Mech-Mind IPC STDの取扱説明書(2022)
はじめに
この取扱説明書はMech-Mind IPC STDシリーズ(2022)に適用されます。
Mech-Mind IPC STDシリーズは、以下の注文番号で購入できます。
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IPCK-i5-16G-256G-JP
1. 安全上の注意
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本製品を安全にご使用いただくために、本取扱説明書をよくお読みになり、正しい使用方法を理解した上でご使用ください。不適切な使用やメンテナンスは製品の損傷や他の危険を引き起こす可能性があり、それによってユーザーや第三者に発生した傷害や損害に対して、Mech-Mind 株式会社は一切の責任を負いません。
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本取扱説明書の指示や警告に従うことでリスクを低減できますが、すべてのリスクを完全に排除することはできません。
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本取扱説明書の作成中にはすべての内容が確認されました。もし問題や誤りがある場合は、お気軽にMech-Mind 株式会社までお問い合わせください。
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本製品の取り付け、接続、使用、およびメンテナンスは、訓練を受けた成人によって行われる必要があります。安全な操作を確保するためには、本製品は適切に輸送、保管、取り付け、接続、使用、およびメンテナンスされる必要があります。
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本書に記載されている注意事項を厳守してください。これらの注意事項に従わないと、Mech-Mind IPC STDシリーズ製品が損傷する可能性があります。
1.1. 一般的な安全注意事項
以下の安全に関する注意事項をお読みください。
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一般的な安全注意事項に従ってください。
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本製品の移動、取り付け、または改造を行う際は、必ず電源を切り、電源コードを抜いてください。
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指定された電圧範囲を超える電圧を適用しないでください。これにより火災や感電の原因となる可能性があります。
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電源がオンの状態で触れると感電する危険があります。
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通気口に物体を置いたり挿入したりしないでください。
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大量のほこり、水、または液体が入った場合は、すぐに電源を切り、電源コードを抜き、販売元に連絡してください。
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本製品を硬い表面に落とさないでください。
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周囲温度が定格温度を超える場所では使用しないでください。
2. 技術仕様
製品型番 | Mech-Mind IPC STD (2022) |
---|---|
構成 |
|
プロセッサ(CPU) |
Intel® Core i5-12400 2.5GHz(6コア) |
チップセット |
Intel® H610 |
メモリ |
16 GB SO-DIMM DDR4 3200 MHz(最大64 GB) |
グラフィックス(GPU) |
独立グラフィックスなし |
ストレージ |
256 GB SSD |
オペレーティングシステム(OS) |
Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021 |
ワイヤレスネットワーク |
1 x 無線LANルーター(外部WiFiアンテナ) |
スイッチ |
1 x 電源スイッチ |
IOインターフェース |
|
LANポート |
4 x Intel® I211/I210AT GbE |
USBポート |
4 x USB 3.0
|
シリアルポート |
2 x RS232/422/485 |
デジタルIO |
36ピン DIO |
ディスプレイポート |
1 x HDMI(最大4096 x 2160 @ 60Hz)
|
外形寸法 |
|
寸法(幅×奥行×高さ) |
200 mm x 164 mm x 69 mm |
重量(ネット/グロス) |
3.0 kg/4.4 kg |
電気規格 |
|
電源 |
ACアダプタ入力:100-240 V, 2.34 A, 50-60 Hz
|
定格出力電力 |
180 W |
環境仕様 |
|
使用温度・湿度 |
温度:-20°C~50°C、湿度:10%~95%(結露なし) |
保存温度・湿度 |
温度:-40°C~85°C、湿度:10%~95%(結露なし) |
安全性・認証 |
|
認証 |
Rohs/FCC/CE/VCCI |
製品保証 |
|
保証 期間 |
1年間 |
認証に関する詳細は、Mech-Mind 株式会社のテクニカルサポートにお問い合わせください。 |
3. 製品説明
3.1. 概要
Mech-Mind IPC STDシリーズは、厳しい産業環境向けのシステムであり、第12世代Intel Coreプロセッサー、Intel H610Eチップセットを搭載し、デュアル260ピンDDR4 SDRAM SODIMMスロットを備え、最大64GBメモリ(16GB搭載済み)をサポートします。Mech-Mind IPC STDシリーズには、デジタルI/Oポート、HDMIポート、DPポート、4つのGbE LANポート、4つのUSB 3.0ポート、2つのUSB 2.0ポート、および2つのRS-232/422/485コネクタを含むI/Oインターフェースが備わっています。
