「ビジョン処理による移動」ステップで「対象物の点群を除去」パラメータにチェックを入れると、プロジェクトの実行速度が遅くなる

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問題:

「ビジョン処理による移動」 ステップで 対象物の点群を除去 パラメータにチェックを入れると、Mech-Vizプロジェクトの実行速度が遅くなり、数十秒またはそれ以上かかる場合があります。

問題が発生するバージョン:

すべてのバージョン

考えられる原因:

Mech-Vizでは、衝突検出パネルの「衝突検出設定」画面の 点群設定 の下で、点群と他の対象物間の衝突を検出 が有効になっています。「ビジョン処理による移動」 ステップで 対象物の点群を除去 にチェックを入れると、対象物を把持しようとするたびにMech-Vizが受信した元の点群からワークの点群が除去されます。点群除去には時間がかかります。認識された対象物の数が多すぎて、さらに異なる物体に対して把持計画が常に失敗する場合、ソフトウェアは異なる対象物に対して複数回の点群除去計算を実行し、プロジェクトの実行速度が遅くなります。

解決策:

ロボットハンドと対象のワークが密接に接触し、衝突検出アラームが発生する場合のみ、対象物の点群を除去 パラメータにチェックを入れる必要があります。

  • 必要がない場合はこのパラメータのチェックを外してください。

  • 吸盤を使用して段ボール箱のデパレタイジングを行う場合、吸盤は必ずしも対象の段ボール箱に密着します。ロボットハンドと対象の段ボール箱の間の衝突検出を回避して誤検出を防ぐために、この場合は必ず 「対象物の点群を除去」 パラメータにチェックを入れる必要があります。同時に、以下の方法でタクトタイムを最適化します。

    • Mech-Visionの 点群ダウンサンプリング ステップを使用して点群のダウンサンプリングを行います。

    • Mech-Visionで3D ROIを設定して関係のない点群領域を除去します。

    • Mech-Visionの 位置姿勢を一括調整(V2) ステップを使用して位置姿勢のソートとフィルタリングを行います。これにより、把持成功率の高い位置姿勢を優先に把持し、Mech-Vizに送信するワーク点群の数を制限します。

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