インラインプロファイル測定器の仕組み
インラインプロファイル測定器に、レーザー照射器と受光部が内蔵されており、共同で動作して対象物をスキャンします。ここでは、スキャンの過程と関連する概念について説明します。
スキャンの過程
-
レーザー照射器(上図の 1)がレーザービームを視野内にある対象物に出します。
-
対象物に反射したレーザー光を、受光部(上図の 2)が受光します。対象物の高さが異なる表面に反射したレーザー光は、受光部の異なる部分にあたります。この時、受光部で生成した画像は Mech-Eye Viewer の元画像になります。
-
レーザー照射器、受光部、対象物は三角形を構成します。三角測量原理により、インラインプロファイル測定器は既知の角度と距離に基づいて、反射したレーザーライン上の各点からセンサーヘッドまでの距離を計算できます。
-
計算の結果と他のパラメータ設定を使用して元画像からプロファイルを一本抽出します。プロファイルは、対象物のある面からセンサーヘッドまでの距離の変化、すなわちその面の高さの変化を反映します。
-
対象物とインラインプロファイルを相対移動させます。1~4 を繰り返し複数回スキャンすると、強度画像と深度画像、点群を生成するために十分なプロファイルを収集します。
関連概念
-
ラインスキャン:インラインプロファイル測定器が一回にレーザービームを出して一本のプロファイルを生成する過程。
-
一回データ収集:インラインプロファイル測定器が複数回ラインスキャンを実行し、複数本のプロファイルを収集して強度画像と深度画像、点群を生成する過程。
-
トリガー:インラインプロファイル測定器にデータ収集を開始し、または一回にラインスキャンを実行させます。
一回データ収集とラインスキャンは、それぞれ 2つのトリガー方法があります。異なるシーンに適用できます。詳細はデータ収集をトリガーする方法をお読みください。