Mech-Eye SDK 2.2.0バージョンの更新説明

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以下では、Mech-Eye SDK 2.2.0 バージョンの新機能や機能最適化、問題修復について説明します。

新バージョンのハイライト

  • 組み込みパラメータを追加しました。様々なシーンに適用できるのでパラメータ調整がより簡単になります。

  • 3D 露出アシスタントの画面と機能を最適化し、一回露出の計算結果を取得できます。

Mech-Eye Viewer

新機能

組み込みパラメータグループ

2.2.0 バージョン V4 カメラファームウェアには、異なるシーンや対象物に適用できる組み込みパラメータグループを追加しました。実際のシーンに応じてパラメータグループを選択し、パラメータ値を調整すると要件を満たすデータを収集できます。これによってパラメータ調整がより簡単になります。

スペイン語表示

Mech-Eye Viewer 2.2.0 バージョンの表示言語にスペイン語を追加しました。ヘルプ設定をクリックして選択できます。

ワンクリックで Mech-Mind オンラインコミュニティにアクセス可能

Mech-Eye Viewer 2.2.0 のヘルプオンラインコミュニティを追加しました。クリックすれば Mech-Mind オンラインコミュニティにアクセスできます。

オンラインコミュニティでは、製品の使用に役に立つ資源と経験を共有しており、簡単に入手してご利用いただけます。ご使用中に不具合が発生した場合、オンラインコミュニティで質問を投稿することができます。

点群が同時に対象物表面特徴と深度変化を反映する

点群表示画面の左には色表現ドロップダウンメニューに Jet+強度を追加しました。これによって Jet 色に対象物表面の強度情報を追加表示し、表面ディテール・深度のばらつきを把握できます。

機能最適化

3D 露出アシスタントの画面と機能

Mech-Eye Viewer 2.2.0 バージョンは、露出アシスタント3D 露出アシスタントに改名し、このツールの画面と機能を最適化しました。

新バージョンでは、3D 露出アシスタントを使用して設定した ROI に応じて一回の露出時間を自動計算します。また、計算した時間を3D パラメータクラスの露出パラメータに適用します。このツールを使用することでパラメータを簡単に調整でき、深度画像と点群の品質向上も可能です。

接続前の IP アドレス自動チェック

Mech-Eye Viewer 2.2.0 バージョンは、カメラを接続する前に自動的にカメラの IP アドレスをチェックし、接続できない原因を事前に検知することが可能になりました。

Mech-Eye Viewer を起動したあと、以下のことを自動的に確認します。問題があるカメラには、その情報カードにcant connectが表示されます。

  • カメラとカメラに接続されているコンピュータの LAN ポートの IP アドレスが同じネットワークセグメントにあるか。

  • 複数台のカメラの IP アドレスが同じネットワークセグメントにあるか。

ファームウェア・ソフトウェアのアップグレード

Mech-Eye Viewer 2.2.0 バージョンは、ファームウェアとソフトウェアのアップデータを全面的に最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させました。

  • アップグレードする必要があるとき、ご利用のデバイス表示パレットにアップグレードボタンが表示されます。このボタンをクリックするとアップグレードします。

  • ソフトウェアをアップグレードするとき、アップグレードボタンをクロックすると Mech-Eye SDK のダウンロードリンクが表示され、クリックすれば Mech-Mind ダウンロードセンターにアクセスして最新版のソフトウェアを入手することができます。

データ保存機能

Mech-Eye Viewer 2.2.0 バージョンは、データ保存機能を以下のように最適化しました:

  • ウィンドウに表示されるデータの種類の順番をより使いやすいように調整しました。

  • 点群を保存するとき、データの構造のドロップダウンリストで組織化または未組織化を選択します。

  • CSV 形式の点群を保存できます。CSV 形式として保存された点群ファイルのサイズがより小さいので、プログラムや Microsoft Excel などのプログラミング言語を使用して簡単に処理・分析できます。

  • 点群を PLY および PCD 形式で保存する場合、ドロップダウンリストから保存する点群の色を選択できます。このドロップダウンリストのオプションは、点群表示画面の左の色表現と同じです。

