ビジョンシステムによる位置決め・組立て
このガイドでは、ソリューションライブラリの「高精度位置決め・組立」アプリケーションテンプレートを使用して、3Dビジョンシステムによる位置決め・組立てのアプリケーションの導入手順を説明します。
適用シーン:ビジョンシステムを使用して、ロボットが把持しているボルトをピン穴に組立てます。
概要
-
ワーク:ピン穴
このアプリケーションでは、カメラ実機で取得したピン穴の画像データを使用してワークを認識します。仮想カメラを使用する場合は、こちら をクリックしてピン穴の画像データを取得できます。
-
カメラ:Eye to Hand方式で取り付けられているMech-Eye PRO Mカメラ
-
キャリブレーションボード:作業距離が1000-1500mmの場合、CGB-035型番のキャリブレーションボードをお勧めします。作業距離が1500-2000mmの場合、CGB-050型番のキャリブレーションボードをお勧めします。
-
ロボット:6軸ロボット。このアプリケーションでは、YASKAWA_GP8を使用します。
-
ソフトウェア:Mech-Vision & Mech-Viz 2.1.0、Mech-Eye Viewer 2.4.1
-
通信方式:標準インターフェース通信。ビジョンシステムはMech-Visionが計算された把持位置姿勢を出力します。
使用しているカメラ型番、ロボットブランド、またはワークが上記と異なる場合は、一部調整を行う必要があります。 |
ビジョンアプリケーションの実装
ビジョンアプリケーションの実装は、一般的に6つの段階に分けられています。
詳細は下表のどおりです。
番号 | 階段 | 説明 |
---|---|---|
1 |
ビジョンソリューションの設計 |
プロジェクトの要件に応じてハードウェア型番を選択し、取り付け方法やビジョン処理方法などを決定します(このガイドにはビジョンソリューションがあるので、ユーザーは独自に設計する必要はありません)。 |
2 |
Mech-Mindビジョンシステムのハードウェアの取り付けと接続、ソフトウェアのインストールと接続を完了します。 |
|
3 |
標準インターフェースプログラムと設定ファイルをロボットシステムに読み込み、Mech-Mindビジョンシステムとロボットとの標準インターフェース通信を確立します。 |
|
4 |
自動キャリブレーション(Eye to Hand)を実行し、カメラ座標系とロボット座標系との対応関係を求めます。 |
|
5 |
Mech-Visionソリューションライブラリの「高精度位置決め・組立」を使用し、「経路計画」ステップを使用してロボットの動作経路を計画します。 |
|
6 |
ロボットサンプルプログラムMM_S1_Vis_Basicに基づいて、ロボットの把持と配置を実現するために、現場に適した把持・配置プログラムを作成します。 |
本節の説明は終わりです。次に、アプリケーションの実装を完了させてください。