プロファイルの前処理

機能

ガウシアンフィルター、メディアンフィルター、平均化フィルターなどのフィルタリング方法を使用してプロファイルを前処理し、プロファイルの品質を向上させます。

使用フロー

このステップの使用フローは下図のようになります。以下では、そのフローについて説明します。

process profile by filter process
  1. 入力データを選択します。対応するステップのポートを接続するか、パラメータ設定エリアの 入力欄 で対応する入力データを選択します。

  2. 特徴領域を使用するかどうかを選択します。詳細については、特徴領域を使用 をご参照ください。

  3. フィルタータイプを選択し、フィルターパラメータを設定します。各フィルターの説明は、フィルタタイプ をご参照ください。

  4. 出力項目 プロファイル にチェックを入れます。デフォルトではチェックが入っています。

  5. ステップを実行し、実行結果を確認 します。

パラメータ説明

パラメータ 説明

特徴領域を使用

特徴領域は、プロファイルの前処理範囲を限定するために使用されます。このパラメータにチェックを入れると、特徴領域内のデータのみを処理します。

特徴領域

特徴領域を使用 パラメータにチェックを入れた後にのみ表示されます。

特徴領域の設定と調整方法については、特徴領域 をご参照ください。

フィルタータイプ

プロファイルの前処理に使用するフィルタータイプを選択します。

オプション:平均化フィルター、ガウシアンフィルター、メディアンフィルター、欠損値補完、ダウンサンプリング。各フィルターの詳細については、フィルタータイプの説明 をご参照ください。

フィルタータイプの説明

フィルタータイプ 説明

平均化フィルター

平均化フィルターは、ピクセルの近傍を計算し、その平均値で元のピクセル値を置き換えることで画像を平滑化します。

このフィルターを使用する場合、以下のパラメータを設定する必要があります。

  • X方向のフィルターウィンドウサイズ

    X軸方向でフィルターウィンドウ内に含まれる点の数を指定します。このパラメータは、平均化フィルタリングを適用する際にX軸方向でどれだけ多くの隣接データ点を考慮するかを決定します。

    ウィンドウサイズが大きいほど平滑化効果が強くなりますが、ディーテールが失われる可能性があります。

ガウシアンフィルター

ガウシアンフィルターは、プロファイルのノイズを減少し滑らかにする一方で、重要なディテールを保持します。

このフィルターを使用する場合、以下のパラメータを設定する必要があります。

  • X方向のフィルターウィンドウサイズ

    X軸方向でフィルターウィンドウ内に含まれる点の数を指定します。このパラメータは、ガウシアンフィルターを適用する際にX軸方向でどれだけ多くの隣接データ点を考慮するかを決定します。

  • 標準偏差

    ガウス分布の形状を制御します。標準偏差が大きいほど分布曲線は平坦になり、滑らかさが増します。

メディアンフィルター

メディアンフィルターは、プロファイルの平滑化を行い、ノイズや不要な変動を除去することで、プロファイルをより明確にします。

このフィルターを使用する場合、以下のパラメータを設定する必要があります。

  • X方向のフィルターウィンドウサイズ

    X軸方向でフィルターウィンドウ内に含まれる点の数を指定します。このパラメータは、メディアンフィルターを適用する際にX軸方向でどれだけ多くの隣接データ点を考慮するかを決定します。

    ウィンドウサイズが大きいほどフィルター効果は強くなり、多くのノイズが除去されますが、計算時間が長くなる可能性があります。

欠損値補完

欠損値補完は、指定したウィンドウ内で欠損部分の端点の最大Z値、最小Z値、または隣接する値の線形補間を使用して欠損データを埋めます。

このフィルターを使用する場合、以下のパラメータを設定する必要があります。

  • 補完方法

    • 最小Z点補完:欠損部分の端点の最小Z値を使用して空白を埋めます。

    • 最大Z点補完:欠損部分の端点の最大Z値を使用して空白を埋めます。

    • 線形補間補完:欠損部分の端点のZ値を使用して線形補間で空白を埋めます。

  • X方向のフィルターウィンドウサイズ

    補完対象となる欠損部分のX軸方向の最大幅を設定します。この幅以下の欠損部分のみが補完されます。

欠損値補完は、物体の縁など深度変化が大きい特徴を歪める可能性があるため、必要な補完範囲に応じて調整する必要があります。

ダウンサンプリング

ダウンサンプリングは、画像のサイズや解像度を小さくするために使用されます。ダウンサンプリングの過程では、元の画像から一部のピクセルが削除または結合され、より小さい画像が生成されます。

このフィルターを使用する場合、以下のパラメータを設定する必要があります。

  • X方向のフィルターウィンドウサイズ

    X軸方向でのサンプリング間隔を設定します。例えば、X方向のフィルターウィンドウサイズ を2に設定すると、プロファイルの最左端から始まり、ステップサイズ2で右方向にデータ点を選択します。

出力説明

このステップの出力は、処理後のプロファイルであり、他のステップの入力として使用できます。

トラブルシューティング

  • 各ステップで共通のエラーコードについては、エラーコード一覧 をご参照ください。

  • エラーコードとエラーメッセージが一致しない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。

CV-W6001

エラー:「標準偏差」パラメータ値が有効範囲内にありません。

考えられる原因:パラメータ値は0未満です。

解決策:パラメータ値が0以上であることを確認してください。

CV-W6002

エラー:「X方向のフィルターウィンドウサイズ」パラメータ値が有効範囲内にありません。

考えられる原因:パラメータ値は3未満です。

解決策:「X方向のフィルターウィンドウサイズ」パラメータを再設定し、その値が3以上であることを確認してください。

CV-W6003

エラー:選択した補完方法が無効です。

考えられる原因:欠損値補完方法が正しく選択されていません。

解決策:パラメータのドロップダウンリストから補完方法を再選択してください。

CV-W6004

エラー:選択したフィルタータイプが無効です。

考えられる原因:フィルタータイプが正しく選択されていません。

解決策:パラメータのドロップダウンリストからフィルタータイプを再選択してください。

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