インラインプロファイル測定器
機能
「インラインプロファイル測定器」ステップは、一般的に測定プロジェクトの開始ステップとして使用され、画像データを取得するために使用されます。このステップを使用して、Mech-Eye 3Dインラインプロファイル測定器(以下、「プロファイル測定器」)に接続してデータを取得するか、仮想モードでローカルに保存されたデータを読み込むことができます。
プロファイル測定器に接続してデータを取得
事前準備
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3D測定システムのハードウェア設置 を完了します。
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Mech-Eye Viewerで関連設定を行います。
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Mech-Eye Viewerで インラインプロファイル測定器を接続 します。
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Mech-Eye Viewer 2.3.4以上のバージョンをサポートしています。 |
操作手順
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このステップをプロジェクト編集エリアにドラッグします。
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パラメータ欄 の カメラID の下にある カメラを選択 をクリックし、カメラとキャリブレーションパラメータグループを選択 画面に入ります。
ここでは、カメラはプロファイル測定器を指します。 -
カメラリストから接続するカメラを選択し、そのカメラ番号の上にカーソルを合わせ、
をクリックしてカメラに接続します。
が
に変わった場合、カメラの接続が成功したことを示します。
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カメラが接続されると、キャリブレーションパラメータグループ のドロップダウンリストからキャリブレーションパラメータグループを選択し、OK をクリックします。すると、関連パラメータが自動的に更新されます。
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このステップを実行して、プロファイル測定器に接続してデータを取得できます。
ローカルに保存されたデータを読み込む
操作手順
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このステップをプロジェクト編集エリアにドラッグし、パラメータ欄 で 仮想モード を有効にします。
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データパス パラメータの下にある
をクリックします。
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ポップアップウィンドウでデータが保存されているフォルダを選択し、開く をクリックします。
選択したフォルダに仮想カメラの有効なデータがない場合、仮想カメラアシスタント ウィンドウがポップアップします。その場合、仮想カメラのMRAWファイルが保存されているフォルダパスを手動で選択する必要があります。仮想カメラのMRAWファイルを保存するには、Mech-Eye Viewer2.3.4以上のバージョンを使用する必要があります。 -
このステップを実行すると、ローカルに保存されたデータを読み込むことができます。
パラメータ説明
カメラタイプ
パラメータ説明:このパラメータは、使用するプロファイル測定器の種類を選択するために使用されます。現在、LNXCamera のみが選択可能で、これはMech-Eye 3Dインラインプロファイル測定器を使用することを意味します。
基本設定
パラメータ | 説明 | ||
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仮想モード |
デフォルトでは無効です。ローカルに保存されたデータを使用してプロジェクトを実行する場合は、仮想モードを有効にし、仮想設定 を行ってください。 |
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カメラID |
接続するカメラの番号を表示します。カメラを選択 をクリックして接続するカメラを選択します。詳細な操作は、操作手順 をご参照ください。 |
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キャリブレーションパラメータグループ |
選択したプロファイル測定器で使用するキャリブレーションパラメータグループです。 |
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設定パラメータグループ |
Mech-Eye Viewerで設定されたパラメータグループで、プロファイル測定器はこの設定に従ってデータを取得します。 |
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再接続回数 |
カメラ接続のタイムアウトによる失敗時に再接続を試みる最大回数を指定します。初期値は3です。 |
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IPアドレス |
プロファイル測定器のIPアドレスです。
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トリガー設定
パラメータ | 説明 |
---|---|
データ取得状態 |
データ取得トリガーソース が 外部トリガー の場合、このパラメータはプロファイル測定器が外部トリガー信号に基づいてデータを取得するかどうかを制御します。 このパラメータを有効にすると、プロファイル測定器はデータ取得状態になり、パラメータグループの変更ができなくなります。 このパラメータを無効にすると、キャッシュされた画像データは自動的にクリアされます。 |
タイムアウト |
データ取得のタイムアウト時間を設定します。データ取得の1サイクルに必要な時間以上に設定する必要があり、これによりソフトウェアはタイムアウト時間内に完全なデータを受信できます。 |
自動入力されるパラメータ |
プロファイル測定器に接続後、以下のパラメータは自動的に入力されます。Mech-MSRで変更できないため、変更が必要な場合はMech-Eye Viewerで調整してください。
