画像データを使用して測定
Mech-MSRプロジェクトの設定を完了し、プロジェクトが正確かつ効率的に測定を行い、測定結果を出力できるようにする必要があります。
Mech-MSRプロジェクトの導入フローは下図のとおりです。

プロジェクト構築
Mech-MSRプロジェクトは、画像取得から始まり、データ処理を経て、最終的に測定および検査を完了します。
プロジェクトの構築方法は以下のとおりです。
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ゼロからプロジェクトを構築する場合:ソリューションを新規作成 > プロジェクトを新規作成 > プロジェクトに必要なステップを追加し、データフローを接続 します。
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サンプルプロジェクトを使用する場合:Mech-MSRソフトウェアの ソリューションライブラリ には、数多くの3D測定向けのサンプルソリューションがあるので、代表的なアプリケーションではゼロからソリューションやプロジェクトを作成する必要はありません。サンプルソリューション(サンプルプロジェクトを含む)をテンプレートとして利用し、迅速に測定プロジェクトの作成とパラメータ設定を完了できます。
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データ取得・データ処理・測定開始
プロジェクト構築後は、Mech-MSRの ステップライブラリ 内のステップを使用してデータを取得・処理し、調整後のプロジェクトが実際の測定・検査要件を満たすようにする必要があります。
①データ取得
ステップライブラリの データ取得 グループのステップを使用して、画像データを取得できます。
データ取得の基本フローは以下のとおりです。
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インラインプロファイル測定器 ステップをプロジェクト編集エリアにドラッグ&ドロップします。
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編集エリアでステップを選択し、システムのハードウェア設置 に使用したプロファイル測定器と接続します。
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高品質な画像データ取得時 に設定した「設定パラメータグループ」を選択します。
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デバッグ結果出力 を有効にし、データビューア で可視化データやステップの実行結果をリアルタイムで確認できるようにします。
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ステップを実行 し、画像データを取得します。
②データ処理
データ処理では、画像データに対する位置合わせ、トリミング、フィルタリング、位置決めなどを行い、後続の測定を高効率かつ高精度に行えるようにします。
通常、ステップライブラリの 前処理 および 位置決め グループのステップを使用してデータ処理を行います。
パラメータ調整の基本フローは以下のとおりです。
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編集エリアでステップを選択し、ステップの パラメータ欄 で必要に応じてパラメータを調整します。
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ステップのパラメータ欄にある 出力 エリアで必要な出力項目にチェックを入れます。
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プロジェクト全体または単一ステップを実行し、データビューア で調整結果を確認します。
③測定開始
プロジェクト要件に基づき、測定項目を確定した後、ステップライブラリの 測定 グループ内のステップを使用して測定を行います。
パラメータ調整の基本フローは以下のとおりです。
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編集エリアでステップを選択し、ステップの パラメータ欄 で必要に応じてパラメータを調整します。
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ステップのパラメータ欄の 出力 エリアで必要な出力項目にチェックを入れ、測定項目に対して 最小値 および 最大値 を設定し、合格範囲を決定します。
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プロジェクト全体または単一ステップを実行し、データビューア で調整結果を確認します。
ステップパラメータ調整を完了した後、プロジェクトとソリューションを保存します。
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結果取得
測定が完了すると、Mech-MSRソフトウェアの 結果表示エリア で結果を確認できるほか、外部デバイスとの通信を通じて測定値や品質判定結果を取得することもできます。
通信出力
通信機能を使用して、Mech-MSRは結果を外部デバイスへ送信できます。
通信を確立する前に、次の準備を行ってください。
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出力内容を追加
測定項目をプロジェクトの出力内容に追加 し、どの項目の測定値や判定結果を外部出力するか明確にします。
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通信設定を完了
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外部デバイス側の通信設定については、そのデバイスの「通信設定マニュアル」をお読みください。
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Mech-MSR側の通信設定については、通信設定 をご参照ください。
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Mech-MSRと外部デバイスの通信接続を確立した後、Mech-MSRはプロジェクトの総合判定結果および個別測定項目の測定値・判定結果を外部デバイスへ出力できるようになります。
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品質判定結果が「OK」であれば、Mech-MSRは「0」と返信します。
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品質判定結果が「NG」であれば、Mech-MSRは「1」と返信します。
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