カメラ取扱説明書

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安全上の注意

  • 本機を安全に使用していただくために、ご使用前に必ずこの取扱説明書を参照し、本機の正確な使用方法を把握する必要があります。この取扱説明書に従って使用し、かつメンテナンスしなければ、本機を損傷することがあります。不適切な操作によるお客様または第三者の損失若しくは物的損害に対して、Mech-Mind は一切責任を負いません。

  • この取扱説明書の警告に従うことでリスクを軽減できますが、すべてのリスクを排除できるわけではありません。

  • この取扱説明書は作成にあたり、内容の確認が行われました。万一、ご不明な点や誤り、記載もれなどお気付きのことがありましたら、お気軽に Mech-Mind までご連絡ください。

  • 本機の設置と接続、使用、メンテナンスは、大人が行ってください。安全な操作を保証するために、本製品を適切に輸送、保管、取り付け、デバッグ、操作、およびメンテナンスしてください。

  • レーザーには危険性がありますので、危険性を回避する方法を学んでから本製品をご使用ください。

使用環境上の注意

  • カメラを直火や高温にさらさないでください。カメラを火の中に入れたり、機械で粉砕したりしないでください。爆発の原因となる可能性があります。

  • 本機を振動や衝撃が伝わる場所に設置しないでください。カメラに強い衝撃や振動が加わると、破損や故障の原因となります。カメラの改造をしないでください。お客様による分解や修理によって生じた損害や損失については、Mech-Mind は一切の責任を負いません。

  • 金属片、ほこり、紙、木片などの異物は火災、感電や機能故障を起こすので本製品に挿入しないでください。

  • 高温または低温の環境ではカメラを使用しないでください。 カメラの使用環境温度については、技術仕様をお読みください。

  • 室内でカメラをご使用ください(LSR S を除く)。

  • 海抜 4000 メートル以下の環境でカメラを使用してください。

  • レーザー光を直視しないでください。

  • カメラを風通しの良い広々とした場所に設置してください。

使用前の確認

  • 毎回使用する前に、損傷、水の浸入、異臭、煙やネジの緩み、損傷、ねじの外れや損傷などの異常がないことを確認してください。上記の異常が発生した場合は、直ちに電源を切って使用を中止してください。

  • 高温では電源ケーブルが老化します。電源ケーブルの老化の兆候を、定期的に確認してください。ケーブルが老化している場合は、Mech-Mind に問い合わせて、交換用ケーブルを入手してください。

アダプター/DIN レール電源使用上の注意

  • ソケット、アダプター/DIN レール電源又は電源コンセントが濡れているときに使用しないでください。

  • アダプター/DIN レール電源や電源コードを火の中に投げ入れたり、加熱したりしないでください。

  • 24V 絶縁アダプター/DIN レール電源を使用してください。出力電力は 36W (NANO および PRO XS) または 90W (その他の型番) 以上である必要があります。

  • 指定された電圧を使用してください。これを怠ると、火災・感電・誤動作の原因となります。電源コードとアダプター/レール電源を適切に接地してください。Mech-Mind が提供する絶縁型アダプター/レール電源を使用することを推奨します。

  • 電源プラグを適切に接地する必要があります。電源を切断しにくい場所に、アダプター/レール電源を配置しないでください。

  • レール電源を配電ボックスと合わせて使用してください。

レーザーカメラ使用上の注意

  • レーザー光および反射レーザー光を直視しないでください。目に損傷を起こさないように、光学器具を用いてレーザー光を直視しないでください。レーザーを人に向けないでください。

  • レーザー光は操作者の目より低く、または高くしなければなりません。操作者の目と同じ高さにしてはいけません。

  • レーザー光路を十分に考慮してください。レーザーが鏡面反射/拡散反射したら人は反射光の危険にさらされる可能性がありますので、レーザー光路及び光路の延長線上をカバーで覆ってください。

  • レーザー光およびその反射範囲に近づかないでください。

  • 本機の電源を入れた後、30 分以上放置してからご使用ください。そうしなければ、安定して画像を取得することができない場合があります。パラメータを調整している間は、電源を切らないでください。変更内容が失われるおそれがあります。

