点群抜け

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ここでは点群抜けの原因と解決法を紹介します。

考えられる原因

  • 強い環境光は、対象物に照射する構造化光に影響して深度データを正確に計算できません。

  • 対象物表面が鏡面反射が発生しました。

  • 対象物の形状が複雑で多重反射が発生し、または対象物とコンテナが多重反射が発生しました。

解決策

以下の手順でトラブルシューティングを実行します。

  1. レンズを清掃してから再度データを取得して点群の品質を確認します。

    • 点群抜け問題が解決できた場合、トラブルシューティングはこれで終了します。

    • それでも解決できない場合は次の内容に進みます。

  2. 下表の内容を参考して現場で点群抜けが発生した原因を確認して対応する解決法をお読みください。

    いくつかの原因があります。

    現場の環境 考えられる原因

    ワークステーションが窓に近い、照明が強い

    環境光が強い

    対象物表面反射

    鏡面反射

    対象物表面が反射する・形状が複雑・コンテナが反射する

    多重反射

環境光が強い

2D 画像 点群

strong light object

strong light cloud incomplete

環境光が強いため点群抜けが発生した場合に以下のように解決してください。

  • 遮光装置を使用します。

  • 3D パラメータグループの露出時間カメラのゲインの値を小さく調整します。

  • 構造化光の輝度または照射範囲を調整する:「可視性」をグルに切り替えてから下表のとおりお使いのカメラ型番に応じて 3D パラメータグループのパラメータを調整します。

    型番 パラメータ設定

    NANO、NANO ULTRA、PRO S、PRO M、PRO XS、UHP-140

    DEEP、LSR S、LSR L、Laser L、Laser L Enhanced

    • レーザーグループのレーザー強度の値を高くする

    • レーザー投影フレーム制御グループのレーザー投影範囲の振幅の値を小さくする

      この値を小さくすると投影の幅が狭くなる。カメラが投影範囲外のデータを取得できない。

    • レーザー投影フレーム制御グループのレーザー投影のパーティション数の値を高くする

      • 3D パラメータクラスのコーディングモード反射に設定するとこのパラメータは設定できない。

      • このパラメータの値を高くすると収集の速度は遅くなる。

  • カメラまたは対象物を移動して距離を縮めます。

  • カメラの位置と角度を調整して強い環境を避けます。

    カメラまたは対象物を移動してからパラメータを改めて調整してください。

鏡面反射のせいで点群抜けが発生した場合

対象物 点群

object 2d 1

object cloud 1

鏡面反射により、対象物表面の露出過度または露出不足から点群抜けが発生します。

  • 鏡面反射のせいで点群抜けが発生した場合に以下のように解決してください。

    • DEEP または LSR S、LSR L、NANO ULTRA、PRO S、PRO M を使用する場合、コーディングモード反射に設定してください。

    • コーディングモード反射に設定しない場合は 3D パラメータクラスで多重露出と露出時間を設定してください。

  • 鏡面反射により対象物表面の露出過度だけが発生した場合は以下ののように解決してください。

    • 構造化光の輝度を低くする:「可視性」をグルに切り替えてから下表のとおりお使いのカメラ型番に応じて 3D パラメータグループのパラメータを設定します。

      型番 パラメータ設定

      NANO、NANO ULTRA、PRO S、PRO M、PRO XS、UHP-140

      投影グループの投影光の輝度の値を低くする

      DEEP、LSR S、LSR L、Laser L、Laser L Enhanced

      レーザーグループのレーザー強度の値を低くする

    • カメラまたは対象物を移動して受光部に反射する光線を低減します。

  • 鏡面反射により対象物表面の露出不足だけが発生した場合は以下のように解決してください。

    • カメラまたは対象物を移動して受光部に反射する光線を増加します。

      カメラまたは対象物を移動してからパラメータを改めて調整してください。

多重反射のせいで点群抜けが発生した場合

対象物 点群

reflective 233 4

reflective 233 5

reflective 233 1

reflective 233 2

コンテナの側面または対象物表面の多重反射により点群抜けが発生した場合、以下のように解決してください。

  • DEEP または LSR S、LSR L、NANO ULTRA、PRO S、PRO M を使用する場合、コーディングモード反射に設定してください。

  • コーディングモード反射に設定しない場合は 3D パラメータクラスで多重露出と露出時間を設定してください。

コンテナまたは対象物表面の多重反射により点群抜けが発生した場合、以下のように解決してください。

  • 「可視性」をグルに切り替え、3D パラメータクラスのレーザー投影フレーム制御グループのレーザー投影範囲の振幅の値を低くします。

  • 黒い布でコンテナの側面を覆います。

  • 反射しないコンテナに交換します。

  • コンテナの側面がカメラの真下に来るようにコンテナを移動します。

    この方法では対象物と隣接する側面との多重反射だけを回避できます。

  • カメラの位置を高くしてコンテナが視野全体を占めるようにします。

    カメラまたは対象物を移動してからパラメータを改めて調整してください。

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