ラベル付けツール
欠陥ラベル付けツール
画像の欠陥にラベルを付けます。これによってディープラーニングに必要な情報を指定します。
ソフトウェアには複数のラベル付けツールが組み込まれています。現場のニーズに応じて使用してください。
ポリゴンツール
アンカーポイントを指定することでポリゴンを描画します。形状が複雑な対象物に適しています。

-
をクリックします(ショートカット:P)。
-
ラベル付け画面でマウスの左りボタンをクリックしてアンカーポイントを指定します。ポリゴンの描画が完了したあと右クリックして終了します。
ブラシツール
ブラシツールを使用してどんな形状でも描画できます。形状が複雑な欠陥に適しています。

-
を右クリックしてから
をクリックします(ショートカット:B)。
-
また、欠陥の大きさに応じてスライダーをドラッグしてブラシのサイズを調整するここもできます。
-
マウスの左ボタンを押したままドラッグし、手を放すと長方形の描画が完了します。
自動充填なげなわツール
ブラシで領域を囲みます。形状が複雑な対象物に適しています。

-
を右クリックしてから
をクリックします(ショートカット:A)。
-
ラベル付け画面で消したい部分で左ボタンを押したままドラッグします。
ラベル付けツール--オートラベル付け
画像の特徴を自動的に選択できます。画像には色が異なるばら積みの対象物がある場合に、オートラベル付けツールを使用してラベルを自動的に追加できます。
「スマートラベル付けツール」は以下の 2つのモードが使用でき、実際のニーズに応じて自動的に切り替わります。ユーザーは主動で指定する必要はありません。
-
標準モード(GPU):標準モードでは、スマートラベル付けツールの強力な機能を使用できます。お使いのデバイスに GPU(利用可能なメモリは 2.5 GB以上)、かつプロジェクトをトレーニングまたは検証していない場合、自動的に標準モードに切り替わります。
-
ライトモード(CPU):ライトモードでは、スマートラベル付けツールの基本的な機能を使用できます。お使いのデバイスに GPU がなく、または利用可能なメモリは 2.5 GB以下、またはプロジェクトをトレーニングまたは検証している場合、自動的にライトモードに切り替わります。
使用手順
-
をクリックします(ショートカット:A)。
-
ラベル付け画面でカーソルを特徴に合わせてからクリックします。
-
特徴の漏れがあれば、漏れ部分をまたクリックして追加します。
-
不要な部分を入れた場合に右クリックしてこの部分の選択をキャンセルします。
-
-
左上の適用をクリックしてラベル付けを完了します。
輪郭をより精確にラベル付けしたい場合、「選択ツール」を使用して以下のように調整します:
-
「選択ツール」をクリックし、調整したいラベルを選択します。
-
これから輪郭を調整します。三つの方法があり、実際に応じて使用してください。できるだけラベル付け領域の輪郭が対象物の輪郭が重なるようにします。
-
輪郭線の一部分を変えます。修正したい部分のアンカーポイントにカーソルを合わせ、カーソルが
になったら左ボタンを押してドラッグします。するとアンカーポイントが移動し、輪郭線も変わります。
-
アンカーポイントを削除します。カーソルを削除したいアンカーポイントに合わせ、カーソルが
になったら右クリックして削除します。
-
アンカーポイントを追加します。輪郭線にカーソルを合わせ、カーソルが
になったら左クリックして追加します。
-
画像に対象物の色が異なってかつ輪郭がはっきりしている場合に、複数の対象物にラベルをつけた後に適用をクリックしてください。対象物同士が密集している場合に一回に 1つの対象物にラベルを付けてください。 |
事前トレーニングラベル付けツール
モデルを検証した後、新しい画像をモジュールにインポートして事前トレーニングラベル付け機能を使用して自動ラベル付けを実行できます。
モジュールに検証済みモデルがなければ事前トレーニングラベル付け機能は使用できません。 |
事前トレーニングラベル付けは以下のデータにしか機能しません。
-
ラベルなしデータ
-
自動的にラベル付け済みデータ(黄色い三角形マークが付いたもの)
|
事前トレーニングラベル付け機能は手間を大幅に減らしますが、その精確性はモデルに依存するので精度の高いモデルをトレーニングしてから使用してください。 |