  • 過去の前回キャプチャした画像を使用データを再度取得に変更しました。データを再度取得して保存する時にチェックします。

レーザーカメラの点群品質向上

2.2.0 バージョンは、以下のパラメータによって取得する点群の品質を改善しました:

  • レーザーカメラ:ー投影のパーティション数を 1 以上設定した場合

  • Deep(V3)、Pro L Enhanced(V3):プロジェクターモードEnableAllに設定した場合

以上のカメラとパラメータ値を使用すると、2.2.0 バージョンは下表の問題を軽減しました:

よくある問題 2.2.0 以下 2.2.0

対象物のエッジのデータロス

edge missing 1

edge missing 2

激しい深度変化

depth fluctuation 1

depth fluctuation 2

継ぎ目に隙間

stitch 1

stitch 2

視野計算機の文字表示

Mech-Eye Viewer 2.2.0 バージョンでは、視野計算機の表現をより理解しやすくしました。

  • 視野の高さ視野の幅をそれぞれ FOV 幅 (W)FOV 長さ (L)に変更しました。

  • FOV 長さFOV 幅ワーキングディスタンスの文字表示をそれぞれ LWH に変更しました。

問題修復

Mech-Eye Viewer 2.2.0 バージョンでは、以下の問題を修復しました:

  • Mech-Eye Viewer を起動できず、Windows Defender のアプリに Windows ファイアウォール経由の通信を許可するの設定を手動で変更しなければならない問題を修復しました。

  • Windows リモートアシスタントでコンピュータに接続して Mech-Eye Viewer 開くと Mech-Eye Viewer がクラッシュする問題を修復しました。

  • Mech-Eye Viewer でカメラに無効なサブネットマスクを設定すると、カメラが検索できなくなる問題を修復しました。

  • 深度画像アナライザーでは、描いた線に深度値がない点は右のグラフで深度値が与えられた問題を修復しました。

  • 有効な点群を取得しない場合に再生ボタンをクロックすると、再度点群を取得したら表示異常が発生する問題を修復しました。

  • PRO S(V4)と PRO M(V4):プロジェクターが投光しない問題を修復しました。

  • Laser L Enhanced(V3)、LSR S(V4)と LSR L(V4):2D パラメータクラスの露出モード/2D 画像(テクスチャ)露出モードHDR に設定するとカメラ接続が切れ、かつ自動再起動する問題を修復しました。

Mech-Eye API

Mech-Eye API 2.2.0 バージョンを再構成しました。過去の機能を継承しつつ、より明確な構造にした上に新機能を追加しました。

  • 既存のクライアントプログラムで Mech-Eye API バージョン 2.2.0 を使用したい場合は、Migration Guide を参照してクライアントプログラムを変更してください。

  • カメラファームウェアを 2.2.0 バージョンにアップグレードするが2.1.0 バージョンの Mech-Eye API を続けて使用したい場合、2.2.0 バージョン互換性に関する内容をお読みください。

新機能

組み込みパラメータグループ

2.2.0 バージョン V4 カメラファームウェアには、異なるシーンや対象物に適用できる組み込みパラメータグループを追加しました。実際のシーンに応じてパラメータグループを選択し、パラメータ値を調整すると要件を満たすデータを収集できます。これによってパラメータ調整がより簡単になります。

点群の法線ベクトル計算

以下の新規メソッドで法線ベクトルを含む 3D データを取得でき、後続データ処理の負担を軽減します。

以下の新機能を使用するには、Migration Guide に基づいてクライアントプログラムを変更して Mech-Eye API バージョン 2.2.0 を使用してください。
  • 点群の法線ベクトル付きのテクスチャ無し点群を取得する:

    • C++

    • C#

    • Python

    mmind::eye::Frame3D frame3D;
    camera.capture3DWithNormal(frame3D);
    
    PointCloudWithNormals pointCloud = frame3D.getUntexturedPointCloudWithNormals();
    var frame3D = new Frame3D();
    camera.Capture3DWithNormal(ref frame3D);
    
    var pointCloud = frame3D.GetUntexturedPointCloudWithNormals();
    frame_3d = Frame3D()
    camera.capture_3d_with_normal(frame_3d)
    
    point_cloud = frame_3d.get_untextured_point_cloud_with_normals()
  • 点群の法線ベクトル付きのテクスチャ点群を取得する:

