試運転と本稼働前の導入

動画:生産ラインへの導入

3D測定システムの試運転を行い、本稼働前の準備を進めます。これにより、外部デバイスが正常に測定結果を取得でき、システムが安定して生産ラインに導入できることを確認します。

試運転

前提条件

3D測定システムの試運転を行う前に、以下のように準備作業を完了してください。

  • 外部デバイスによってインラインプロファイル測定器のデータ取得をトリガーする場合、そのデバイスが正常に測定器に一回のデータ取得信号を送信できることを確認します。

  • エンコーダーによってインラインプロファイル測定器のデータ取得をトリガーする場合、エンコーダーが測定器にラインスキャンの実行信号を送信できることを確認します。

  • 外部デバイスに対して通信プロトコル(TCP ASCII など)を適用し、3D測定システムとの通信が確立されていることを確認します。

また、3D測定システムを試運転する前に、サンプルワーク(良品および不良品)と、他の測定器で測定した値(参考として使用する)も準備する必要があります。

操作手順

試運転は以下の手順で行います。

  1. ワークが指定位置に到達すると、外部デバイス(光電センサーなど)がデータ取得をトリガーする信号を送信します。

  2. インラインプロファイル測定器が画像データを取得します。

  3. 外部デバイス(PLCなど)がコマンドを送信して、Mech-MSRプロジェクトの実行をトリガーします。TCP ASCII通信を例に説明します。

    trigger, 1

    このコマンドは、番号「1」のMech-MSRプロジェクトを実行します。プロジェクト番号は、プロジェクトリストでプロジェクト名の前に表示される数字です。

  4. 外部デバイスが、Mech-MSRプロジェクトが出力した測定結果を受信します。

    return, 1

    このコマンドは、番号「1」のMech-MSRプロジェクトから出力した測定結果を取得します。このコマンドによって返信された結果の形式は、通信設定 ウィンドウの returnコマンドのデータ形式 パラメータで指定します。

  5. 外部デバイスが正常に測定結果を受信・解析できることを確認します。

  6. 各サンプルの測定結果および測定値が参考値と一致している、または許容範囲内であることを確認します。測定結果が期待通りであれば、3D測定システムは生産ラインへ問題なく導入できます。

本稼働導入

プロジェクト実行設定

プロジェクトを自動実行させるには、以下の設定を行ってください。

  1. プロジェクトツールバー で設定アイコンをクリックします。

  2. 表示されたウィンドウで 画像更新時に実行 を有効にし、ウィンドウを閉じます。

  3. プロジェクトツールバーで 画像更新時に実行 を有効にします。設定後は、測定器から画像データを受信するたびにプロジェクトが自動で実行されます。

統計レポートの設定

統計レポートでは、一定期間の測定データをテーブルやチャートで可視化し、検索結果のエクスポートも可能です。

データ検索やエクスポートが必要な場合は、統計レポート をご参照ください。

オペレーターインターフェイスの設定

生産状況やプロジェクト実行状況を迅速に確認できる可視化情報パネルを提供しています。これにより、生産異常の特定と判断が容易になります。

オペレーターインターフェイスの設定が必要な場合は、オペレーターインターフェイスの使用ガイド をご参照ください。

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