3.2. 製品外観
3.2.1. 正面図
下図は、Mech-Mind IPC STDシリーズの前面パネルとそのインターフェースを示しています。
番号 | 説明 | 番号 | 説明 |
---|---|---|---|
1 |
DC電源コネクタ、18-36 V |
2 |
DPポート |
3 |
HDMI ポート |
4 |
DB9シリアルポート(1および2)、RS232/422/485対応 |
5 |
2 x USB 2.0 |
6 |
2 x USB 3.0 |
7 |
2 x USB 3.0 |
8 |
POWERボタン(スイッチ) |
9 |
HDD/Power LEDs^*^ |
10 |
DIO&光源端子 |
11 |
4 x RJ45 GbE ((CAMERA 1, CAMERA 2, CAMERA 3/ROBOT, ROBOT/PLC) |
12 |
GND |
IPCが起動すると、HDD LEDが点滅し、ハードディスクが読み書き操作を行っていることを示します。 |
4. 取り付け
4.1. 同梱品一覧
同梱品一覧に記載されているものが不足している場合、Mech-Mindのテクニカルサポートにお問い合わせください。 |
Mech-Mind IPC STDシリーズには、以下の部品が同梱されています。
番号 | 項目 | 数量 | 説明図 |
---|---|---|---|
1 |
Mech-Mind IPC STD |
1 |
|
2 |
電源アダプタ |
1 |
|
3 |
無線LANルーター(外部WiFiアンテナ) |
1 |
4.2. 取付け上の注意事項
Mech-Mind IPC STDシリーズを取り付ける前に、以下の点に注意してください。
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取扱説明書の読解:取扱説明書にはMech-Mind IPC STDシリーズの取り付けおよび設定に関するすべての説明が記載されています。
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電源の切断:取り付け中または背面パネルにアクセスする際は、Mech-Mind IPC STDシリーズ製品の電源を切断する必要があります。電源コードがコンセントに接続されたままでMech-Mind IPC STDシリーズの背面パネルを開けると、感電や人身事故が発生する恐れがあります。
-
許可された作業者による作業:Mech-Mind IPC STDシリーズの取り付けと操作は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。メンテンナンス、アップグレード、または修理作業は、許可され訓練を受けた作業者のみによって行われる必要があります。
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空気循環:Mech-Mind IPC STDシリーズを取り付ける際は、十分な空気循環を確保してください。Mech-Mind IPC STDシリーズの冷却通気口には物体が遮られていないことを確認してください。過熱を防ぐため、Mech-Mind IPC STDシリーズの周りには少なくとも5cmの隙間を設けてください。
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接地:Mech-Mind IPC STDシリーズは正しく接地され、電圧が過負荷にならないようにする必要があります。Mech-Mind IPC STDシリーズのパネルに貼られているラベルに示されている電気値に基づいて、ケーブル配線を調整し、外部の過充電保護を設けてください。
5. 外部インターフェースの説明
5.1. 電源コネクタ
前面パネルにはDC電源コネクタがあり、これを18–36VのDC電源アダプタに接続する必要があります。
ピン番号 | 説明 | ピン番号 | 説明 |
---|---|---|---|
1 |
V- |
2 |
V+ |
3 |
V- |
4 |
V+ |
電源LEDインジケータは、電源のステータスを示します。
電源LEDインジケータ | 説明 |
---|---|
消灯 |
電源供給なし |
緑色に点灯 |
パワーオンモード |
電源アダプタを電源コネクタに接続する際には、以下の点に注意してください。
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電源アダプタに接続するAC電圧源が入力パラメータ(100–240V)に適合していることを確認してください。
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電源アダプタのDC電圧出力がIPCの電力入力と一致していることを確認してください。
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電源アダプタを使用する際は、まずACラインをアダプタに接続し、次に電源リードの緑色のDC端子をIPCに差し込み、最後にAC電源リードをAC電源コンセントに差し込んで電源をオンにしてください。
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電源アダプタを過熱環境に置かないでください。そうしないと寿命が短くなります。
5.2. LANポート
LANポートにより、IPCを外部ネットワークに接続することができます。
IPCを外部ネットワークに接続するには、以下の手順に従ってください。
-
IPC上のLANポートを見つけます。
-
LANケーブルのRJ-45コネクタを、LANポートのいずれかに合わせます。
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LANケーブルのRJ-45コネクタをLANポートに挿入します。
5.3. 混合IOインターフェース
混合IOコネクタのピンは下表に示されています。
ピン番号 | 信号 | 説明 | ピン番号 | 信号 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
GND |
外部光源GND |
2 |
24 V |
外部光源の電源24V |
3 |
T4- |
外部光源チャンネル4のトリガー負極 |
4 |
CH4- |
光源チャンネル4の電源負極 |
5 |
T4+ |