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仮想設定(「仮想モード」を有効にした場合に表示)
パラメータ | 説明 | ||
---|---|---|---|
読み込みモード |
画像の読み込みモードを指定します。 オプション:
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現在のフレーム |
現在読み込んでいる画像のファイル名を表示します。 |
その他の設定
異なる設定に応じて、このパラメータ群が異なります。それぞれの説明をご参照ください。 |
パラメータ | 説明 |
---|---|
データ転送待ち時間 |
プロファイラ測定器がスキャンを完了した後、Mech-MSRにデータが転送されるまでの待ち時間を設定します。 |
ハートビート間隔 |
プロファイル測定器が接続の安定性とリアルタイム性を確保するために送信するハートビート信号の時間間隔を設定します。 |
エンコーダー初期値を使用 |
有効にすると、エンコーダーの初期値を使用して点群を生成します。 |
エンコーダー値をJSONに保存 |
有効にすると、エンコーダーの値をJSONファイルに保存します。 |
キャッシュ設定
データ取得トリガーソース が 外部トリガー の場合のみ、このパラメータ群を設定する必要があります。 |
パラメータ | 説明 |
---|---|
最大キャッシュデータ数 |
キャッシュに保存できるデータの最大量を設定します。1回のスキャンごとに、キャッシュされたデータから深度画像、強度画像、点群が生成されます。この値を超える場合、キャッシュオーバーフローの処理方法 を使用してデータを処理するか、手動でキャッシュをクリアできます。 |
キャッシュオーバーフローの処理方法 |
キャッシュがオーバーフローした際の処理方法を選択します。 オプション:最も古い取得データを削除、新しいデータ取得を停止。 |
キャッシュをクリア |
手動でキャッシュされた画像データをクリアします。 |
トラブルシューティング
CV-E0201
エラー:カメラに接続できませんでした。
考えられる原因:
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カメラ、IPC、ルーター/スイッチのケーブル接続に問題があります。
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ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアがソフトウェアの使用をブロックしています。
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カメラのIPアドレスが変更されました。
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LANポートの競合が発生しています。
解決策:
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カメラ、IPC、ルーター/スイッチのケーブル接続を確認し、正常であることを確認してください。
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コンピュータのファイアウォールを無効にするか、Mech-MSRをファイアウォールのホワイトリストに追加し、その後コンピュータのアンチウイルスソフトウェアとセキュリティソフトウェアを無効にしてください。
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カメラのIPアドレスが正しいか確認してください。
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カメラに接続しているLANポート以外のLANポートを無効にし、Mech-MSRを実行してカメラを再接続してください。
上記の手順をすべて試してもカメラが見つからない場合は、カメラの電源を切り、再起動してください。
CV-E0202
エラー:カメラ XXX にはアクセス権限がありません。
解決策:ログを確認し、ネットワークやカメラのファームウェアが正常であることを確認した後、再試行してください。それでも解決しない場合、テクニカルサポートにお問い合わせください。
CV-E0203
エラー:カメラ XXX に接続できませんでした。カメラが応答しません。
考えられる原因:カメラのIPアドレスまたはポートが正しく設定されていません。
カメラのIPアドレスおよびポートが正しいか確認してください。
CV-E0204
エラー:カメラ XXX に接続できませんでした。カメラはGenICamインターフェースを通じてサードパーティ製ソフトウェアで接続されます。
解決策:カメラがGenICamインターフェースを通じてサードパーティ製のソフトウェアに接続されていないことを確認してください。
CV-E0205
エラー:現在のバージョンのカメラファームウェアはサポートされていません。
解決策:Mech-Eye Viewerでカメラに接続する前に、カメラのファームウェアをアップグレードしてください。
CV-W0208
エラー:データ取得デバイスの接続に失敗しました。
解決策:
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デバイスが使用可能な状態であることを確認してください。
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コンピュータとデバイスが同じネットワークセグメントにあることを確認してください。
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デバイスを使用している可能性があるソフトウェアがすべて閉じられていることを確認してください。
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ファイアウォールが無効化されているか、またはMech-MSRをファイアウォールのホワイトリストに追加してください。
CV-E0210
エラー:実際のカメラが接続されていません。外部デバイスによるプロジェクトの実行トリガーはサポートされていません。
考えられる原因:画像取得ステップで「仮想モード」が有効になっており、プロジェクトで使用される画像データはリアルタイムで取得された画像ではありません。
解決策:画像取得ステップで「仮想モード」を無効にし、実際のカメラを接続してください。
CV-W0215
以下のようなエラーメッセージが表示される可能性があります。
