しました。
2.4.0 | 2.5.0 |
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新しいパラメータ:アーティファクト除去
アーティファクト除去パラメータを追加し、点群にある対象物の輪郭や曲がる箇所のアーティファクトを除去できます。
このパラメータ使用可能なカメラ: DEEP、LSR S、LSR L、LSR XL、PRO S、PRO M、UHP-140、NANO ULTRA、Laser L enhanced。 |
イベント登録メカニズムに対応可能
以下のイベントが監視可能に:
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露出完了(EventExposureEnd)
Camera Event を登録して有効にすることで、クライアントプログラムは、カメラの構造光投影と 3D データ収集が完了したかどうかを自動的に監視できます。投光とデータ収集が完了後、Eye-In-Hand 方式ではロボットが移動できます。複数台のカメラを使用する Eye-To-Hand 方式では、その他のカメラは投光可能です。それと同時にカメラが後続の計算とデータ転送を実行し、タクト向上が可能になります。
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投光ユニット温度異常(EventLaserUnitTemperatureAbnormal)
投光ユニット温度異常イベントを登録して有効にすると、クライアント側のプログラムは投光ユニットの温度を自動的に監視し、異常を検出した際にメッセージを表示します。
LSR S と LSR L、LSR XL、DEEP のみがこのイベントに対応可能です。
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電源ボードの電圧異常(EventVoltageAbnormal)
電源ボードの電圧異常イベントを登録して有効にすると、クライアント側のプログラムは電源ボードの電圧を自動的に監視し、異常を検出した際にメッセージを表示します。
HALCON サンプルプログラムの使用ガイドをお読み、サンプルコードを入手してください。 |