点群をサーフェスデータに変換
点群変換方法
ステップに入力された幾何学的特徴(点、直線、平面)が点群の座標系変換方法を決定します。
現在サポートされている入力の組み合わせは以下の通りです。
幾何学的特徴を入力しないこともサポートしています。その場合、ステップは パラメータ の設定に従って点群を変換します。 |
平面のみを入力する場合
ステップの 入力欄 では、平面 の特徴のみを入力し、直線と点の入力は空です。
変換後の点群が位置する座標系は以下のようになります。
-
XOY平面:入力された平面が新しい座標系のXOY平面になります。
-
X軸:新しいX軸は、元の座標系のX軸と平行に設定されます。
-
原点:元の座標系の原点が入力された平面に投影され、その投影点が新しい座標系の原点として設定されます。

直線のみを入力する場合
ステップの 入力欄 では、直線 の特徴のみを入力し、平面と点の入力は空です。
変換後の点群が位置する座標系は以下のようになります。
-
XOY平面:入力された直線と元のXOY平面の法線ベクトルの外積が新しい座標系のY軸となります。この新しいY軸は、入力された直線と共に新しいXOY平面を形成します。
-
X軸:新しいX軸は入力された直線となります。
-
原点:元の座標系の原点が入力された直線に投影され、その投影点が新しい座標系の原点として設定されます。

点のみを入力する場合
ステップの 入力欄 では、点 の特徴のみを入力し、平面と直線の入力は空です。
変換後の点群が位置する座標系は以下のようになります。
-
XOY平面:入力された点を通り、元のXOY平面に平行な平面が新しいXOY平面となります。
-
X軸:新しいX軸は、元の座標系のX軸と平行に設定されます。
-
原点:入力された点が新しい座標系の原点となります。

平面と直線を入力する場合
ステップの 入力欄 では、平面 と 直線 の特徴を入力し、点の入力は空です。
変換後の点群が位置する座標系は以下のようになります。
-
XOY平面:入力された平面が新しい座標系のXOY平面になります。
-
X軸:入力された直線が、入力された平面上に投影されて得られた投影線が新しいX軸となります。
-
原点:元の座標系の原点を投影線に投影した点が新しい座標系の原点となります。

平面と点を入力する場合
ステップの 入力欄 では、平面 と 点 の特徴を入力し、直線の入力は空です。
変換後の点群が位置する座標系は以下のようになります。
-
XOY平面:入力された平面が新しい座標系のXOY平面になります。
-
X軸:新しいX軸は、元の座標系のX軸と平行に設定されます。
-
原点:入力された点を入力された平面に投影した点が新しい座標系の原点となります。

使用フロー
このステップの使用フローは以下の通りです。

-
入力データを選択します。プロジェクト編集エリアで対応するステップのポートを接続するか、パラメータ設定エリアの 入力欄 で対応する入力データを選択します。
-
パラメータ欄 で固定変換を追加するかどうかを設定します。
-
出力欄 で出力項目にチェックを入れます。
-
ステップを実行し、実行結果を確認 します。
パラメータ説明
パラメータ | 説明 | ||
---|---|---|---|
固定変換を追加 |
このパラメータにチェックを入れると、固定変換を追加できます。入力された幾何学的特徴に基づいて点群の座標系を変換した後、追加の固定変換を行うことができます。 固定変換パラメータの説明は以下の通りです。
|
出力説明
出力項目にチェックを入れると、ステップに対応する出力ポートが追加されます。ステップ実行後に対応するデータが出力されます。実際の測定ニーズに応じて、適切な出力項目を選択できます。
出力項目が展開可能な場合(左側に ▶ が表示される)、チェックを入れた後、展開して 最小値 と 最大値 を設定してその項目の合格範囲を決定する必要があります。出力値が合格範囲内であれば、その測定項目は合格(OK)と見なされ、範囲外であれば不合格(NG)と見なされます。 |
出力項目 | 説明 |
---|---|
上面データ |
Z軸の正方向(上側)から見えるサーフェスデータ。 |
底面データ |
Z軸の負方向(下側)から見えるサーフェスデータ。 |
位置合わせパラメータグループ |
点群が変換前からどのような回転および平行移動を経たかの情報を含みます。この出力は他のステップの入力として使用でき、特徴領域の同期変換を実現できます。 |
トラブルシューティング
|
CV-W7207
エラー:新しい座標系のX軸の計算に失敗しました。
考えられる原因:
-
入力された幾何学的特徴が直線と平面であり、その直線が平面に垂直です。
-
入力された幾何学的特徴が平面であり、その平面が元の座標系のXOZ平面に平行です。
解決策:
-
直線と平面が入力されている場合、その直線が平面に垂直でないことを確認してください。
-
平面が入力されている場合、その平面が元の座標系のXOZ平面に平行でないことを確認してください。