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取得したプロファイルデータが空です。
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取得したデータの幅が0です。
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取得したデータの高さが0です。
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深度画像データが無効です。
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強度画像データが無効です。
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エンコーダー配列が無効です。
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エンコーダー配列が空です。
解決策:プロファイル測定器の設定を確認し、再度画像データを取得してください。それでも問題が解決しない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。
CV-W0218
エラー:画像の深度値がすべてNaNです。
考えられる原因:
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カメラの露出が不足しています。
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対象物がセンサーヘッドの作業距離内にありません。
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センサーヘッドの位置が適切ではありません。
解決策:
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カメラの露出パラメータを調整するか、照明を追加してください。
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対象物がセンサーヘッドの作業距離内にあることを確認してください。
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センサーヘッドの位置を補正または調整してください。
CV-W0261
エラー:データ取得デバイスの接続に失敗しました。
考えられる原因:
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データ取得デバイスがIPCに接続されていません。
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入力されたデバイスのIPアドレスがMech-Eyeデバイスに対応していません。
解決策:
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データ取得デバイスがIPCに接続されていることを確認してください。
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入力されたデバイスのIPアドレスがMech-Eyeデバイスに対応していることを確認してください。
CV-W0263
エラー:現在の操作はサポートされていません。
考えられる原因:
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カメラのファームウェアバージョンとMech-Eye APIのバージョンが一致していません。
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現在使用しているカメラがこの操作をサポートしていません。
解決策:
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使用しているファームウェアバージョンとソフトウェアバージョンが一致していることを確認してください。
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使用しているカメラが実行しようとしている操作をサポートしていることを確認してください。
CV-W0265
エラー:ソフトウェア内部でエラーが発生しました。
考えられる原因:Mech-MSRソフトウェア内部で未知のエラーが発生しました。
解決策:カメラを再起動し、再度接続を試みてください。それでも接続できない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。
CV-W0266
エラー:画像データは空です。
考えられる原因:
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パラメータ欄で「データ取得状態」が有効になっていません。
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データ取得デバイスにエラーが発生しています。
解決策:
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「データ取得状態」が有効になっていることを確認してください。
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デバイスが正常であることを確認してください。
CV-W0267
エラー:ソフトウェア内部でエラーが発生しました。
考えられる原因:Mech-MSRソフトウェア内部で未知のエラーが発生しました。
解決策:カメラを再起動し、再度接続を試みてください。それでも接続できない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。
CV-W0269
エラー:データ取得またはデバイス接続がタイムアウトしました。
考えられる原因:データ取得またはデータ取得デバイスへの接続にかかる時間が設定された「タイムアウト」パラメータ値を超えました。
解決策:
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Mech-MSRが正常に画像データを取得できることを確認してください。
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「タイムアウト」パラメータ値を適切に設定してください。
CV-W0272
エラー:データ取得が開始されていません。
考えられる原因:パラメータ欄で「データ取得状態」が有効になっていません。
解決策:「データ取得状態」が有効になっていることを確認してください。