外部光源チャンネル4のトリガー正極 |
6 |
CH4+ |
光源チャンネル4の電源正極 |
7 |
T3- |
外部光源チャンネル3のトリガー負極 |
8 |
CH3- |
光源チャンネル3の電源負極 |
9 |
T3+ |
外部光源チャンネル3のトリガー正極 |
10 |
CH3+ |
光源チャンネル3の電源正極 |
11 |
T2- |
外部光源チャンネル2のトリガー負極 |
12 |
CH2- |
光源チャンネル2の電源負極 |
13 |
T2+ |
外部光源チャンネル2のトリガー正極 |
14 |
CH2+ |
光源チャンネル2の電源正極 |
15 |
T1- |
外部光源チャンネル1のトリガー負極 |
16 |
CH1- |
光源チャンネル1の電源負極 |
17 |
T1+ |
外部光源チャンネル1のトリガー正極 |
18 |
CH1+ |
光源チャンネル1の電源正極 |
19 |
DOC |
デジタル出力共通端子 |
20 |
DIC |
デジタル入力共通端子 |
21 |
DO8 |
デジタル出力ポート8 |
22 |
DI8 |
デジタル入力ポート8 |
23 |
DO7 |
デジタル出力ポート7 |
24 |
DI7 |
デジタル入力ポート7 |
25 |
DO6 |
デジタル出力ポート6 |
26 |
DI6 |
デジタル入力ポート6 |
27 |
DO5 |
デジタル出力ポート5 |
28 |
DI5 |
デジタル入力ポート5 |
29 |
DO4 |
デジタル出力ポート4 |
30 |
DI4 |
デジタル入力ポート4 |
31 |
DO3 |
デジタル出力ポート3 |
32 |
DI3 |
デジタル入力ポート3 |
33 |
DO2 |
デジタル出力ポート2 |
34 |
DI2 |
デジタル入力ポート2 |
35 |
DO1 |
デジタル出力ポート1 |
36 |
DI1 |
デジタル入力ポート1 |
6. メンテナンスとクリーニング
Mech-Mind IPC STDシリーズのメンテンナンスまたはクリーニングを行う場合は、以下のガイドに従ってください。
6.1. クリーニングの注意事項
Mech-Mind IPC STDシリーズの任意の部品やコンポーネントをクリーニングする前に、以下の内容をよくお読みください。
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Mech-Mind IPC STDシリーズ製品の内部は清掃の対象外です。液体をMech-Mind IPC STDシリーズの内部から遠ざけてください。
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Mech-Mind IPC STDシリーズをクリーニングする際は、取り外し可能なすべての小型部品に注意してください。
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Mech-Mind IPC STDシリーズをクリーニングする前に電源を切ってください。
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Mech-Mind IPC STDシリーズの開口部から物や液体を入れないでください。
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Mech-Mind IPC STDシリーズをクリーニングする際は、アレルギー反応を引き起こす可能性のある溶剤や化学物質を使用しないよう注意してください。
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Mech-Mind IPC STDシリーズの周囲では飲食や喫煙をしないでください。
6.2. クリーニングツール
Mech-Mind IPC STDシリーズの一部のコンポーネントは、特にその目的に特化した製品を使用してのみ清掃できる場合があります。そのような場合、製品はクリーニングのヒントに明示的に記載されています。以下は、Mech-Mind IPC STDシリーズをクリーニングする際に使用するものです。
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布:ペーパータオルやコットンペーパーを使用できますが、Mech-Mind IPC STDシリーズをクリーニングする際には柔らかい清潔な布をお勧めします。
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水または消毒用アルコール:水または消毒用アルコールで湿らせた布を使用してMech-Mind IPC STDシリーズをクリーニングできます。
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溶剤(非推奨):プラスチック部品を損傷する可能性があるため、Mech-Mind IPC STDシリーズのクリーニングには溶剤の使用はお勧めしません。
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掃除機:コンピュータ専用の掃除機の使用は、Mech-Mind IPC STDシリーズの清掃に最適な方法の1つです。ホコリや汚れはMech-Mind IPC STDシリーズ内の空気の流れを妨げ、配線の腐食の原因にもなります。
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綿棒:アルコールまたは水で湿らせた綿棒は、手の届きにくい場所を拭くための優れたツールです。
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クリーンフォームスワブ:可能な限り、クリーニングには繊維の出ない綿棒(クリーンフォームスワブなど)を使用するのが最適です。
7. トラブルシューティング
問題 | 解決策 |
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IPCで頻繁にブルースクリーンが表示される |
以下の手順に従って、オペレーティングシステムを再インストールしてください。
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IPCの空き容量が不足している |
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