データ取得
事前準備
インラインプロファイル測定器の選択・設置
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測定器の選択
一般的なピンに対して、Mech-Eye LNX-8030 を推奨します。この型式の測定器の視野、精度、および測定範囲はいずれもほとんどの測定シーンの要件を満たしています。その詳細な技術仕様については、LNX-8030 技術仕様をお読みください。
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測定器の設置
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設置位置:センサーヘッドを測定対象ワークの上方に、ピンの先端から 78mm 離れるように設置します。また、毎回スキャンする時にピンを全部スキャンできるように調整します。
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ピンの深く奥まっている箇所もスキャンできるようにヘッドの位置を調整する必要があります。
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また、完全な画像を取得するために、ヘッドを斜めにしても構いません。
垂直方向の設置
斜め設置
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設置方法:固定ブラケットでセンサーヘッドを取り付けます。
より詳しい設置方法の説明は、設置と接続をお読みください。
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ソフトウェアのインストール
3D 測定システムには、以下のソフトウェアが含まれています。
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Mech-Eye Viewer ソフトウェア(Mech-Eye SDK に含まれています)
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Mech-MSR 3D測定・検査ソフトウェア
最新バージョンのソフトウェアは、ダウンロードセンター からご入手いただけます。
Mech-MSR 2.0.0 と Mech-Eye Viewer 2.4.0 の併用を推奨します。 |
インラインプロファイル測定器を接続して画像データを取得する
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インラインプロファイル測定器を接続します。
Mech-Eye Viewer で接続するデバイスを見つけて接続をクリックします。
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画像をキャプチャしてデータを確認します。
インラインプロファイル測定器は、対象物が反射するレーザーラインを受光して対象物の形状を捉えます。一行スキャンすると一本のプロファイルを取得し、複数のプロファイルを組み合わせて深度画像・強度画像を生成します。
Mech-Eye Viewer で高品質なデータを取得する方法については、データのキャプチャと確認をお読みください。
- デバック
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露出時間パラメータを調整し、ピンの先端のグレースケール値が 200~255 であるようにします。露出不足は、ピンの先端の点群データ損失を引き起こす可能性があります。一方、露出過度はピン先端に白いぼかしを引き起こす恐れがあります。
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金属製のピンに対して、露出時間パラメータを 20~30μs に設定すれば反射光による干渉やぼかしなどを回避できます。
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完全なデータを取得するために、複数回スキャンする必要があります。
点群が完全で品質もいい
点群の品質をソフトウェアで改善する必要がある
点群の品質がよくない、使用できない
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Mech-MSR にインラインプロファイル測定器を接続 します。
インラインプロファイル測定器ステップをクリックして仮想モードをオフにします。エディタを開くボタンをクリックして測定器を接続してキャリブレーションパラメータグループを指定します。
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スキャンして画像を取得します。
Mech-MSR プロジェクト編集エリアでインラインプロファイル測定器ステップの実行アイコン
をクリックして実行してデータ取得をトリガーします。
その後、Mech-MSR で続けて取得してデータを処理することができます。