以下の 3つの方法で事前トレーニングラベル付けツールを使用します。
-
方法一:事前トレーニングラベル付けボタン
-
画像リストの上の事前トレーニングラベル付けボタンをクリックします。すると画像リストにある全ての画像をラベル付けします。
-
ラベル付けされた画像に、画像リストで黄色い三角形マークが付きます。
-
-
方法二:事前トレーニングラベル付けオプション
-
画像リストからラベル付けしたい画像を選択します。複数選択は可能です。
-
右クリックメニューの「事前トレーニングラベル付け」をクリックし、選択した画像にラベル付けを実行します。ラベル付けされた画像に、画像リストで黄色い三角形マークが付きます。
-
-
方法三:事前トレーニングラベル付けツール
-
ラベル付けツールバーの
を右クリックしてから
をクリック(ショートカット:D)し、「事前ラベル付けツール」を選択します。
-
画像表示エリアの上のラベル付けを開始ボタンをクリックし、表示されている画像に対してラベル付けを実行します。ラベル付けされた画像に、画像リストで黄色い三角形マークが付きます。
-
|
マスクツール
画像にトレーニングに干渉する部分に対してマスクを作成して隠すことができます。隠された部分はトレーニングに関与しません。 例えば、画像には欠陥の判定ルールに合わないが欠陥と似ている部分があれば、それを隠す必要があります。
ソフトウェアには複数のマスクツールが組み込まれています。現場のニーズに応じて使用してください。
|
マスクのポリゴンツール
-
をクリックします(ショートカット:Shift+P)。
-
「マスクタイプ」と「マスク充填」を選択します。
-
ラベル付け画面でマウスの左りボタンをクリックしてアンカーポイントを指定します。ポリゴンの描画が完了したあと右クリックして終了します。
消しゴムツール
付けたラベルを消します。
-
をクリックします(ショートカット:E)。
-
ラベル付け画面で消したい部分で左ボタンを押したままドラッグします。
スライダーをドラッグして消しゴムのサイズを調整できます。
マスクの消しゴムツール
作成したマスクを消します。
-
を右クリックしてから
をクリックします(ショートカット:Shift+E)。
-
ラベル付け画面で消したい部分で左ボタンを押したままドラッグします。
スライダーをドラッグして消しゴムのサイズを調整できます。
グリッド線ツール
検定のシーンでは、カメラにより収集した画像の寸法が大きい場合に、小さい欠陥がはっきり見えないことがあります。グリッド線ツールを使用し、寸法の大きい画像を比率に従って同じサイズの小さな画像にカットすると小さな欠陥でも検出できます。まず画像の欠陥ラベル付けを完了してからこのツールを使用してください。
-
をクリックします(ショートカット:U)。
-
「行」と「列」の値を設定し、適用をクリックします。
-
カーソルを値ボックスに合わせてホイールを回転させて設定できます。
-
値ボックスに数字を入力して設定できます。
分割する画像の枚数が多すぎると、合計画像数が次第に増えていき、推論時間が長くなります。
-
グリッド選択ツール
を右クリックして
をクリックします(ショートカット:I)。デフォルトでは欠陥にラベルが付けられた子画像を選択します。チェックされた子画像が「トレーニングセット/検証セット」に追加されます。また、ニーズに応じて欠陥あり/欠陥無しの子画像を選択することもできます。
子画像にカーソルを合わせてプレビューボタンをクリックするとこの子画像をプレビューできます。
-
「欠陥を選択」:欠陥がある子画像をトレーニングセット/検証セットに追加します。
-
「すべて選択」:子画像を全部トレーニングセット/検証セットに追加し、欠陥がない子画像を OK に設定します。
-
「選択を解除」:子画像の選択をキャンセルします。
ROI ツール
ROI ツールを使用することで処理する画像の部分を選択します。
これは不要な背景による干渉を削減するためです。
-
をクリックします(ショートカット:O)。
-
ラベル付け画面で ROI を調整します。
-
ROI の右下の
をクリックして適用するか、
をクリックして ROI ツールウィンドウを閉じます。
-
画像の左上のリセットをクリックして ROI を再設定できます。