深度画像のデータ損失
事象
収集したデータに点群抜けが発生し、深度画像のデータ損失領域ツールでデータ損失領域を検出しました。
考えられる原因
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強い環境光や鏡面反射、不適切な露出設定による深度画像に露出オーバーが発生しました。
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暗い環境光や鏡面反射、不適切な露出設定による深度画像に露出アンダーが発生しました。
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鏡面反射や撮影角度、対象物の位置などによりその他のデータ損失が発生しました。
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ROI と深度範囲のパラメータ設定により ROI 外または深度範囲外の領域のデータも取得しました。
解決法
「深度画像のデータ損失領域」ツールで検出したデータの損失領域に対して、以下の指示に従って解決してください。
露出オーバー領域
以下のように解決してください:
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強い環境光に起因した点群抜けを参考して遮光装置を利用するか、以下のように 3D パラメータを調整します。
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3D 露出時間の値を低くします。
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カメラのゲインの値を低くします。
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レーザー出力を低くする、プロジェクターの投光輝度を下げます。
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HDR 機能(カメラが対応可能な場合)を使用して時間が短い露出設定を追加します。
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鏡面反射に起因した点群抜けを参考して調整します。
露出アンダー領域
カメラ投光範囲外にも露出アンダー領域が出てくるのは正常です。 |
以下のように解決してください:
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環境光の輝度を上げます。
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以下のように 3D パラメータを調整します。
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3D 露出時間の値を高くします。
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カメラのゲインの値を高くします。
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レーザー出力を高くする、プロジェクターの投光輝度を上げます。
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HDR 機能(カメラが対応可能な場合)を使用して時間が長い露出設定を追加します。
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縞コントラストしきい値を低くします(カメラが対応可能な場合)。
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カメラと対象物の配置位置を調整します。
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鏡面反射に起因した点群抜けを参考して調整します。
その他のデータ損失領域
以下のように解決してください:
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鏡面反射に起因した点群抜けを参考して調整します。
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多重反射に起因した点群抜けを参考して調整します。
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カメラと対象物の配置位置を調整して多重反射を抑えます。