カメラを使ってみる

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本章では、カメラの梱包内容の確認から Mech-Eye Viewer で画像の収集までガイドしていきます。

1. 梱包内容の確認

  1. お受け取りの際は、梱包に問題がないことを確認してください。

  2. 梱包中にある『同梱包一覧』を確認し、商品や付属品に欠品や損傷がないことを確認してください。

上記の同梱品一覧は参照のみを目的としています。お買い上げ製品とは異なる場合があります。

カメラ

付属品袋

取扱説明書

camera package content

accessory bag

user manual

キャリブレーションボード

(UHP-140)

DC 電源コード(20m)

CBL-PWR-20M-LU

ネットワークケーブル(20m)

CBL-ETH-20M-LU

calibration board

dc power cable

ethernet cable

  • オプションアクセサリー:

    DIN レール電源

    キャリブレーションボード

    (UHP-140 を除く)

    din rail power supply

    calibration board

2. カメラのインターフェースとインジケーターの確認

以下の図面とグラフと照合してカメラのインターフェースとインジケーターの機能を確認してください。

2.1. DEEP、LSR S、LSR L、PRO S、PRO M と UHP-140

diagram general
上記の画像は参照のみを目的としています。

No.

名称

機能

DC 24V 電源ポート

1: GND

3: 24V DC

2: GND

4: 24V DC

ETH ポート

1: MD3_P

5: MD1_P

2: MD2_N

6: MD0_N

3: MD2_P

7: MD3_N

4: MD0_P

8: MD1_N

PWR インジケーター

オフ:電源に接続されていない

緑色点灯:正常電圧

黄色点灯:異常電圧、ただしシステムは動作している

赤色点灯:異常電圧で使用できない

LINK 表示灯

オフ:ネットワークに接続されていない

緑色点滅:データ転送中

緑色点灯:データは転送されていない

SYS インジケーター

オフ:システム未起動

赤色点灯:システム起動中

緑色点滅:システムが正常に動作している

黄色点滅:エラーが発生したが、システムは動作している

赤色点滅:システムエラーで使用できない

SCAN インジケーター

常時点灯:撮影および処理が進行中

オフ:撮影は進行していない

2.2. NANO と PRO XS

diagram special
上図では NANO を例とします。

No.

名称

機能

PWR インジケーター

オフ:電源に接続されていない

緑色点灯:正常電圧

LINK 表示灯

オフ:ネットワークに接続されていない

緑色点滅:データ転送中

緑色点灯:データは転送されていない

ETH ポート

1: MD3_P

5: MD1_P

2: MD2_N

6: MD0_N

3: MD2_P

7: MD3_N

4: MD0_P

8: MD1_N

DC 24V 電源ポート

1: GND

3: 24V DC

2: GND

4: 24V DC

3. カメラの取り付け

いくつかの方法でカメラを取り付けることができます。実際に応じて取り付けてください。

カメラを取り付けるときに、レンチを用意してください。

3.1. L 字型アダプターを使用して取り付ける

カメラの出荷時に、L 字型アダプターと放熱プレート(LSR S の場合)がカメラの背面に取り付けられます。

下図に示すように、レンチを使用して 2 本のネジを締め、カメラを固定します。

  • DEEP、LSR S、LSR L、PRO S、PRO M と UHP-140:

    mount with bracket 1
  • NANO と PRO XS:

    mount with bracket 2

3.2. カメラ背面のねじ穴に取り付け

  • 取り付ける前に、L 字型アダプターと放熱プレートを取り外してください(LSR S の場合)。

  • LSR S をこの方法で取り付ける場合、カメラの裏を金属放熱プレートにしっかりと取り付けてください。

下図に示すように、レンチを使用してネジを仮締めしてから順番に締め付けます。

  • DEEP、LSR S、LSR L、PRO S、PRO M と UHP-140:

    mount with threaded holes 1
  • NANO と PRO XS:

    mount with threaded holes 2

3.3. カメラ上面のねじ穴に取り付け

取り付ける前に L 字型アダプターを取り外してください。

下図に示すように、レンチを使用してネジを仮締めしてから順番に締め付けます。

  • LSR S と UHP-140:

    mount with threaded holes 3

4. ケーブルの接続

以下の手順を実行してカメラのネットワークケーブルと電源コードを接続してください。

connect the camera
  • ネットワークケーブル:ネットワークケーブルの航空コネクタプラグをカメラの ETH ポートに挿入し、RJ45 コネクタを IPC のネットワークポートに差し込みます。

  • DC 電源コード:下図に示すように、DC 電源コードの航空コネクタプラグをカメラの DC 24V 電源ポートに差し込みます。

ネットワークケーブルと DC 電源コードを接続する:

  1. 航空コネクタの突起を対応する穴に挿入します。

  2. ナットをしっかりと増し締めしてください。0.7N·m の締め付けトルクを推奨します。ナットを締めた後、約 2mm の隙間があります。

  • カメラと IPC を接続する場合にスイッチを介して接続することができます。

  • ドッキングステーションを使用しないでください。ドッキングステーションを使用すると、ネットワークが不安定になったり、データ転送が失敗したりする可能性があります。