廃棄時の注意

  • 本機を廃棄する際は、所在地の規制に従い、自然環境を保護してください。電池を家庭ごみとして出さないでください。廃棄物の不適正処理は環境汚染に繋がるので、カメラを勝手に廃棄しないでください。

認証

Mech-Eye 産業用 3D カメラは以下の標準と試験要求を満たしております。 認定ステータスは更新される場合がありますのでご注意ください。 さらに詳しい情報が必要な場合は、最寄りの営業担当者にご相談ください。

以下の標準と試験要求を満たしております。

  • ヨーロッパにおける電磁両立性に関する規格

  • アメリカ ANSI C63.4、47CFR PART 15B

  • カナダ ICES-003

  • 日本技術基準 VCCI-CISPR 32:2016

  • 韓国 KS C 9832 と KS C 9835 規格

レーザー製品の安全性

レーザー分類は、FDA (CDRH) の Laser Notice No. 56 の要件に従い、IEC 60825-1:2014 に基づいています。

CE

ce mark

適合宣言の全文は、以下の URL にアクセスできます。 https://downloads.mech-mind.com/?tab=tab-eu-dec

ヨーロッパにおける電磁両立性に関する規格

  • EN 55032:2015+A11:2020+A1:2020

  • EN IEC 61000-3-2:2019+A1:2021

  • EN 61000-3-3:2013+A1:2019+A2:2021

  • EN 55035: 2017+A11: 2020

ashcan mark

このマークが付いた製品は、電気電子機器廃棄物であり(WEEE 指令 2012/19/EU に基づく)、未分別の家庭ごみに混ぜてはなりません。 人の健康と環境を保護するために、政府または地方自治体によって指定された電気電子機器廃棄物リサイクルステーションに渡してください。 正しい処分とリサイクルは、環境と人間の健康に対する悪影響を未然に防止することに役立ちます。 リサイクルステーションの場所および利用規約の詳細については、地方自治体にお問い合わせください。

FCC

fcc mark

注記: この機器は試験されており、FCC 規則の Part 15 に従うクラス A のデジタルデバイスの制限に準拠していることが判明しました。 これらの制限は、居住用の設備または商業環境での使用時に有害な干渉から適切に保護するように設計されています。 この機器は、無線周波エネルギーを生成、使用、放射する可能性があり、指示に従って設置および使用しない場合、無線通信に有害な干渉を引き起こす可能性があります。 住宅地でこの機器を操作すると、有害な干渉が発生する可能性があります。その場合、ユーザーは自己の費用で干渉を修正する必要があります。

この機器は FCC 規則の Part 15に準拠しています。 操作は以下の 2つの条件に従う必要があります: (1) この機器が干渉を発生することはありません、そして (2) この機器は、望ましくない動作を引き起こす可能性のある干渉を含め、すべての干渉を受け入れる必要があります。

VCCI

vcci mark

これはクラス A 機器です。 住宅地でこの機器を操作すると、有害な干渉が発生する可能性があります。 その場合、ユーザーは自己の費用で干渉を修正する必要があります。

VCCI-A

同梱品一覧

カメラ

付属品袋

取扱説明書

camera package content

accessory bag

user manual

キャリブレーションボード

(UHP-140)

DC 電源コード(20m)

CBL-PWR-20M-LU

ネットワークケーブル(20m)

CBL-ETH-20M-LU

calibration board

dc power cable

ethernet cable

  • 使用する前に、梱包内容を確認してください。さらに、カメラに損傷がなく、付属品がそろっているかを確認してください。万一、紛失・破損等が発生した場合は、Mech-Mind までご連絡ください。

  • 異なる長さのケーブルが必要となる場合、Mech-Mind までご連絡ください。

  • ケーブルの技術仕様を確認するには、Mech-Mind までご連絡ください。

  • UHP-140 を除き、キャリブレーションボードはオプションアクセサリーです。

オプションアクセサリー

DIN レール電源

キャリブレーションボード

(UHP-140 を除く)

din rail power supply

calibration board

DIN レール電源、キャリブレーションボードの技術仕様を確認するには、Mech-Mind までご連絡ください。

各部名称と機能

DEEP、LSR S、LSR L、PRO S、PRO M と UHP-140

diagram general

No.