    • C++

    • C#

    • Python

    mmind::eye::Frame2DAnd3D frame2DAnd3D;
    camera.capture2DAnd3DWithNormal(frame2DAnd3D);
    
    TexturedPointCloudWithNormals pointCloud = frame2DAnd3D.getTexturedPointCloudWithNormals();
    var frame2DAnd3D = new Frame2DAnd3D();
    camera.Capture2DAnd3DWithNormal(ref frame2DAnd3D);
    
    var pointCloud = frame2DAnd3D.GetTexturedPointCloudWithNormals();
    frame_2d_and_3d = Frame2DAnd3D()
    camera.capture_2d_and_3d_with_normal(frame_2d_and_3d)
    
    point_cloud = frame_2d_and_3d.get_textured_point_cloud_with_normals()

カメラ接続状態を監視する

ハートビート信号送信機能を追加し、カメラ接続の切断を検知できます。

以下の新機能を使用するには、Migration Guide に基づいてクライアントプログラムを変更して Mech-Eye API バージョン 2.2.0 を使用してください。
  • 以下のメソッドでハートビート信号の頻度を設定します:

    • C++

    • C#

    • Python

    camera.setHeartbeatInterval(1000);
    camera.SetHeartbeatInterval(1000);
    camera.set_heartbeat_interval(1000)
  • 以下のメソッドでコールバック関数を登録し、カメラ接続切断自動的に検知でき、エラーを報告します:

    • C++

    • C#

    • Python

    mmind::eye::CameraEvent::EventCallback callback = [](mmind::eye::CameraEvent::Event event, void* pUser) {
            std::cout << "A camera event has occurred. The event ID is " << event << "." << std::endl;
        };
    
    mmind::eye::CameraEvent::registerCameraEventCallback(camera, callback, nullptr, mmind::eye::CameraEvent::CAMERA_EVENT_DISCONNECTED);
    private static void CallbackFunc(CameraEvent.Event cameraEvent, IntPtr pUser)
    {
        Console.WriteLine("A camera event has occurred. The event ID is {0}.", cameraEvent);
    }
    
    Utils.ShowError(CameraEvent.RegisterCameraEventCallback(ref camera, CallbackFunc, IntPtr.Zero, (uint)CameraEvent.Event.CAMERA_EVENT_DISCONNECTED));
    class CustomCallback(EventCallbackBase):
        def __init__(self):
            super().__init__()
    
        def run(self, event):
            print("A camera event has occurred. The event ID is {0}.".format(event))
    
    camera_event = CameraEvent()
    callback = CustomCallback()
    show_error(camera_event.register_camera_event_callback(camera, callback, CameraEvent.CAMERA_EVENT_ALL))

点群を保存するメソッド

以下の新規メソッドを使用すると PLY、PCD、CSV 形式の点群を直接保存することができ、第三者のソフトウェアを使用する必要はありません。

以下の新機能を使用するには、Migration Guide に基づいてクライアントプログラムを変更して Mech-Eye API バージョン 2.2.0 を使用してください。
  • テクスチャ無し点群を保存する:

    • C++

    • C#

    • Python

    mmind::eye::Frame3D frame3D;
    camera.capture3D(frame3D);
    
    frame3D.saveUntexturedPointCloud(mmind::eye::FileFormat::PLY, "PointCloud.ply");
    var frame3D = new frame3D();
    camera.Capture3D(ref frame3D);
    
    frame3D.SaveUntexturedPointCloud(FileFormat.PLY, "PointCloud.ply");
    frame_3d = Frame3D()
    camera.capture_3d(frame_3d)
    
    frame_3d.save_untextured_point_cloud(FileFormat_PLY, "PointCloud.ply")
  • テクスチャ点群を保存する:

