プロファイルの高さを測定

機能

プロファイル上の特徴点を位置決めし、特徴点と基準線または特徴点と基準点との間の高さ差を測定できます。

使用フロー

このステップの使用フローは下図のようになります。以下では、そのフローについて説明します。

measure feature point height
  1. 入力データを選択します。対応するステップのポートを接続するか、パラメータ設定エリアの 入力欄 で対応する入力データを選択します。

  2. 特徴領域 を設定します。

  3. その他のパラメータ を設定します。

  4. 出力欄出力項目 にチェックを入れ、出力項目の左側にある ▶ をクリックして展開します。その後、合格範囲の 最小値最大値 を入力します。

  5. ステップを実行し、実行結果を確認 します。

パラメータ説明

パラメータ 説明

特徴領域

特徴領域(1~64個)を設定し、プロファイル上の特徴点を位置決めします。

  • 特徴領域の設定と調整方法については、特徴領域 をご参照ください。

  • 特徴点タイプの詳細については、特徴点 をご参照ください。

基準線

チェックを入れると、基準線領域内のデータを使用して基準線をフィッティングします。

  • 基準線領域(1~2個):プロファイル上に領域を設定し、その領域内のデータポイントを使用して基準線をフィッティングします。

  • フィッティング方法:設定された基準領域を使用して基準線をフィッティングする方法を設定します。シンプルロバスト を選択できます。

    • シンプル:直線を高速でフィッティングする方法で、フィッティングされた直線は大まかに正確です。

    • ロバスト:反復式で直線をフィッティングする方法で、フィッティングされた直線はより正確ですが、時間がかかります。

      • 外れ値の割合:直線フィッティング処理中に除去する外れ値の割合を設定します。通常、プロファイル内の外れ値の割合を基にこのパラメータを調整することで、より良い直線フィッティング結果が得られます。

基準点を使用

基準点領域を設定することで、基準点を特定し、それを基に特徴点の高さ測定を補助します。

  • 基準点の領域:基準点領域の中心座標X/Z、幅、高さを調整して基準点領域を設定します。

  • 特徴点タイプ:基準点領域内で基準点として使用する特徴点の種類を選択します。特徴点タイプの詳細については、特徴点 をご参照ください。

高さ測定方法

特徴点の高さを測定する方法は4種類あります。実際の測定ニーズに応じて、適切な方法を選択してください。

特徴領域のみを設定

1〜64の特徴領域を設定して、1〜64の特徴点の高さを一度に測定できます。この場合、Z=0の直線を基準線として、特徴点とその基準線との距離を特徴点の高さとして計算します。点が直線の上にある場合は高さが正、直線の下にある場合は高さが負となります。

only feature regions
特徴領域を設定 + 基準線

特徴点と基準線との距離を特徴点の高さとして計算します。点が直線の上にある場合は高さが正、直線の下にある場合は高さが負となります。

feature regions plus line
特徴領域を設定 + 基準点を使用

基準点を通してX軸に平行な基準線を引き、その直線との距離を特徴点の高さとして計算します。点が直線の上にある場合は高さが正、直線の下にある場合は高さが負となります。

この場合、基準点の高さは基準点とZ=0の直線との距離です。

feature regions plus base point
特徴領域を設定 + 基準線 + 基準点を使用

基準点を通して基準線に平行な直線を引き、その直線との距離を特徴点の高さとして計算します。点が直線の上にある場合は高さが正、直線の下にある場合は高さが負となります。

この場合、基準点の高さは基準点と基準線との距離です。

feature regions plus line plus base point

出力説明

出力項目にチェックを入れると、ステップに対応する出力ポートが追加されます。ステップ実行後に対応するデータが出力されます。実際の測定ニーズに応じて、適切な出力項目を選択できます。

出力項目が展開可能な場合(左側に ▶ が表示される)、チェックを入れた後、展開して 最小値最大値 を設定してその項目の合格範囲を決定する必要があります。出力値が合格範囲内であれば、その測定項目は合格(OK)と見なされ、範囲外であれば不合格(NG)と見なされます。

出力項目 説明

特徴点の高さ

特徴点と基準線、または特徴点と基準点との間の高さの差です。特徴点が基準線または基準点の上にある場合は高さが正、下にある場合は負となります。
基準線と基準点が設定されていない場合、特徴点の高さは特徴点とZ=0直線との距離です。

基準点の高さ

基準線が設定されていない場合、基準点の高さは基準点とZ=0直線との距離です。
基準線が設定されている場合、基準点の高さは基準点と基準線との距離です。点が直線の上にある場合は高さが正、直線の下にある場合は高さが負となります。

トラブルシューティング

  • 各ステップで共通のエラーコードについては、エラーコード一覧 をご参照ください。

  • エラーコードとエラーメッセージが一致しない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。

CV-W5701

エラー:選択した特徴点タイプが無効です。

解決策:「特徴点タイプ」のドロップダウンリストから有効な特徴点タイプを選択してください。

CV-W5702

エラー:「パーセンタイル」パラメータ設定が正しくありません。

考えられる原因:パーセンタイルが0〜100%の範囲外、または低いパーセンタイルが高いパーセンタイルより大きいです。

解決策:パーセンタイルを再設定し、0〜100%の範囲内で、低いパーセンタイルが高いパーセンタイルより小さいことを確認してください。

CV-W5703

エラー:「外れ値の割合」パラメータが正しく設定されていません。

考えられる原因:「外れ値の割合」のパラメータ値が0~100%の範囲内にありません。

解決策:「外れ値の割合」を再調整し、0~100%の範囲内で設定してください。

CV-W5704

エラー:特徴領域2内の点が不足しているため、円のフィッティングに失敗しました。

考えられる原因:特徴領域2内の点の数が3未満であり、円をフィッティングできません。

解決策:特徴領域2を再調整し、領域内の点の数が3以上であることを確認してください。

CV-W5705

エラー:接触点が検出されませんでした。

考えられる原因:フィットした直線と円が接触していません。

解決策:特徴領域の位置を再調整し、フィットした直線と円が交差または接するようにしてください。

CV-W5706

エラー:特徴領域2内の点の数が不足しているため、直線のフィッティングに失敗しました。

考えられる原因:特徴領域2内の点の数が2未満であり、直線をフィッティングできません。

解決策:特徴領域を再調整し、領域内の点の数が2以上であることを確認してください。

CV-W5707

エラー:フィットした線の交点が検出されませんでした。

考えられる原因:2本の直線が平行です。

解決策:特徴領域の位置を再調整し、フィットした2本の直線が交差するようにしてください。

CV-W5708

エラー:変曲点が検出されませんでした。

考えられる原因:

  • 「感度」の値が小さすぎます。

  • 「変曲点のタイプ」が正しく選択されていません。

  • 特徴領域内のプロファイルが平坦で、変曲点が存在しません。

解決策:

  • 「感度」を適切に大きく調整してください。

  • 有効な「変曲点のタイプ」を再選択してください。

  • 特徴領域を再設定し、有効な変曲点が生成できることを確認してください。

CV-W5709

エラー:インデックス値が変曲点の数を超えています。

解決策:インデックス値を再調整し、その値が変曲点の数を超えないようにしてください。

CV-W5710

エラー:基準線領域内の点の数が不足しています。

考えられる原因:「基準線」パラメータにチェックを入れた後、基準線領域内の点の数が2未満で、直線をフィッティングできません。

解決策:基準線領域を調整し、領域内の点の数が2以上になるようにしてください。

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