名称

機能

DC 24V 電源ポート

1: GND

3: 24V DC

2: GND

4: 24V DC

ETH ポート

1: MD3_P

5: MD1_P

2: MD2_N

6: MD0_N

3: MD2_P

7: MD3_N

4: MD0_P

8: MD1_N

PWR 表示灯

オフ:電源に接続されていない

緑色点灯:正常電圧

黄色点灯:電圧異常、ただしシステムは動作している

赤色点灯:電圧異常で使用できない

LINK 表示灯

オフ:ネットワークに接続されていない

緑色点滅:データ転送中

緑色点灯:データは転送されていない

SYS 表示灯

オフ:システム未起動

赤色点灯:システム起動中

緑色点滅:システムが正常に動作している

黄色点滅:エラーが発生したが、システムは動作している

赤色点滅:システムエラーで使用できない

SCAN 表示灯

常時点灯:撮影および処理が進行中

オフ:撮影は進行していない

NANO と NANO ULTRA、PRO XS

diagram special

上図では NANO を例とします。

No.

名称

機能

PWR 表示灯

オフ:電源に接続されていない

緑色点灯:電圧正常

LINK 表示灯

オフ:ネットワークに接続されていない

緑色点滅:データ転送中

緑色点灯:データは転送されていない

ETH ポート

1: MD3_P

5: MD1_P

2: MD2_N

6: MD0_N

3: MD2_P

7: MD3_N

4: MD0_P

8: MD1_N

DC 24V 電源ポート

1: GND

3: 24V DC

2: GND

4: 24V DC

取り付け

カメラの寸法に関する詳細情報は、技術仕様をお読みください。カメラを取り付けるときに、レンチを用意してください。

L 字型アダプターを使用して取り付ける

カメラの出荷時に、L 字型アダプターと放熱プレート(LSR S の場合)がカメラの背面に取り付けられます。

下図に示すように、レンチを使用して 2 本のネジを締め、カメラを固定します。

  • DEEP、LSR S、LSR L、PRO S、PRO M と UHP-140:

    mount with bracket 1
  • NANO と PRO XS:

    mount with bracket 2
  • NANO ULTRA:

    mount with bracket 3

カメラ背面のねじ穴に取り付け

  • 取り付ける前に、L 字型アダプターと放熱プレートを取り外してください(LSR S の場合)。

  • LSR S をこの方法で取り付ける場合、カメラの裏を金属放熱プレートにしっかりと取り付けてください。

下図に示すように、レンチを使用してネジを仮締めしてから順番に締め付けます。

  • DEEP、LSR S、LSR L、PRO S、PRO M と UHP-140:

    mount with threaded holes 1
  • NANO と PRO XS:

    mount with threaded holes 2
  • NANO ULTRA:

    mount with threaded holes 2 1

カメラ上面のねじ穴に取り付け

取り付ける前に L 字型アダプターを取り外してください。

下図に示すように、レンチを使用してネジを仮締めしてから順番に締め付けます。

  • LSR S と UHP-140:

    mount with threaded holes 3
  • NANO ULTRA:

    mount with threaded holes 3 1

接続

connect the camera

ネットワークケーブルと DC 電源コード

  • ネットワークケーブル:ネットワークケーブルの航空コネクタプラグをカメラの ETH ポートに挿入し、RJ45 コネクタを IPC のネットワークポートに差し込みます。

  • DC 電源コード:下図に示すように、DC 電源コードの航空コネクタプラグをカメラの DC 24V 電源ポートに差し込みます。

ネットワークケーブルと DC 電源コードを接続する:

  1. 航空コネクタの突起を対応する穴に挿入します。

  2. ナットをしっかりと増し締めしてください。0.7N·m の締め付けトルクを推奨します。ナットを締めた後、約 2mm の隙間があります。

  • カメラと IPC を接続する場合にスイッチを介して接続することができます。

  • ドッキングステーションを使用しないでください。ドッキングステーションを使用すると、ネットワークが不安定になったり、データ転送が失敗したりする可能性があります。