    • C++

    • C#

    • Python

    mmind::eye::Frame2DAnd3D frame2DAnd3D;
    camera.capture2DAnd3D(frame2DAnd3D);
    
    frame2DAnd3D.saveTexturedPointCloud(mmind::eye::FileFormat::PLY, "TexturedPointCloud.ply");
    var frame2DAnd3D = new Frame2DAnd3D();
    camera.Capture2DAnd3D(ref frame2DAnd3D);
    
    frame2DAnd3D.SaveTexturedPointCloud(FileFormat.PLY, "TexturedPointCloud.ply");
    frame_2d_and_3d = Frame2DAnd3D()
    camera.capture_2d_and_3d(frame_2d_and_3d)
    
    frame_2d_and_3d.save_textured_point_cloud(FileFormat_PLY, "TexturedPointCloud.ply")

IP 設定ツール

2.2.0 バージョンでは、実行可能ファイルの形式で使用できる IP 設定ツールを追加しました。Mech-Eye Viewer の全ての機能があり、Ubuntu システムでカメラの IP 設定が実行可能です。

LabView と VisionPro サンプルプロジェクト

C# Mech-Eye API により、LabView と VisionPro でカメラを接続・制御できます。サンプルプロジェクトは GitHub からダウンロードできます。

以下のバージョンがテストされました:

  • LabView:2023

  • VisionPro:9.8 SR1

機能最適化

レーザーカメラの点群品質向上

2.2.0 バージョンは、以下のパラメータによって取得する点群の品質を改善しました:

  • レーザーカメラ:ー投影のパーティション数を 1 以上設定した場合

  • Deep(V3)、Pro L Enhanced(V3):プロジェクターモードEnableAllに設定した場合

以上のカメラとパラメータ値を使用すると、2.2.0 バージョンは下表の問題を軽減しました:

よくある問題 2.2.0 以下 2.2.0

対象物のエッジのデータロス

edge missing 1

edge missing 2

激しい深度変化

depth fluctuation 1

depth fluctuation 2

継ぎ目に隙間

stitch 1

stitch 2

問題修復

  • PRO S(V4)と PRO M(V4):プロジェクターが投光しない問題を修復しました。

  • Laser L Enhanced(V3)、LSR S(V4)と LSR L(V4):2D パラメータクラスの露出モード/2D 画像(テクスチャ)露出モードHDR に設定するとカメラ接続が切れ、かつ自動再起動する問題を修復しました。

GenICam インターフェース

新機能

組み込みパラメータグループ

2.2.0 バージョン V4 カメラファームウェアには、異なるシーンや対象物に適用できる組み込みパラメータグループを追加しました。実際のシーンに応じてパラメータグループを選択し、パラメータ値を調整すると要件を満たすデータを収集できます。これによってパラメータ調整がより簡単になります。

IP 設定ツール

2.2.0 バージョンでは、実行可能ファイルの形式で使用できる IP 設定ツールを追加しました。Mech-Eye Viewer の全ての機能があり、Ubuntu システムでカメラの IP 設定が実行可能です。

機能最適化

レーザーカメラの点群品質向上

2.2.0 バージョンは、以下のパラメータによって取得する点群の品質を改善しました:

  • レーザーカメラ:ー投影のパーティション数を 1 以上設定した場合

  • Deep(V3)、Pro L Enhanced(V3):プロジェクターモードEnableAllに設定した場合

以上のカメラとパラメータ値を使用すると、2.2.0 バージョンは下表の問題を軽減しました:

よくある問題 2.2.0 以下 2.2.0

対象物のエッジのデータロス

edge missing 1

edge missing 2

激しい深度変化

depth fluctuation 1

depth fluctuation 2

継ぎ目に隙間

stitch 1

stitch 2

問題修復

  • GenICam 対応のソフトウェアからカメラ接続を切断してから、異常が発生し自動的終了したらこのカメラを再度接続できない問題を修復しました。

  • PRO S(V4)と PRO M(V4):プロジェクターが投光しない問題を修復しました。

  • Laser L Enhanced(V3)、LSR S(V4)と LSR L(V4):2D パラメータクラスの露出モード/2D 画像(テクスチャ)露出モードHDR に設定するとカメラ接続が切れ、かつ自動再起動する問題を修復しました。

過去バージョンの更新説明

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