  • 接続するときは、最後に電源を入れてください。電源を入れた後、カメラの PWR 表示灯は緑色常時点灯します。そうでない場合に、Mech-Mind までご連絡ください。

  • カメラをロボットアームまたはその他の移動装置に取り付ける場合、引っ張ることでケーブルやプラグの欠損を防ぐためにカメラに接続する DC 電源コードとネットワークケーブルを適切に固定してください。

5. DIN レール電源

  • AC 電源コードを用意してください。

  • ここで、Mech-Mind が提供する DIN レール電源を使用します。ご使用になる DIN レール電源の説明書の指示に従って接続してください。

din rail connection

AC 電源ケーブルには、L、N、PE(pe)の 3つの接続プラグがあります。

DC 電源コードには、+V、 -V 、PE(pe)の 3つの接続プラグがあります。

DIN レール電源コードを接続する場合は、対応する入出力電圧端子にプラグを接続する必要があります。

  • DIN レール電源は配電ボックス内に設置して使用してください。

  • DIN レール電源または DIN レール電源を接続するレールを、確実に接地する必要があります。レールに複数の電源を設置する場合は、電源間に一定のスペースを確保してください。

  • AC コンセントは、接地極 (PE 線) 付きの単相 3 線式コンセントを使用してください。


これでカメラの設置と接続が完了します。これから Mech-Eye Viewer によるカメラの接続と撮影の方法を説明します。

6. Mech-Eye SDK のダウンロード・インストール

Mech-Mind ダウンロードセンターで Mech-Eye SDK インストールパッケージをダウンロードすることができます。

インストールパッケージを解凍してからインストールファイルをダブルクリックして Mech-Eye SDK をインストールします。詳しくは Mech-Eye SDK のインストールガイドをお読みください。

7. IP アドレス設定

カメラを接続する前に、以下に 2つの IP アドレスが同じネットワークセグメントにあり、かつ唯一のものであることを確認してください。

  • カメラ IP アドレス

  • カメラに接続されたコンピュータのネットワークポートの IP アドレス

以下の手順を実行してカメラの IP アドレスを設定します。

  1. ダブルクリックして Mech-Eye Viewer を起動します。

  2. 接続したいカメラを選択してsettingをクリックします。

  3. カメラの IP アドレスを設定します。

8. カメラの接続

  1. Mech-Eye Viewer で接続するカメラを見つけて接続をクリックします。

    connected view

ソフトウェアまたはファームウェアをアップグレードする必要があるとき、アップグレードボタンが表示されます。まずクリックしてアップグレードしてから接続します。

9. 画像の取得

single cap をクリックして画像をキャプチャします。

continuous cap をクリックして一定の時間間隔で画像を連続キャプチャします。もう一度クリックすると画像の取得を停止します。

画像キャプチャボタンの下にあるデータタイプのボタンをクリックして 2D 画像、深度画像、点群を切り替えることができます。

acquisition
画像収集とデータタイプについて詳しくは画像のキャプチャとデータの確認をお読みください。

10. パラメータの調整

取得した 2D 画像、深度画像、点群の品質を改善したい場合、ソフトウェアのインターフェースの右にあるパラメータを調整して再試行してください。

10.1. データの品質を評価する

以下の基準に基づいてデータの品質を評価します。

  • 2D 画像:輝度が適切で、対象物の表面のディテールがはっきりと見られます。

    暗い画像 適切な明かるさ 明るい画像

    exposure time 5

    exposure time 90

    exposure time 500

  • 深度画像と点群:対象物のデータが完全に見られます。以下の例では、ローターの画像を取得します。

    不完全な点群 完全な点群

    exposure time 3d 1

    exposure time 3d 4

10.2. 2D 画像の品質を向上させる

  1. 2D パラメータグループの露出モードTimed に設定し、露出時間を調整します。

    • 暗い 2D 画像に対し、露出時間の値を大きくしてください。

    • 明るい 2D 画像に対し、露出時間の値を小さくしてください。

      DEEP と LSR カメラは 2 種類 2D 画像を取得でき、異なるパラメータが調整できます。詳細は DEEP パラメータLSR パラメータをお読みください。
  2. 再度画像をキャプチャして画像の品質を確認します。

10.3. 深度画像と点群の品質を改善する

  1. 3D パラメータグループの露出時間を調整します。

    • ダークカラーの対象物に対して露出時間の値を大きく調整します。

    • 色が明るい対象物に対して露出時間の値を小さく調整します。

  2. 再度画像をキャプチャして深度画像と点群の品質を確認します。


より詳しいパラメータの説明は、パラメータをお読みください。

11. データの使用

Mech-Eye Viewer によって収取した 2D 画像と深度画像、点群をローカルに保存できます。また、Mech-Vision あるいは他のビジョン処理ソフトウェアを使用して処理、計算することができます。

  • データを保存する:ツールバーのsaveをクリックして保存場所を指定し、データのタイプを選択してから保存をクリックします。

  • Mech-Vision でデータを保存する:ビジョンシステムの使用方法を参考して Mech-Vision を含むビジョンシステムを構築します。

  • 他のソフトウェアでデータを使用する:Mech-Eye API あるいは GenICam インターフェースを介してカメラで収集したデータを他のソフトウェアに送信することが可能です。

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