STLモデル簡略化方法

簡略化の目標

エンドルーツモデルのサイズは1MB以下にします。

基本的な原則

STLモデルの面数を削除する

STLモデルの面数が多すぎると解析時間が大幅に増加してしまいます。とくに、高い精度が求められないモデルを使用する場合など、モデル解析の効率を向上させるためにSTLモデルの面数を削減します。

下記のようなモデルの面数を削除することができます。

  • 下図に示すように、ネジ・ナット、スルーホール、ビア、面取り、フィレット、吸盤、ツールのネジ・ネジ穴などの円(弧)形の部分を簡略化する必要があります。

    ../../../../_images/stl_model_simplifies_1.png

    下図に示すように、面取りの部分を 面取り回復 をします。

    ../../../../_images/stl_model_simplifies_2.png
  • ツールやカメラなど、中身があるモデルに対して、下図に示すように長方形に変換します。

    ../../../../_images/stl_model_simplifies_3.png
  • 下図に示すように、文字、グリッド、外部デバイス、ケーブル、エンボス状などを取り除きます。

    ../../../../_images/stl_model_simplifies_4.png

ツールモデルの形状を保持する

ツールモデルの全体的な形状と突出した部分を保持します。

  • 下図に示すように、ツールの部品のラジアン、グリッパー形状など、尖端の形をそのままにします。

    ../../../../_images/stl_model_simplifies_5.png
  • 下図に示すように、ツールのセンサーやシリンダー、突出したネジなどの突出した部分をそのままにします。

    ../../../../_images/stl_model_simplifies_6.png

現場でプロジェクトのニーズに応じてツールモデルの形状を調整する

  • 衝突検出の強化:高精度な衝突検出が必要なプロジェクトでは、わずかな誤差により、ツールが他の部分と衝突し、ツールや対象物が損傷する可能性があるので、ツールのディテールを強調しなければなりません。

  • 衝突検出の弱化:ツールの重要でない部分や把持する過程にシーンの点群とものと衝突しない部分を除去しても構いません。

  • 線の調整:実際に応じてツールモデルの線を調整して最適化します。

  • リトポロジ:全体的な形状を保持し、面数を削減して曲面を再構築します。またはシーンの線分を再構築して最適化します。

    下図では、左のロボットモデルに対してリトポロジし、かつモデル簡略化して線を調整したあと、右のようなモデルを得ます。

    ../../../../_images/stl_model_simplifies_7.png

ヒント

Mech-Vizにはモデルエディタが組み込まれており、モデルの簡略化を実行できます。モデルエディタの使用については、 モデルエディタ をご参照ください。