  • 接続するときは、最後に電源を入れてください。電源を入れた後、カメラの PWR 表示灯は緑色常時点灯します。そうでない場合に、Mech-Mind までご連絡ください。

  • カメラをロボットアームまたはその他の移動装置に取り付ける場合、引っ張ることでケーブルやプラグの欠損を防ぐためにカメラに接続する DC 電源コードとネットワークケーブルを適切に固定してください。

DIN レール電源

  • AC 電源コードを用意してください。

  • ここで、Mech-Mind が提供する DIN レール電源を使用します。ご使用になる DIN レール電源の説明書の指示に従って接続してください。

din rail connection
  1. マイナスドライバーを使用して、DIN レール電源ポートのネジを緩めます。

  2. DC 電源ケーブルの接続:2 本の +V ケーブルをそれぞれレール電源の +V 端子に接続し、2 本の ‐V ケーブルをそれぞれレール電源の ‐V 端子に接続し、1 本の PE ケーブルを接地端子に接続します(pe)。

  3. AC 電源ケーブルの接続:活線をレール電源の L 入力端子に、中性線を N 入力端子に、アース線を接地端子に接続します(pe)。

  4. マイナスドライバーを使用して、端子のネジを締め付けます。

  • DIN レール電源は配電ボックス内に設置して使用してください。

  • DIN レール式電源またはDINレール式電源を接続するレールを、確実に接地する必要があります。レールに複数の電源を設置する場合は、電源間に一定のスペースを確保してください。

  • AC コンセントは、接地極 (PE 線) 付きの単相 3 線式コンセントを使用してください。

メンテナンス

清掃

柔らかくてきれいな布でほこりを拭いてください。カバーガラスの汚れを落とすには、傷をつけないようにレンズクリーナー液またはガラスクリーナーを染みこませた糸くずの出ない柔らかい布で優しく拭き取ります。

  • アルコール、ガソリン、灯油またはその他の腐食性、揮発性溶剤はカメラの外観と内部構造に損傷を与える可能性があるので使用しないでください。

  • 洗浄ガンまたはパイプで洗い流さないでください。水の侵入による損害と損傷は、Mech-Mind は一切責任を負いません。

保管

  • LSR S:IP67 の保護等級です。粉じんや水の進入を防止できます。長時間水に浸したりしないでください。使用しない時は、室内の乾燥した風通しの良い場所に保管してください。保管温度:-20~60℃。

  • LSR S 以外の型番:IP65 の保護等級です。粉じんや水の進入を防止できます。長時間水に浸したり、高温になる場所や屋外に放置したりしないでください。使用しない時は、室内の乾燥した風通しの良い場所に保管してください。保管温度:-20~60℃。

  • 保管する前に、火事を防ぐために DIN レール電源/電源アダプターを切断してください。

  • レンズを太陽や強い光源に向けないでください。強い光は、画像センサーに損傷を与え、画像に白いぼかしを引き起こす可能性があります。

修理

製品に故障などが発生した場合、Mech-Mind へご返送いただき修理を行います。ご返送前にテクニカルサポートあるいは最寄りの担当営業所までご連絡ください。

免責事項

安全性、EMC 放射およびイミュニティ規格への準拠を確保するために、Mech-Mind が提供する電源およびケーブルを使用することをお勧めします。第三者の電源とケーブルの使用により生じた問題に対して、Mech-Mind は一切責任を負いません。

Mech-Mind、logoなどの Mech-Mind の商標、ロゴは、Mech-Mind 株式会社又は関連会社、関係会社の登録商標と商標であり、法律によって保護され、商標権を侵害した者に対して法的責任を追及します。

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Mech-Mind はこの取扱説明書に対して一切の権利を有します。著作権に関する法律の規定によって、Mech-Mind による許可なしに、いかなる個人や組織はこの取扱説明書の一部若しくは全ての内容を複製、修正、発行することはできません。本製品を購入しかつ使用しているユーザーは、個人又は組織内部で使用するために対応する取扱説明書をダウンロード、プリントアウトすることができます。Mech-Mind の書面による同意なしに、この取扱説明書の内容を別の用途に使用することはできません。また、いかなる団体または個人も、この取扱説明書の内容の一部または全部を転載してはなりません。

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